このブログは
簡単に暮らしたいミニマリストが

毎日のどうでもいいことを真剣に考え

XとInstagramの真ん中あたりの馬力で

思いついた時に書いてるブログです




うちの父は最高だという話がしたい





先日息子の卒業ライブがあった




数週間前から親戚や友だちみんなに


「最後のLIVEに来て欲しい」と連絡をしていた



琵琶湖は海。という


わりと衝撃的な教育を受けて育った


生粋の琵琶っ子の我が息子(18)




びわこふきん


 



そして




そのお誘いの連絡を受け


「オッケー!じゃ行くね!」と


ローラばりのテンションで快諾をしたのは




兵庫県の丹波の山奥の奥の奥の


もはや秘境みたいなとこに住んでるのに


三度の飯より「ポツンと一軒家」が好きな


私が物心ついた頃には立派な問題児だった


愛すべき父(77)





これがホントに大変だった





まず前夜に


駅までの送迎というサポートを母に頼みつつ


電車の時間を指定することに



10:40の電車に乗ってね

他の駅で降りたりしないでね

そこからうちの最寄り駅まで

2時間かかって12:30に着くからね

駅についたらウロウロしないでそこにいて

必ずすぐに電話してね

はい、メモしてください!



これが喜寿を迎えた親との打ち合わせなのか


頭の中で態度と口調に猛省しながらも


このぐらいガチガチにしないとダメだと


心を般若にする




そうでないと


父はやらかす






そして当日

さっそく父は音信不通になった

待ち合わせの駅のロータリーで

ポツンと一人娘





実家から駅まで送ってくれた母に電話をすると

ほっとき。の一言

苦楽の苦多めを共にした妻は思いの外厳しい

ガツンと配偶者




しかし四十二年間娘をやってきた私も

約束の時間に連絡がつかないので

全然ちがう場所にいることを即座に疑い

駅で待つことは無意味だと断念



そして

約束の時間から15分後

一度家に帰って仕切り直そうという

超絶にビミョーな時間差で

父から電話がかかってきた


一個手前の駅で降りたよ


心から申させて

何故が凄いよ



会場までタクシーで来てもらおうと思ったけど

今なら拾えそうだからそっちに行くね!

大きなスーパーがある方に出てくれる?

改札出て右ね!

改札通ってすぐ右向いて階段おりてよ!


 


それもやっぱり


迎えに行ったらいなくて


反対側の出口におりていた





もうツッコんだり怒ったり


無駄な消耗はしたくないので


笑顔で「会えたねー」の一言である





父も言い訳とか


無駄な消耗はしたくないらしく


「ちがう方に降りちゃった」と笑っていた





私の怒らない精神が出来るまでの過程には


確実に父が多く関与してる





LIVEの会場内は飲食が禁止なので


昼食をとれていないであろう父と


エントランスやロビーで


軽くでも食事をしようと


おにぎりやらペットボトルのお茶を


しこたま買っていたのだけど






会場に併設されているカフェの入り口で

うなぎのポスターを見るやいなや

せっかくここまで来たんだから
鰻が食べたい。

そう言って

開場5分前にカフェに入って行った

滋賀ですけど


愛用ノート




友だちに席の確保を土下座でお願いして


父と鰻を食べる



父が鰻を食べ終えるのを目の前で待つ





40秒に一回のペースで


iPhoneの時計を見ながら




あまりにもなんとも言えない時間だったので


少しでも意味のある親子の時間にしたくて


よかったね。美味しい?と一度聞いたら


普通。


( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \

(壊)






そしてやっとこさの着席

阪口家側のゲスト数名分の席を

ステージド真ん前のベストポジションで

ガッツリ確保してくれていた友だち



この友だちには

かれこれ15年ほどお世話になっている

我が子が音楽に興味を持ったのも

この友だち家族のお陰で

母同士も父同士も仲良し飲兵衛仲間なので

なんだかんだで

これからもお世話になる予感しかなくて

本当に本当に頭が上がらない





そしてこの日は父まで
(白目)





そんな愛すべき我が父は

友だちにお礼を述べた後 席について

受付でいただいたパンフレットを熟読



私が鬼協賛させてもらって

一般ピーポーかつ一般主婦であるにも関わらず

地元の企業やら商店よりも目立って

見開き2ページもぶっちぎって

広告を貼らせていただいたページを

両手を伸ばして遠くに持ち

目を細めて眺めて

フニャッと笑って私を見て

何故か照れて

細かい部分を手でなぞりながら至近距離で見て

またニヤッと笑って嬉しそうに私を見て

また照れて

とてもとても上機嫌だった




そして開演


長く投薬をしながら付き合ってる病気のお陰で

足だけでなく目も耳も弱めの父に


伝説として語り継がれる

いつかの船場吉兆の女将スタイルで

「今、ドラム叩いてるよ」
「今、司会してるよ」
「今、前で歌ってる子だよ」

その都度隣からヒソヒソと情報を流しながら

LIVEを楽しんだ





音楽といえば鳥羽一郎という

ある意味ブレない父に

ロックやジャズがわかるのか

途中で帰ると言い出すに決まっている。

そうソワソワしながら2時間超のLIVE

父は腕を組んだり難しい顔をしながらも

まさかの最後までLIVEに参加ができた



そして

LIVE会場を出た後の父は




「じいちゃーん!」と


父を見つけて追いかけてきた息子に会うや否や


派手に泣いた





一日父と動いていた娘としては

 

情緒が大暴れじゃないか。と


一瞬だけ困惑が超越したけど


この人は単純に

娘の家族の頑張りが見たかったんだ。と


すべて察した瞬間


頑張って遠くまで来てくれたことに


感謝の気持ちしか出てこなかった


ありがとうお父さん





そして父はまた


2時間かけて田舎に帰り


実家の家の最寄り駅まで送迎をした母から


連絡があった




お父さんずっと喜んでたよ

行ってよかった

鰻食えたって




やはり私の父は最高


どうか長生きしてほしい




78歳の誕生日プレゼントはウナギで決まり

 

今日も良いことがありますように♪






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