本題に入る前に、我が同士の皆さんの中にも癌のステージⅣで闘病されている方も
沢山おられます。
最近、ご主人が大腸がんステージⅣで闘病中の奥さんが、ご主人と二人三脚で癌との闘病記等についてblogを書かれているのを見ました。
投稿者⇒銀の星⭐︎エーデルワイス
大切な家族「べこ氏(仮)」がガン治療難民になりかけました。べこ氏(仮)は「やれることは全部やる」という前向きな精神で過酷な治療に挑み続ける勇者です⚔️
治療中の体験から学んだ事をブログに綴っていこうと思います😊
ガン治療における自由診療について思うこと | 家族が突然ステージ4のガンになりました (ameblo.jp)
blog内容がとても、参考になると感じました。
ガンの種類は違っても、ステージⅣと言う厳しい状況で闘病されている事に変わり
はないと思います。
ガン闘病中の皆様、是非読んで下さい。
そして、気持ちを強く持ちましょう!!
様子見を 信じたばかりに ステージⅣ⇒納得は 行かぬ事だが 前向きに!
(読まれた方は分かるかも?)
『やれることは全部やる!!』これが闘病中のご主人の方針です。
素晴らしい心意気じゃないですか!
闘病中の皆さん、この心意気で頑張って下さい!!!!!
miyamiya1048さんのblogです。
医師とのやり取りを見て何とも複雑な気持ちです。
miyamiya1048さんに我が身を置き換えたら、私も全く同じ気持ちになると思います。
現在も頑張って闘病されています。
いいねは、元気の証!!頑張りましょう!!お応援してますよー!!
★ブロガー
①多分癌闘病中の皆さんはほぼご存じだと思います。
癌に関する質問相談等をボランティアでされている「間 黒助」さんです。
現在国内で実施されているがん治療の全臨床試験情報 | ブラックジャックの孫 間 黒助 の ガン治療研究ブログ (ameblo.jp)
②乳癌体験者&セラピスト
長岡 由子(ながおか ゆうこ)神戸市在住 乳がん体験者です。
私的に、は納得するブログが多いです。
生存期間が長い人ってどんな人? | がんをきっかけに幸せになる*生き辛さから自由になる*ライフアートレッスン (ameblo.jp)
本題です。
IgG4関連疾患を世界で初めて発見した人・信州大学名誉教授 川 茂幸氏
日本消火器学会学術賞を受賞・(現)松本歯科大医師
信州大学名誉教授 川 茂幸先生が、第8回日本消化器病学会学術賞を受賞しました|トピックス|信州大学医学部 (shinshu-u.ac.jp)
①血中IgG4値が自己免疫性膵炎の診断ならびに膵癌との鑑別に有用であることを発表
②自己免疫性膵炎ならびに膵外病変組織でIgG4陽性形質細胞が特徴的に浸潤し、これらの病態の病理診断に有用であることを発表
これらの「自己免疫性膵炎とIgG4の関連」という膵臓病・消化器病領域の研究成果が、新規全身性疾患「IgG4関連疾患」の発見に繋がり、学際的、国際的な研究成果へと進展したことが受賞理由です。
信州人の誇りとして、IgG4関連疾患について深読みしてみました。
2年ほど前に膠原病もどきで概要だけをUPしています。
IgG4とは
IgG4は、細菌やウイルスなどの病原体に対して身体が抵抗するためのシステム「免疫」に関わるタンパク質です。 身体に侵入した病原体や、病原体に既に侵された細胞などと結合し、病原体を無力化したり、白血球などの免疫細胞が病原体を攻撃する際の目印として働いたりする物質をまとめて抗体と呼びますが、IgG4もこの抗体の一つです。
IgG4関連疾患とは
IgG4関連疾患(IgG4 related disease: IgG4RD)は主に膵臓、唾液腺、涙腺、腎臓、血管/後腹膜などを含む全身のいろいろな臓器が腫れたり、硬くなったりする原因不明の病気で、何らかの免疫異常が関わっていると考えられています。
IgG4関連疾患に含まれる疾患(臓器別に分類)
膠原病と同じで幾つかの病の集合です。
膠原病にも大いに関係しています。
臓器別に分類すると、自己免疫性膵炎、IgG4関連硬化性胆管炎、IgG4関連涙腺・唾液腺炎、IgG4関連眼疾患、IgG4関連腎臓病などがある。
各疾患の病態
IgG4関連疾患(指定難病300) – 難病情報センター (nanbyou.or.jp)
