- MONSTERS~ポケットの中にはJUNK STORY~(DVD付)/Mix Speaker’s Inc.
- ￥3,800
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1. Monster Start Instrumental～Family ver.～
2. JUNK STORY
3. Innocent World
4. My wish[Horror]X'mas
5. GO!GO!Bremen
6. We are HA-CHA-ME-CHA'Z
7. 約束の森
8. 青いモンスカー
9. "MONSTART"Family
10. MONSTIME
11. 未来の君へ
ex-Psycho le CemuのAYA、seek、ex-カミカゼ少年團のKeiji、Sというメンバーに、ボーカリスト２人を迎える形で構成された、Mix Speaker’s Inc.。
Psycho le Cemuを引き継ぐような、衣装というより仮装に近いヴィジュアルと、ストーリーコンセプトは、インパクトという点では、他のバンドの追随を許しません。
本作は、モンスターファミリーをコンセプトにしたシナリオを締めくくる、1stフルアルバム。
それまでに発表されたシングル、ミニアルバムの総まとめ的な内容であり、初期の集大成とも言える作品です。
コンセプトがコンセプトだけに、Vo.MIKIの前バンドであるSCISSORに近い雰囲気もありますね。
見た目の奇抜さから、どうしても色モノ扱いをされてしまうのは仕方のないところではありますが、こうしてまとめて聴いてみると、なかなか音楽的にも面白いことをやっている。
「JUNK STORY」、「Innocent World」といった、案外ストレートな王道サウンドは、掴みとしては十分。
基本的には、わかりやすいメロディアスなポップロックナンバーを中心として、可愛い路線、おふざけ路線の曲をアクセントとして入れてきている。
「モンスター」感がある曲は、あまりないような気がしますが、やはり、企画力、魅せ方という面では上手い。
このバンドは、ツインボーカルだからこそできるフリや、バンドという形態に捉われない全員で踊るような曲など、遊び心が活きている。
とはいえ、それだけになってしまうと、表面的な音楽になってしまうリスクが高い。
そういう意味では、王道路線の曲のアクセントとして、企画系の曲が収録されている本作は、非常にバランスがとれていると思います。
彼らの良さを、嫌みなく発揮するには、フルアルバムくらいのボリュームが必要だなぁ、と。
課題としては、ツインボーカルの活かし方のバリエーションかな。
掛け合いのある曲や、ハモりが綺麗な曲は良いのですが、ただ順番に歌いつなぐだけ、っていう曲もいくつかあって、YUKIひとりでも足りるのでは？という部分は否めない。
せめて、ミクスチャーバンドのように、荒々しい部分はMIKI、歌モノ部分はYUKIっていう割り切りでもあればいいのですが、ちょっと、おいしいところをYUKIが持っていきすぎな気がしました。
まぁ、総じてクオリティが高いバンド。
Psycho le Cemuを更に振り切ったような衣装への徹底ぶりは、これぞヴィジュアル系の真髄とも言える。
1stコンセプトは、ポップな曲も、ダークな曲も、遊び的な曲も、比較的作りやすかったようで、その点でも良かったですね。
2ndコンセプトでは、ポップな方向性にいきすぎて、少し遊び要素が多くなりすぎてしまった印象なのが残念でした。
今後、どのように展開していくか、注目したいところです。