ステージモデルの歩き方と
ミセスコンテストの歩き方、
何が違うかわかりますか？
昨日は、春に
ランウェイデビューを果たす
素敵な女性のパーソナルレッスンでした。
私も張り切って、
いろいろな歩き方やターンを自主練し
レッスンに備えました。
最近、
素人さんでも立つことのできる
ファッションショーや
ミセスコンテストが増えています。
これ、とても素敵なことです。
本番当日までに自分を磨き上げて
ランウェイを歩くという行為は、
自己肯定感をグイッと上げてくれます。
そんな原石磨きの過程に
関わらせていただけるなんて、
ウォーキング講師冥利に尽きます！
私がレッスンに携わる前に
必ず確認しているのは、
そのランウェイの目的です。
①お洋服を紹介するショーなのか？
②歩くご本人を
際立たせるためのショーなのか？
③その中間を目的とするショーなのか？
以下、それぞれの特徴を説明しますね。
①お洋服を紹介するショー
この手のショーの最高峰は
パリコレなどで開催される
ハイブランドのショーです。
ステージモデルたちが
ランウェイを彩りますが、
あくまでも主役はお洋服で、
モデルさんは
それを際立たせる黒子役に徹します。
②本人を際立たせるショー
この手のショーの代表は
ミスコンやミセスコンテストです。
ショーに参加する人は、
ご自身を際立たせるドレスを選び、
ご自身を際立たせるメイクをします。
主役はコンテストに参加する
「コンテスタント」
と呼ばれる人たちです。
③その中間のショー
中間型のショーの代表格は、
東京ガールズコレクション。
東京ガールズコレクションの
ランウェイを歩くのは
素人さんではなくタレントです。
ですが、服を魅せるプロである
ステージモデルではない、
という意味においては
素人さんと似た立ち位置です。
お洋服を紹介する目的もありますが、
着ている本人も輝いて、
その人の輝きを身近に感じて
見ている人もお洋服が欲しくなる……
そんな循環を生むのが目的です。
この中間型のショーは
最近とても多くなっています。
ファッションブランドであっても、
一般のお客様に近い体格を持つ
リアルモデルを採用したショーを
開催することもありますし、
モデルを素人さんから
募集することもあります。
歩き方の違いとは？
こういった目的を踏まえると、
歩き方も自ずと変わってきます。
同じようにランウェイを行って
帰ってくるだけに見えますが、
①ステージモデルさんは
洋服を際立たせるための歩きに徹し、
他のモデルとの協調も求められます。
②コンテスタントの方々は
自分をアピールする歩きをします。
ステージモデルは個性を消しますが、
コンテスタントは個性を振り撒きます。
③中間タイプのモデルさんは
お洋服の良さを魅せつつ、
ご本人のチャームポイントや
個性も魅せたいところ。
①と②の中間……というか、
若干②に寄ったあたりに
位置するイメージです。
（ショーによっては
①に近い役割を求められることもあります）
ということで、
ショーの性格や目的によって
歩き方、目線の配り方、
手の振り付けなどが全く異なります。
そこを察知して
ふさわしい歩き方や
振り付けを提案するのが
ウォーキング講師の仕事です。
そしてまた、
そのあたりを自分で察知して
演出できるモデルさんを育てるのも
ウォーキング講師の仕事だと
認識しています。
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