採用調査に見る履歴書の工夫と詐称の頻度 | 人材採用調査担当の調査員の呟き

人材採用調査担当の調査員の呟き

調査会社の株式会社中央情報センターで人材採用調査(人事調査・雇用前調査・リファレンスチェック・バックグラウンドチェック)などを担当する調査員のブログです。

年が明け、暫くブログの更新しておりませんでした。

つたない文章ですが、楽しみにしていた方々には、申し訳ありませんでした。

 

さて、私はバックグラウンドチェック(採用調査)を行う調査員という仕事柄、日々、たくさんの履歴書、職務経歴書を見ます(このコロナ禍においても、熱心に就職活動に励む方にエールを、調査依頼を頂ける企業様に感謝を申し上げます)。

履歴書には、手書き派、パソコン派があり、最近はパソコン派が、やや手書き派を上回っています。
手書きの履歴書派の方でも、職務経歴書はパソコンと言う方が増えている感がありますね。

パソコンで書かれた文字は、整頓され、読みやすくなっていますし、効率の面からも、

推奨する転職コーディネーターも多い様です。ただ、欠点と言うほどではありませんが、フォーマット化されている為、個性を伝えるにはあまり適していません。

一方、手書きの場合は、私たちも苦労するのですが「読みにくい」事が非常に多いです。面白いのは、
自身でレイアウトに強弱をつけ、読みやすくしているモノもあり、そういったものには創意工夫や熱意が感じられます。また、その人の人柄等も窺え、調査の材料となり得ます。

履歴書の記載方法については「手書きの奴は採用候補に入れたくない」の他「手書きで無ければ、誠意が伝わらない」等と中途採用の担当者だろう人の、各々の意見を押し通す両極端の意見が、ネットでは飛び交っています。
結局のところ、どちらにも利点と欠点があります。表現方法の違いと言うだけですから、応募方法に規定がなければ、会社に合わせて提出をする方法を変えれば良いと思うのですが・・・いかがでしょう。

 

なお、調査員の目線から申しますと、どちらの履歴書も同じ程度の詐称が混じっています。
「どっちも、どっち」経歴の嘘をつく人間は、どちらの側にも居るという事です。
大切なのは、中途採用者の採否判断に手書きかパソコンかで論議するより、申告内容が事実か嘘かの方がよほど重要だと思います。

表現方法の違いに拘って、経歴詐称等の重要な部分を見過ごさないようにしてください。