IgG4関連疾患 | しおや消化器内科クリニック | さいたま市中央区 与野本町駅 (shioya-clinic.com)
関連疾患症状
自覚する症状がないか、あっても軽度であることが多い病気です。また、おかされる臓器により現れてくる症状も異なり、膵臓や胆管の病変では腹痛や皮膚の黄染(黄疸)が、唾液腺、涙腺の病変では同部の腫れに加えてドライアイや口腔乾燥が、肺の病変では咳や喘鳴が、血管周囲や骨盤内の病変ではむくみや腹痛、腰痛などがみられることがあります。
また、この病気自体は悪性腫瘍ではありませんが、病気の診断の前後や治療の経過中に、悪性腫瘍(悪性リンパ腫、いろいろな臓器のがん)を認めることが多いとされています。
IgG4関連疾患の自覚症状
IgG4関連疾患の一般的な症状としては、リンパ節の腫れや体重減少などがあります。 体重減少は、複数の臓器が侵されている場合や膵臓が消化に必要な酵素を十分に作れない場合に特によくみられます。 IgG4関連疾患では発熱はみられません。 ほかにも侵された臓器に応じた症状が現れます。
原因
原因はいまだはっきりわかっていませんが、各種自己抗体の存在、血中IgG4高値、IgG4陽性形質細胞浸潤、ステロイドが有効、喘息やアトピー性皮膚炎の合併率が高いことなどから、自己免疫性疾患あるいはアレルギー性・炎症性疾患と考えられています。
最新情報
マウスを使った実験で、血中にIgG4抗体が存在すると、免疫系の細胞の一つで異物を破壊する能力を持つ「細胞傷害性T細胞」による、組織傷害の程度が大きくなり、組織の炎症が増悪することを発見しました。血中にIgG4抗体が存在すると、T細胞と同じく免疫系の細胞の一つであり、体内に侵入した異物の特徴を他の細胞に提示する「樹状細胞」の働きが促進され、そのことによって細胞傷害性T細胞が活性化しやすくなっていました。これらのことから、IgG4関連疾患に特徴的な強い炎症はIgG4抗体と細胞傷害性T細胞の相乗効果によるものである可能性が示唆されました。
今回の成果について、東京理科大の久保教授は「IgG4関連疾患の標的治療として、IgG4抗体を減らすこと、細胞傷害性T細胞の機能を落とすことの2つの可能性が考えられるようになりました。今後はこれらの治療応用への可能性を探っていければと思います」と抱負を語っています。
原因不明の難病「IgG4関連疾患」における臓器障害のメカニズムを解明~IgG4抗体と細胞傷害性T細胞の相乗効果で炎症が増悪~|東京理科大学 (tus.ac.jp)
検査
検査結果では血液中の免疫グロブリン、特にIgG4値の増加がしばしばみられ、またおかされる臓器により腎機能障害(腎臓、血管周囲・骨盤内病変)、血中ビリルビン値や肝胆道系酵素の上昇(膵臓、胆管病変)などを認めることがあります。
CT検査などの画像検査で、おかされた臓器は全体的もしくは部分的に腫れることが特徴ですが、早期の段階では腫れが目立たないこともあります。確定診断のためには、おかされている臓器の一部を採取(生検)することが望ましく、得られた組織ではIgG4の産生細胞を含んだ炎症像や線維化を認めることが特徴です。
線維化のイメージ
病気が起こるしくみは? | わかる、つながる、肺線維症 (hai-senishou.jp)
※免疫グロブリンとは、異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質のこと。血液や体液の中に存在し、病原体の働きを止める大きな役割を担っています。
免疫グロブリンには5つの種類があり、分子量が重い2本の「重鎖」と、分子量が軽い2本の「軽鎖」から構成され、基本的にY字型の構造をしています。
免疫グロブリンの種類
免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5つの種類があります。
主要血液学的所見は、高IgG血症(1800mg/dl以 上)や高IgG4血症であり、特にIgGのサブクラス であるIgG4の高値が本症に特徴的である。
IgG基準値は870~1700mg/dLとされていますが、この基準値より高くなる、または低くなる場合に異常値とされ、以下のような病気が疑われます。
IgGが高い場合
