報恩講〈一日目〉御礼 | 奏楽山西光寺BLOG

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浄土真宗本願寺派西光寺(奈良県香芝市関屋)は、早期から檀家制を廃止し、現在は門徒会で護持されています
環境問題へのささやかな取り組みとして超小型モビリティを導入
グランドピアノを常設し地域交流を意識した音楽イベントなども企画発信中

各一般寺院で勤修される報恩講(ほうおんこう)はコロナ関係なく近年は”やや縮小傾向”にありましたが・・・・ミッションマターとして工夫しながら”むしろ拡大傾向”にて末永く続けていきたい真宗法会の要が報恩講イチョウ

”ウィズコロナ”から”アフターコロナ”へ。

本年は”ビフォーコロナ”にちかい報恩講・・・組内をはじめとする関係寺院からの出勤が再開(三ヶ寺をのぞく)しました。

報恩講は、宗祖親鸞聖人をお偲びさせていただく祖徳鑚仰(そとくさんごう)の法要です。

うちの宗派の現総長が6月下旬の宗教系新聞にて「本山本願寺には御影堂と阿弥陀堂の両堂があり、御影堂は祖師信仰、阿弥陀堂は人類の課題に立つ普遍宗教を意味している。どちらも大切にするのが浄土真宗」と発信されたことが宗門内外で話題(←もちろん良い意味ではない)になっていましたが、これは大きな誤りで浄土真宗に祖師信仰は一ミリたりとも存在しません。※御影堂は親鸞聖人の御座所。

報恩講を隅々までさがしてみても親鸞聖人を仰がせていただきながらのアミダ信仰でした・・・南無阿弥陀仏お願いの御勝縁キラキラ

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☆11/4昼座14:00〔内陣出勤八名〕

〈このエピソードは法話でよくさせていただきますが→〉以前にお参り先で老いが深まり極めて足腰の弱ったご門徒がおられて「お寺にはもう寄せてもらわれへん身体になったけど、鐘(喚鐘)の音が聞こえると”ああ今年も報恩講さん勤まってるんやなぁ”ってうれしいんですわ。」と仰られて、自分は本堂の中だけしか見えてなかったことを思い知らされたのですあせる

そういう意味でも、やや空席はありましたが満席の満堂といえるのかもしれません。先人方々の還相回向を考えたらもっともっとですが(^^;

 

☆11/4日校生報恩講参拝16:30-17:00

短縮バージョンの日曜学校でした。

 

☆11/4夜座19:00〔内陣出勤四名+余間一名〕

個人的に報恩講の夜の雰囲気が大好きなんです♡

ご年配の方はとくに夜は出にくいみたいですが、一般寺院の報恩講の良さは『夜座』にあるのかもしれません。

 

近年、夜座を省略するお寺がじわじわふえています。

お寺をおあずかりしていると心が折れそうになることも多いです。このような主要法座は特に経費面でなかなかきびしい汗ので帳場的には理解できますし、参拝者数の少なさを目の当たりにしたときのご住職のお気持ちは痛いほどわかります。

しかしながら、御互いに工夫しながら”さらなる興隆をめざして”踏ん張っていけたらうれしいですね。

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本年の報恩講ご講師は滋賀県大津市より直林不退(なおばやしふたい)先生・・・昼夜四席にわたり節談にて朗々とお取次ぎくださいました。

先生のお説教を間近にお聴聞させていただけるのは大きな慶びです。

一日目、無事に終了しました。

当山門信徒はもちろんのこと、妙蓮寺さまご門徒にもご参詣ご懇念賜り衷心より御礼もうしあげます。

役員方もご多用のなか気張ってくださり、今年も”おかげさま”の報恩講でしたイチョウ

釋俊彰おやすみ