- CROSS/DaizyStripper
- ￥2,200
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1. 星空と君の手
2. endorphin
3. ジュリエットのナイフ
4. Brilliant Days
前身バンドのClavier～クラビア～が隠れた良質バンドだったのに対し、結成当初からブレイクしたというイメージのDaizyStripper。
Dr.風弥さんの作るポップで切ないメロディに、Vo.夕霧さんの女性ボーカルかと錯覚してしまうくらいのハイトーンな歌声が特徴ですね。
そんな彼らの2ndシングル。
当初はシングルが２枚同時にリリースされるはずでしたが、作成途中に色々あったようで、結局、２枚組のシングルCDとなり、2ndプレス盤においては、その２枚をひとつにまとめたミニアルバムとして発売されました。
収録曲に変化はないので、今から手に入れようとしている人は、2ndプレス盤でも十分でしょう。
よく、Janne Da Arcからの影響を受けていると評される彼らですが、確かにボーカルの声質以外にも、それっぽい要素は見受けられますかね。
１曲目の「星空と君の手」は、「ダイヤモンドヴァージン」に通ずる、キラキラしたシンセのサウンドが重なるメロディアスなポップチューン。
アニソン的な雰囲気もあるけれど、この疾走感と歌メロの綺麗さはツボ。
ギターも、クリアだったり、濁っていたり、使い分けがあって面白いです。
続く「endorphin」は、よくある暴れ曲の域を脱してはいないものの、バリエーションを出す意味では良いのでしょうか。
全体的にエフェクトがかかっているので、やや聴きにくさもあり。
もともとはカップリング曲という位置づけを勘案すれば、攻撃性を示す飛び道具として、ハードに特化した楽曲を持ってくるのも間違いではないのだけれど、個人的にはメロディ重視の楽曲のほうがハマるかな、と。
「ジュリエットのナイフ」は、まさにジャンヌど真ん中。
実際にこういう歌メロ聴いたことあるかな？というフレーズもないことはないのですが、ハードな曲が好きな人にはたまらない構成ではあります。
激しいのだけれども、メロディアス。
重すぎず、軽すぎず、絶妙なバランスで疾走していく爽快感。
風弥さんの楽曲は、歌メロを大事にしたキャッチーなものが多く、夕霧さんとの相性は抜群ですね。
もう少しオリジナリティがあるとベストなのだが、安定した仕上がりにはなっている。
サビの流れるようなメロディは、かなりグッときます。
この曲と「星空と君の手」については、さすがシングル曲といったところ。
ラストに持ってきた「Brilliant Days」は、素朴なバラード。
淡い雰囲気のある曲で、クラビアに一番近いかもしれません。
ピアノを効果的に使っていて、後半にかけての盛り上がりは本当に切ない。
ヴィジュアル系っぽくはないので、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には非常にお気に入りな１曲です。
高音が綺麗に出せるボーカルだからこそ、こういうサビやアウトロの余韻の部分で一段と高い音に抜けるナンバーは映えますよね。
突然、歌が途切れて終わるラストも、印象的で良し。
２曲目だけは正直、あまりパッとしませんでしたが、他の３曲がとても好み。
暫定的には一番好きな作品です。
ちょっと売り方には疑問もあるけれど、楽曲クオリティが高い。
自分の中でも、クラビアとは別物だという意識が根付きつつあるので、改めて聴きなおしてみようかなと思いました。
そろそろアルバム出さないのでしょうかね。