IgGが基準値よりも高い場合は、自己免疫疾患、膠原病、悪性腫瘍、急性感染症、形質細胞性白血病などが疑われます。
IgGが低い場合
反対に、IgGが基準値よりも低い場合は、ネフローゼ症候群、γ-グロブリン血症、重症免疫不全症などが疑われます。
IgG4が高い場合、涙腺や唾液腺、膵臓、胆管など全身の臓器が腫れます。
正常人の血中IgGはIgG1 65%, G2 23%, G3 8%, G4 4%の比率で存在しており、IgG4は最も量が少ない。
※IgGのサブクラスとは、IgGサブクラス(IgG1, IgG2, IgG3, IgG4)のうち1つないしはいくつかのサブクラスの欠損ならびに低下を示すものをいう。
※IgG4とは、細菌やウイルスなどの病原体に対して身体が抵抗するためのシステム「免疫」に関わるタンパク質です。 身体に侵入した病原体や、病原体に既に侵された細胞などと結合し、病原体を無力化したり、白血球などの免疫細胞が病原体を攻撃する際の目印として働いたりする物質をまとめて抗体と呼びますが、IgG4もこの抗体の一つです。
IgG4が上昇する疾患は?
・血清IgG4が高値という点では、キャッスルマン(Castleman)病、気管支喘息、ANCA関連血管炎(特に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA))、その他の膠原病(Sjӧgren症候群、関節リウマチ、強皮症等)、IgG4が上昇し得る疾患は多い。
IgG4基準値
BML 社(旧大塚アッセイ)では 4 ∼ 108mg/dl、 MBL 社では 5.3 ∼ 115.7mg/dl、SRL では 4.8 ∼ 105mg/dl を参考基準値としている。
測定法は同じであるが、測定する会社毎に測定対象者の年齢設定等が相違するため、基準値データが異なっている。
※血中ビリルビン値とは
血液検査の総ビリルビンは肝臓や胆道に異常がないかを調べるための指標です。 ビリルビンとは、古くなった赤血球にあるヘモグロビンが壊れてできる黄色い色素のことを指します。 ビリルビンは血流に乗ってまず肝臓に運ばれ、そこで処理された後に胆汁(脂肪の消化を助ける液体)に排泄されます。
血液中の総ビリルビンの値が高いということは、「肝臓が弱って胆汁がうまく作られていない」ことや「なんらかの原因で胆嚢や胆管に異常が生じ、胆汁の代謝が滞り新たな胆汁を作りにくい状態になっている」こと、あるいは「造血機能が正常に働いていない」ことなどが考えられます。
血中ビリルビン基準値
基準値は0.4〜1.5mg/dlです(国立がん研究センターより)。 3mg/dlを超えると黄疸が出現し、10mg/dlを超えるとビリルビン尿という「こげ茶色をした濃い色の尿」が出るようになります。
診断
これまでに述べてきた、症状、血液検査、画像検査の特徴や、生検が行われた場合はその組織の特徴を総合的に考慮して診断されます。IgG4関連疾患は指定難病のため重症度に照らした上で医療助成の対象となることがあります。
2020改訂 IgG4関連疾患包括診断基準
①.臨床的及び画像的診断
単一✴︎または複数臓器に特徴的なびまん性あるいは限局性腫大、腫瘤、結節、肥厚性病変を認める(✴︎リンパ節が単独病変の場合は除く)
②.血清学的診断
高IgG4血症 (135mg/dL以上) を認める。
③.病理学的診断
以下の3項目中2つを満たす。
- 著明なリンパ球、形質細胞の浸潤と線維化を認める。
- IgG4陽性形質細胞浸潤:IgG4/IgG陽性細胞比40%以上かつIgG4陽性形質細胞が10/HPFを超える。
- 特徴的な線維化、特に花莚状線維化あるいは閉塞性静脈炎のいずれかを認める。
①②③を満たすもの⇒確定診断群(definite)
①③を満たすもの⇒準確診群(probable)
①②を満たすもの⇒疑診群(possible)
本基準で、準確診群(probable)、疑診群(possible)であってもIgG4関連疾患臓器別診断基準✴︎✴︎で確定診断されたものは、IgG4関連疾患確診群(definite)と判断する。
除外診断例
