こんにちは。今週は梅雨入りを前にして一気に夏の気候になりました。先週までと異なり、通勤のため朝自宅を出る6時半の時点で陽射しも強く、汗ばむような暑さを感じます。元来夏の暑さが苦手な性分の為、急激な気候の変化に対応すべくいつも以上に体調管理に気を配りたいと思います。
息子の小学校ではプール開きが行われたようで、この暑さで入るプールは格別に楽しいだろうなと羨ましく思います。授業の様子を聞くとプールの授業も昔とは様変わりしているらしく、プールの授業は学年単位(約150人)で行い、水位も浅め、泳ぎ方を練習するというよりは水遊びやレクが中心になっているようです。
僕の時代は小学校卒業までに最低でも25mは泳げるようにするというような方針だったように記憶しています。運動神経皆無な僕は夏休みの特別授業に行ったり父に猛特訓を受けたりして、何とかクロールだけは出来るようになりました。ちなみに未だにクロール以外の泳ぎ方は出来ません。
さて、先週個人飲食業の人材不足についてを書きましたが、先日ネットのニュースで「美容室の倒産が過去最多ペースで増えている」という記事を見かけました。
昔から理美容業は「手に職をつければ一生食いっぱぐれない」と言われていた位倒産・廃業の少ない業種でしたが、そんな業界にもいよいよ厳しい現実が突きつけられています。
その安定感を支えていたのが
・国家資格の受験資格を得るのに最短でも2年間の養成所通いが必要な免許制の技術職である。
・何もしなくても髪は伸びるし、自分では上手く切る事が出来ないので常に需要が生じる。
・施術を行うのに必要な各種材料や薬液に廃棄ロスがほぼ無い。施術料金に占める材料費の割合が低い(一番薬液を使うヘアカラーでも10%程度、カットに至ってはほぼゼロに近い)
そして何より
・売上に対する人件費の割合が大きいので、人件費を抑えれば抑えるほど利益が大きくなる。
これが街に理美容室が増えに増えた大きな要因だと思っています。
「修行」と称して若いアシスタントを低賃金・長時間労働で働かせて、自分の指名客を沢山抱えているスタイリストの仕事を割り振って客数を数多くこなす。
アシスタントからスタイリストになる為には必要な技術を習得しても、自ら集めた自分のお客が一定数にならないと店のお客を振り分けて貰えない。
指名客の売り上げが設定された金額まで増えないと、歩合給の割合が低い。
今はもう少しマシにはなったのでしょうがこのような搾取体制の元、人気美容室の利益構造は成り立っていたのだと思います。儲かるのはオーナーばかりです。
スタッフの就労環境の改善が問題視されそれに掛ける人件費が経営を圧迫し、更に長引く物価高でお客の財布も固く厳しくなっている今、今後はごく一部の体力のある大手企業と格安店か、逆に昭和の時代のように自分ひとりや夫婦のみで営んでいる、地元のお客に愛される使い勝手が良くて腕の良いお店が生き残っていくのではないかと考えております。
2024年6月16日
坂本壮太