「丁度良い」のむずかしさ | こーひーの丁寧なハナシ

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さかもとこーひーおゆみ野店店長(兼EC部門担当)の
週刊こーひーコラムです。

 

こんにちは。大雨が降ったり夏日のような暑さになったり、かと思えば肌寒さが戻って来たりと、今週は梅雨入り前らしい不安定な天気でした。関東も金曜日に遅めの梅雨入り宣言が出て、いよいよ夏の到来が迫ってきました。身体に疲れが溜まりやすい時期、くれぐれもご自愛下さい。

 

先日の火曜日の大雨の中、息子の小学校では千葉動物公園へのバス遠足がありました。丁度僕は休みだったので朝4時に起きて久々にお弁当を作りました。息子のリクエストの手羽中の唐揚げやツナマヨおにぎり、ちくわきゅうりなどを作って持たせました。生憎の雨だったのでお弁当はバスの中で食べたそうですが、残さず綺麗に完食してくれたようです。成長して大人になった時に「そういえば親父が遠足のお弁当作ってくれたな」と思い出してくれれば何よりです。

 

さて、世の中では相変わらずモノの値段が上がり、ますます庶民のお財布事情が厳しくなっている今、「何にお金を使うのか」という事に今まで以上にシビアになっていると思います。

 

「無駄な物にお金を使いたくない」「納得する価値のある物にお金を使いたい」という気持ちを持っている方が多いのでは無いでしょうか。

 

最近妻が「美容院を替えたい」と、ネットの情報や口コミなどで美容院の情報を見比べています。

 

独身の頃だったら自宅から多少離れていたり、予約を取るのが難しい人気店だったり、お値段が高いお店を選んで、満足いく仕上がりにしてくれるお店に通ったり出来たと思うのですが、子育て中の今はどうしても生活圏内且つ多少予約に融通の効くお店の中から、良いお店を探さなければいけないので大変そうにしています。

 

元美容師の僕からすると、長年担当してくれているお気に入りの担当がいるのが一番だと思うのですが、ライフスタイルが変わると「お気に入りのお店なのに、通いたくても通えない」という事も起き得ます。

 

そういう時によりシビアな条件の中から「丁度良いお店」を見つけられれば一番なのですが、実際中々難しいようです。

 

場所、技術、相性や雰囲気、利便性、そして価格。特に美容院は技術と同じくらい相性も大切になるので、HPやポータルサイトの情報だけで当たりを見つけるのはほぼ運任せに近いです。

 

ちなみに僕自身はここ数年個人でやってる床屋さんに通っていて、今通っているお店は2年位になります。

 

その前に通っていたお店も技術も人柄も良く価格も高過ぎず丁度良かったのですがそのせいで予約が取り辛く、一度変更すると次に取れるのが1ヶ月後というのがネックで、少し価格は高くなりましたが、その分予約の融通が効く今のお店が、今の僕にとっては「丁度良いお店」に感じています。

 

内心では「もうちょっと安いともっとマメに通えるんだけどな」と思っているのですが、そこはしょうがないと割り切って、頻繁に通わなくてもなんとかなる髪型にして節約しています。

 

このように、人の要求や欲求は全てを叶えようと思うとどこかに皺寄せが来るので、今の自分にとっての妥協点や着地点である「丁度良い」を見つける事の難しさを日々実感しています。

 

2024年6月23日

坂本壮太