同窓会 | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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教員をやっていて、良かったなと思うことの一つに、卒業生の同窓会があります。

卒業生の同窓会に呼ばれて、立派に成長した教え子の話を聞くと、とても嬉しくなります。

「先生にこんなことを話された」とか、僕の覚えていない思い出話を聞いたりすると、自分がいつのまにか隣人の人生に言葉を投げかけていたのだなと、あらためて感じいります。畏れ多いことですね。責任重大です。

先日は、はじめて卒業させた生徒の学年同窓会。
本日は、その次に卒業させた生徒のクラス同窓会がありました。
同窓会に行くたびに、とても勇気づけられます。有難い限りです。

今日は、別れ際に、ある生徒から、「先生がよく『小説の語り手と作者とはイコールではない』と言っていたが、先生の小説を読んで、その意味が分かった」と言われました。

なるほど。
そういうこともあるんですね。

たくさんの嬉しい言葉を、若い諸君からもらいました。