貴方の世界は貴方の成熟と共に変わっていく | 原初の星の物語

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オリジナル作品「紺碧の採掘師」のブログ。更新情報など。

昨日たまたまkindleでオススメに出てきた悟り本を見てちょっと衝撃を受けた。
「この内容で『真の悟りの本』として出せてしまうんか……」と(汗)

どこの出版社から出てんのかと思ったら
出版社が書いてなくて、kindle版しかないから
つまりコレ、個人が自費出版した本って事なのか
本の装丁が書籍っぽいし帯に見えたし

何となく、某出版社の装丁に似てたんで

出版社が出した紙の本なのかと思った

まぁkindleだと在庫も無いし、お手軽ですわな
しかしそれがkindleのオススメに出てきて、

それなりに売れているという……んでも

某スピ系の出版社から出てた悟りの書籍も
「ん?」と思うようなモンだったので……

しかしですよ。

そんな事を言っている私自身、エックハルト・トールが言ってる事を理解したのは
このブログの過去記事見れば分かるけど昨年でしたんで

つまり、前回の記事にも書いたけども

「その人の理解度次第で」同じものでも全く違った理解になるんです

だから別にそれはエックハルトとか悟り本に限らず

私はインサイト・カウンセリングの大嶋先生の本を昔、何度も何度も読みましたが
最初読んだ時と、カウンセリングを受け続けた後に読んだ時では理解が変わりました。

逆に、以前は「これは素晴らしい」と思っていた本や、ブログが
「これっておかしいよね」「これ違うな」になったりもしました。

「人は、自分の世界しか分からない」
「人というのは『その時に』自分が認識するようにしか世界が見れない」

というのはそういう事で

別に悟り系に限った事ではないんですが
というか「悟り系」とジャンル分けするべきもんではなく

……だって大嶋先生の本にも書いてたけど
ガチで大学とか専門の所で心理の道を歩んでる方は
「あるがままに見る」「主観を排する」訓練を散々やるらしいですよ。

んで「逐語」という、クライアントが言った事を全て書き起こす手法があり
(咳払いしたとか、「あー」と言ったとか、主観を排する為にクライアントの言動をそのまま書くらしい)

とりあえず「あるがままに見る」てのはそういう事で

それを、突き詰めていった状態が「悟り」です。

つまりガチの本当のカウンセラーほど「悟りの理解に近い」って事になるんですが

そうでなくても「真に精神的に自立した人」というか

「自他の境界線がある人」というのは
上記の事(人は自分の世界しか分からない)が分かっている人です。

これはむしろ日本よりも海外の人の方が出来てるかもしれない
なぜなら日本には「以心伝心」という言葉があるように
「言わなくても分かって当然」的な感覚があるからです。

しかし海外、特に色んな宗教、色んな人種が入り混じる国では
「他人の事など分かるはずが無い」「人は違っているのが当たり前」なので
「人は自分の世界しか分からない」が理解しやすいと思います。

「言わなきゃ分からない」「説明しないとわからない」
「自分と同じ世界を見ているわけがない」


これを突き詰めていくと悟りになって行くんですよ。

余談ですけど「悟りの一瞥体験」は「悟った」訳では無いです。

だって「一瞥」という言葉通り「その時、体験しただけ」なので。

真の悟りとは「その状態に継続的に在る事」が真の悟りの状態で

だから「彼岸に行った」と言われるんです。

「既にもう行ってしまった」「戻って来ない」=継続的に、という事です

 

その状態まで行ってる人は、まず滅多に居ないからこそ、

その状態まで行ったエックハルトとかが「凄い」となる訳です。

殆どの人は「一瞥」だけで終わってると思います。
というか「一瞥」しただけなのに「悟ったぞ!」と思い込むのが「エゴの罠」。
 

 

で、話を戻してですね、最初のテーマに戻るけど


つまり人は、その人の成長段階に合った理解になるんです。

だから例えば大嶋先生の本でも、エックハルトの本でも、このブログに書いてある事でも
もっと言えば、ヤフーニュースでも、アニメでも漫画でもゲームでも

人により理解は違うし、時機により理解や解釈が変わるんです。
 

逆に言うと貴方の世界は貴方の成長(成熟)と共に変わっていきます。

 

何でも成長の段階ってもんがあります。

だから世間には色んな「悟り本」があり、

それを「素晴らしい」と思ってハマる人も居る訳ですね。
ただその人々も、もしかしたら、時機が来て成熟すれば、

「もっと違う本を」とか
「もっと深さのある本がいい」とかなるだろうなと思います。

まぁ色んな悟り本にハマって傾倒したり色々悩んだり考えたりして成長していくんだな

だからどんな本であれブログであれ何であれ、誰かにとって必要だから存在するし

それを書き著す人がいるんですよニコニコ