まだい(真鯛)
整った姿、美しいピンク、バランスの取れた旨み、身離れのよさ、総てが完璧です。
縁起物でもあり、和食には欠かせません。
昔から海の魚の王様の地位にあるのは、 焼いたり干した時の保存性の良さと、そのおいしさにあります。
鎌倉時代以前は海の魚が食べられたのは海岸に住む人だけで、大部分の人はアユやコイ、
それに川をのぼるサケぐらいしか入手できませんでした。
たまに運ばれてくるタイの味には驚いたことでしょう。
(食材辞典より)
鯛に関する≪ことわざ・慣用句≫
いづれも、食材としての鯛が豪奢であることが由来している。
*海老で鯛を釣る
- マダイの釣り餌に小さなエビを用いることから転じ、小さな元手で大きな利益を得ることを例えたもの。
*腐っても鯛
- マダイは鮮度の落ちが遅いことから転じて、時を経てもかつての力や価値を失わないことを例えたもの。
*鯛の尾より鰯の頭
- マダイが高級食材であることからから転じて、大きい団体で低い地位に甘んじているよりも、小さい団体でもその長となる方が良いことを例えたもの。