「悟っても挑戦はある」 | 原初の星の物語

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オリジナル作品「紺碧の採掘師」のブログ。更新情報など。

なんか昨日の記事は前編だったらしく後編が浮かんだので書こう。

昨日の記事で「悟っても挑戦はある」という事を書いたけど

「んじゃ苦しみは無くならないんか」と思う人の為に


そもそも人が何で苦しむかというと、

自分の観念とか思考を信じて「現実に抵抗するから」なんです。

ここで例として「バイロン・ケイティ」という悟り人の話をするけど
バイロン・ケイティって日本では「ワーク」だけが有名で、どちらかというと自己啓発的な扱いになってて「悟り人」としてはあまり知られてないけど

以前の記事で紹介したことあるけど

「タオを生きる」を読むとバイロン・ケイティが完全に悟っている事が分かります。

タオを生きる---あるがままを受け入れる81の言葉

なんか絶版になったのか知らんけど、Amazonでは新品が売ってない(汗)



バイロン・ケイティの生い立ちは相当な機能不全家族の中で育ったらしく
(ちなみにエックハルト・トールもかなりの機能不全家族育ちです)

結婚しても夫が暴力を振るう人で、子供との関係も悪くなり

ケイティも物凄い鬱になって何年もベッドで横になる生活
ケイティ自身もヒステリックというかまぁ凄い状態だった。

それで、ついに保護施設だったか何かに入れられて、
もう自分はベッドに寝る資格すら無い、と屋根裏部屋の床で寝ていた時、
ある日ゴキブリが自分の足を這っていた時に「目覚めて(悟って)」しまったんだな。
もう自我が限界に達して「ケイティ」という自我がぶっ壊れたと言ってもいい。
そこで「全く別人のように」変わってしまった訳ですが

しかしすぐに現実が変わった訳ではなく
家に戻ると暴力夫が以前と同様に怒鳴り散らかす訳です。
しかしケイティは以前とは違って、
夫が言う「暴言」を全く「真実」とは受け取らなかった。
それは「夫自身の事を言っているのだ」と分かっていたから。

夫は、『夫の観念のフィルタを通した女』を見ているだけだと。

そして自分も、自分の中に残る観念を絶対に信じなかった。

 

……「目覚めた」とはいえ、ケイティにもまだ色んな「観念」が残ってた訳です。

その以前の観念が色んな事を言ってくる。

「夫は私を虐げようとしている」とかそういう思考観念ですね。

それらを一切相手にしなかった。

ケイティは自分の「観念」を洗いざらい書き出して

「それは本当か?」と突き詰める作業を始めた、
これが後に「ワーク」となる訳ですが


どれだけ夫に暴言を吐かれても、殺されそうになっても、

ケイティは全く恐怖を感じず、相手に(本質的な)愛しか感じられず

むしろ夫が「そんなネガティブな思考を信じ切っている事に衝撃を受けた」と。

後にケイティは夫と離婚し、別の方と再婚しますけど
「目覚めた」からってすぐに現実が都合よく変わるとか、何の問題も無くなる訳ではないという事がこれで分かると思います。

 

「問題」は起こるが「巻き込まれない」ので「平安(幸せ)でいられる」という事で

その「問題」は、「目覚め」を深める為の「挑戦、試練」なんです。


そもそも「人生から問題を無くす」とか「思い通りの人生」を望む事こそが

恐怖と苦しみの元だという事なんです。

「人生は挑戦だ」と覚悟が決まれば「何とかしよう」ってなりますわな

「何とかするために」、「心理」が必要なんです。

ケイティの「ワーク」の基本は「それは本当か?」でありとあらゆる全ての「観念」「思考」を疑うのと「現実は優しい」つまりどのような現実であってもそれに抵抗せず受け入れるという事ですが、「心理」にはそれを手助けしてくれる技法が多々ありますんで。

確かに「在る」を知る事、そして「在る」に留まる練習も必要ではあるんですが
それと同時に「自分の観念を変える」または「捨てる」そしてトラウマ感情を解放するのも必要です。なぜならエゴは巧妙なので「在る」だけやってると都合の悪い観念や感情にフタをする場合があるからです。見るべきものは見なければならない。

 

その為に「心理療法」ってもんがここまで進化発展したんですよ!

今から●年前、私が学生の頃は「カウンセリング?そんなもん受けてどーすんの」な時代だったんですから!

 


 

余談ですが、……これも昨日の記事の続きだけど

今日のは私の個人的理解なので適当に読み流して下さい。


悟りでは「全ては幻想物語」と言いますよね。
しかし肉体持って生きてる我々は、どんだけ悟ろうとも「色(現象)」であり
その「色(現象)」は果てしなく続くんです(「空」に時間が存在しないので)

 

「空」が「色(現象)」を起こし「それに気づく」のは「自己知」であり

「悟り(目覚め)」で「空」と一体になった時には「全てを自己知する事」が必須だからこそ

上記に書いたように「見るべきものは見なければならない」から「経験」が必要で

「自分を知る」事が非常に大事になる訳です(だから心理と悟りはセットなのだ)。

で、「現れたものは消える」が法則です。

(だから自分の内面の色んなモンを、見て(気づいて)現わさなければ、消えないんです)


花の種は芽吹いて成長し花を咲かせて枯れていきます。
つまり「人類」という種も同様に、発生し、成長・成熟し、いつかは絶滅する訳です。

「人類の意識」も同様に、(細かく言うと意識というのは「空」に現れた現象です)発生し、成長・成熟し、「空」に戻る(一つになる)

確かに「現象世界」は「幻想物語世界」ではありますが、それは進化するという事なんです。
なので我々は「何度も幻想物語世界に転生を繰り返して」意識を進化させるので
今生で悟れなくても(今生は今生の進化分を進んだので)来世で悟れるって事になるんだな。

……だから貴方は何か知らんけどこんな謎ブログを見てる訳です。

そして私も何か知らんけどエックハルト先生の動画とかバイロン・ケイティの本とか読んだ訳ですよ。
これらは「分担作業している」ようなもんです。
身体の仕組みとか考えてもそうですよね、各器官が分担して色んな作業をして「ひとつの身体」を構成している。

我々は「空」という「一つの生命」なのでウインク

 

凄い謎めく記事が続いたので次回はシンプルにしたい…。