1) できる限り組織診断を行い、各臓器の悪性腫瘍(癌、悪性リンパ腫等)や類似疾患(シェーグレン症候群、原発性硬化性胆管炎、キャッスルマン病、二次性後腹膜線維症、多発血管炎性肉芽腫症、サルコイドーシス、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症等)を鑑別することが重要である。
2) 高熱、高CRP、好中球増多等を呈する場合、感染性・炎症性疾患を除外することが重要である。
病理学的診断
1) 経皮・内視鏡下針生検に比べ、摘出・部分切除標本では、IgG4陽性細胞数は通常多く認められる。本疾患は、共通する病理像が特徴ではあるが、数値にこだわりすぎない総合的な評価が重要である。
2) 花筵状線維化(storiform fibrosis)は、炎症細胞浸潤と小型紡錘形細胞からなる花筵状の錯綜配列を示し、様々な程度の線維化を伴う病変である。一方、閉塞性静脈炎(obliterative phlebitis)は、炎症細胞による線維性の静脈閉塞と定義される。両者とも、IgG4関連疾患の診断のために有用である。したがって、病理診断項目における②を伴わない①と③は、IgG4染色やIgG染色が不良例に適用される。
ステロイド反応性 IgG4関連疾患は、通常、ステロイド治療に良好な反応性を示すが、診断的治療を積極的に推奨するものではない。一方、ステロイド治療に全く反応しない場合は診断を再考する必要がある。
最新の診断基準および分類基準 - 日本IgG4関連疾患学会 (kanazawa-u.ac.jp)
治療
現状、IgG4関連疾患を根治させる治療法はありませんが、症状の軽減・改善にステロイド治療が有効です。 IgG4関連疾患の生命予後は良好です(5年生存率は95.3%、10年生存率は89.0%と報告されています)が、ステロイド内服を中止・減量すると、50%程度の方に再燃傾向があるため、症状が良くなっても経過観察を続け、医師による定期的な評価を受けましょう。
稀に腫れが自然に改善することもありますので、おかされた臓器の機能障害が明らかでない場合は治療を急がないこともありますが、機能障害が明らかな場合には速やかな治療開始が必要です。
この病気におけるステロイド治療では大量投与を必要とすることは稀で、中等量以下でよいとされています。ステロイド治療においてはいろいろな副作用が起こることもあり得ますので、それによりステロイドを使用できない時や、ステロイドの効果が十分でない場合には免疫抑制薬を使用することがあります。
IgG4関連疾患の好発年齢
疫学 IgG4関連疾患の発症年齢は60歳代にピークがあり,男女比はミクリッツ病を除くと明らかに男性に多い。 ミクリッツ病ではやや女性に多いとされる。 本邦での推定患者数は疾患認知の浸透に伴い報告数が増加傾向にある。
ミクリッツ病
ミクリッツ病とは、IgG4関連疾患と呼ばれる疾患のなかで、特に涙腺や唾液腺に病変がみられるものを指します。 ミクリッツ病では、涙や唾液の分泌が低下するといった症状が現れます。 同じように涙腺や唾液腺に病変を認める疾患として、「シェーグレン症候群」と呼ばれるものが知られています。
臓器別罹患率
遺伝
免疫に関係する遺伝子が発症に関与する可能性がありますが、家族発症はほとんどなく、遺伝するような病気(遺伝性疾患)ではありません。
日常生活上の注意事項
IgG4関連疾患と診断された場合、アルコールの多飲、喫煙、ストレス、不眠などを避け、規則正しい生活をすることを心がけましょう。
詳細情報
IgG4関連疾患(指定難病300) – 難病情報センター (nanbyou.or.jp)
最新の診断基準および分類基準 - 日本IgG4関連疾患学会 (kanazawa-u.ac.jp)
まとめ
難病ですが、余命にはあまり影響がないようです。
更には、中等量以下のステロイドで治療が効果的なので、過度な心配はよしましょう。
今更ながらですが、ステロイドって凄い薬なんですね。
PMR治療で、ステロイドが手放せない私としては、ステロイドには感謝です。
しかし、副作用を考えるとPMRから卒業したいのですが・・・
中々卒業させてもらえず、格闘中です。
同士の皆さん卒業目指して頑張りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました
それではまたお会いしましょうね