お世話になります。 中小企業診断士ストレート合格情報研究会 ミノです。
今日は、引き続き経営法務と経営情報システムのチェックすべき内容について説明します。
経営法務
☆著作権
TPP協定の発効により知的財産権について(平成30年12月30日施行)著作権の
保護期間が変更になりました。
従来「著作者の生存中および死後50年」が「著作者の生存中および死後70年」に変更に
なっています。
☆合同会社(LCC)
合同会社は、株式会社の簡易版であり、会社の成立などの問題になどで出題される可能性がある。
株式会社との違いを覚えておきましょう。
項目 | 株式会社 | 合同会社
出資者の責任 |間接有限責任 |間接有限責任
設立時に最低社員(出資者)数 |1名 |1名
定数認証、株式払込金保管証明書|必要 |不要
業務執行権代表権 |取締役(取締役会非設置会社)
代表取締役(取締会設置会社) |原則として全社員
取締役の任期 |原則として2年 |制限なし
重要事項の決定 |株主総会 |社員による合意
利益・権限 |出資額に比例 |決め方は自由
決算公告 |必要 |不要
☆不正競争防止法
不正行為の特に重要な類型は
1)周知な商品等表示の混同惹起行為
これは、偽商品名や偽看板のことです。
「周知」は一地方でいいです。
「混同を生じさせる」は誤解の恐れでいいです。
1)著名表示冒用行為
内容的には1)の周知な商品表示の混同惹起行為とおなじですが、
著名ということは全国的に知られていること
競業関係は、関係がありません。
2)他人の商品形態の模倣行為の提供行為
商品をそのまま模造する行為です。
日本国内での最初の販売から3年以内の制限があるため
需要なデザインは意匠権を取得しておくことが必要です。
☆ 経営情報システム
経営情報システムは新しい言葉や概念が問われる頻度が高いです。
最近のトレンドの言葉として次の内容を覚えておきましょう。
1. クラウド
クラウドの活用が企業で進み、IaaSに移行したり、PaaSによるシステム構築が
進んでいるため、クラウドの形態と略語を覚えておく。
SaaS:Software as a Service
ソフトウエアをサービスとして提供するソフトウエアサービスの形態
PaaS : Platform as a Service
開発環境や試験環境などのソフトウエア環境やソリューション環境をサービス業者が
提供するものをインターネットを通して利用する。
IaaS :Infrastructure as a Service
仮想マシン上のインフラを提供する
HaaS: Hardware as a Service
ハードウエアリソースのみに絞ったサービス
☆ LPWA
IoTサービスで使われるなるべく消費電力を抑えて遠距離通信を実現する通信方式で
Lower Power Wide Area を略したもの。
転送速度最大100bpsだが到達距離は最大50Km程度になる。
IoTでは、大量のセンサーからデータをクラウドに送信するが、一つ一つのデータはごく小さいもので
高速通信は必要ない場合が多い。
☆ チャットボッド
マーケティング技術として顧客獲得後のファン化/離脱防止などの機能が求められ
チャットボッドを使うテキストや音声を通じて会話を自動的に行うプログラムによるWEB接客が
おこなわれています。
これは、膨大なデータを用いたテキストや音声、画像のパターン認識がクラウド経由で可能になり、
その結果、ユーザーが人工知能的と感じられるような機能が実現できました。
1次試験前 最後は、木曜日にお伝えします。