ライブレポが続いておりますが、もともと行ったライブの備忘録として作成したこのブログ、行ったからには書かせていただきます。
メリーの赤坂ブリッツでのワンマンライブ。
チケットが即日完売していたので、一度諦めてはいたんですが、2階席解放ということで無事購入。
ステージ全体が見渡せる良席だったので、まったりと見ることができました。
セトリは拾いですが、以下のとおり。
1.黒い虹
2.ジャパニーズモダニスト
3.頭がザクロ
4.窓
5.月蝕
6.赤い靴
7.stupid×cupid
8.不均衡キネマ
9.演説~シュールレアリズム~
10.[human farm]
11.オリエンタルBLサーカス
12.midnight shangrila
13.ロストジェネレーション
en1.カナリア(アコースティック)
en2.nameless night~名もなき夜~
en3.sweet powder
en4.Friction XXX
en5.T.O.P
en6.イエローガール
en8.バイオレットハレンチ
en9.激声
本編より、転換の時間も含めればアンコールのほうが演奏時間が長かった(笑)
最近の曲も、初期の曲も満遍なくやっている感じでしたね。
相変わらずガラのパフォーマンスは変態でした。
1曲目からバラードの「黒い虹」でびっくり。
ガラにだけピンスポが当たって、1曲歌い上げる。
前回見たのがV-ROCKフェスだったこともあり、パンキッシュなメリーのイメージが高まっていたため、こういう曲を緊張感があるうちに演奏してくれると、改めてガラって歌上手いよなーと思います。
癖はとても強いけど、高音もきちんと出ていて、感情の込め方も上手い。
2曲目になると、薄い幕が開いて、メンバー全員が見えるようになりました。
今日はちょっとメイク濃い目だったような。
「ジャパニーズモダニスト」がリミックスされていて、とても格好良かった。
いきなりのジャパモダ~ザクロのコンボはテンション上がりますね。
暴れ系の曲で押し通すのかな、とも思ったけど、アクセント的な曲を随所に挟んでいて、面白い構成でした。
個人的に聴きたかった曲は聴けなかったけど、久々の曲とかもあったみたいだし、やっぱり外さないですね。
そして、「stupid×cupid」。本当にパンツ振り回すんだ(笑)
バンギャが何やら布きれを振り回している様を上から見てるっていうのは、何とも言えない光景でした。
続く「不均衡キネマ」が終わると、下手側に掃けるガラ。
あれ?もう終わり?
ライブ短いバンドなのは知っていたけど、さすがに短すぎじゃね?と思ったら、始まったのが「演説~シュールレアリズム~」。
あぁ、把握した(笑)
うさぎの被り物をしたガラが下手から再登場。
滑舌が悪いから、何を言ってるのかはほとんど聞き取れませんでしたが、とりあえず煽ってたっぽい。
そこからは一気にパンキッシュな曲が続いて、フロアが全体的にモッシュピットになっていて凄かったです。
ヴィジュアル系のライブで、ここまで普通のモッシュが見れるバンドってそうはないよね。
動員が足りなくて、局所的に発生するだけになるか、あのモッシュという名の横移動くらいじゃないですか。
そういう意味でも、改めて貴重なバンドだと思います、メリーは。
「midnight shangrila」はとても好き。
ガラさんの声は、シャウトまで艶っぽいんですよね。
歌っているようなシャウトをする。
サビでの掛け合いも格好良い。
最後はロスジェネで締めて、本編は1時間に満たないくらいの時間で終了。
MCはまったくなかったです。
ネロくらい喋ると思ってたんだけど、本当に最後まで突っ走った。
休みなく動き回る人たちなんで、見ているだけでも、まったく時間が経つのを感じさせないライブでした。
アンコールは、「カナリヤ」のアコースティックから。
ギター隊がアコギに持ち替え、ネロは前に出てきてカホン。
これがとても良かった。
もともとレトロで聴かせる曲も得意な人たちだし、技術もあるから、こういうアコースティックバージョンでも安心して聴ける。
「nameless night~名もなき夜~」の途中からバンドサウンドになったけど、そこでの盛り上がりのための1曲半といったイメージで、本当にドラマティックだった。
ガラさんも、このときだけはいつもの変な動きは封印して、歌うことに集中していました。
そういうメリハリを感じたのが、1回目のアンコール。
2回目のアンコールは、いつものメリーが再登場。
定番の曲で畳みかける構成。
まぁ、セトリとしては想定内ですけど、定番がないっていうのも淋しいものがあるので、アンコールとしては十分。
そして、ライブでは初めて聴く「激声」を3回目のアンコールで披露して終了。
10分以上ある展開の多い曲なので、3曲くらい聴いたボリューム感(笑)
最後の盛り上がりのところでスモークが出てきて、ブリッツ全体に広がり、曲が終わるころには会場全体が何も見えない状態に。
スモークが薄れるころには、ステージ上には誰もいませんでした。
こういう空間演出は格好良いですね!
CGとか、映像を使うのではなく、スモークや照明だけで臨場感のある演出をする手法は、ライブならではの醍醐味だと思うので。
3回目のアンコールの曲前に、ガラがこの日唯一のMCをしていたんですが、「10周年も迎えます。それをもって・・・」みたいなもったいぶり方をするので、解散と思った人多数(笑)
結局は、「次のステージに行きます。しばらくライブはないけど、大きなバンドになって帰ってきます。」のような決意表明的なアナウンスでした。
そして、最後に告知。
スクリーンにて、8月にニューシングルの発売が発表。
PVが少し流れたけど・・・正直、微妙な感じ。
曲が微妙というよりは、メリーっぽくない。
デスヴォ+ラウドな雰囲気で、サビでテンポが落ちて開けるような、まぁ、Dirっぽくなってた。
終演後、ペーパーが配られまして、改めて次の内容が発表されていました。
・8月ニューシングル+FC限定ライブ(クアトロ)
・FREE WILLに移籍
・移籍に伴い「メリー」から「MERRY」へ表記を変更
うーん、交流関係から、FREE WILLへの移籍は想定内ではあるけれど、さっきの新曲のこともあるので、音楽性まで変わってしまうのかがとても不安になった。
10年、安定した音楽性を保っていたバンドだし、ここから更に高みを目指すには、一度築いたものを再構築する必要性も当然あるんだろうけど、そこでなんでDirに行く?っていう。
まぁ、1曲だけPVの一部を見ただけなんで、何とも言えませんけどね。
「冬のカスタネット」みたいに、遊びで本質の音楽性はないところをシングルで切ってきたりもしてきたバンドなので。
ライブ自体はいつもどおりのメリーだったから楽しかったんですが、最後の告知で後味が微妙になってしまった感は否めないですね。
とはいっても、解散じゃなかったのは良かった。
新天地でも頑張ってもらいたいです。