この季節、時おり喪中ハガキを頂戴します。
しかしながら、ご門徒におかれましては今生の縁尽きて浄土参り(即得往生)をさせていただく浄土真宗には『忌中』『喪中』という期間は存在しないということ。教義体系に基づいた日々をおくることはとても大切であり、真宗門徒の嗜み(たしなみ)として知っておくべきことと思います。
〔キリスト教も忌中・喪中は無いらしい〕
喪中ハガキが流行りだしたのは昭和三十年代からと伝え聞きます。『忌中』『喪中』の意味などについては、いつか法座のテーマとしてご説明できればと考えています。
『忌中』『喪中』の、~してはいけないという根拠のない諸々の縛りについても気になさらずお過ごしください。
同じ宗派のお寺さんからは、旧年中にご家族を亡くされても年賀状をいただきますし、篤信なご門徒からも同様です。
その年賀状のなかに「〇月に母〇〇がひと足先にお浄土に還らせていただきました」みたいなお知らせが書かれてあったりします。
そもそもお正月がめでたいのか?というと、一休さんの言葉をかりればめでたくもありめでたくもなし。新年の挨拶は私たちの営みの中での節目の挨拶です。お寺でお勤まりになる元旦会(修正会)は仏祖(阿弥陀如来)にたいする節目(新年)のご挨拶(お念仏)。
ですので、喪中ハガキである表現をぼやかして”新年の挨拶は控えさせていただきます”みたいなお知らせについてはなぜ?挨拶を控えないといけないのか?という疑問だけがのこります。
直近で大切なご家族を亡くし悲嘆にくれておられる方は、少し先で、落ち着いたならば、寒中見舞いや年賀状の返礼としてお知らせ(葉書)されるのがよいのかなと思います。
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遂に買わせていただきました
無くても困らないけれど、有ったほうがいいかも・・・みたいなやつ。
お仏壇でいうところのリン棒の置台です。
お寺の本堂用(寺院仏具)なのでサイズアップ・・・大キン用の”キン棒台”と呼ぶのが適当でしょうか?
当山のはわりと小さめで一尺一寸ほどのキン棒ですので、置台は中サイズがぴったりでした
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寺務ネタですが、長3封筒が残り僅かとなり新たにデザインして発注
今回はオレンジ色で2000枚!文字はさりげない紫インクです。
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前住からの引き継ぎに無く対応を思案しながらズルズルと時が過ぎていた”福祉募金”について・・・遅ればせながら堂内に募金箱を設置しました
これは奈良県内の福祉作業所などに必要な設備(エアコンや冷蔵庫など様々)などを寄贈させていただくための募金だそうです。
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大学聴講・・・前記事で”浄土真宗の絵解き”と記したのは間違いでした。
真言宗の寺庭婦人(真宗でいうところの坊守様)さまによる釈迦涅槃図の絵解き・・・よく知る仏典エピソードも出てきて引き込まれました
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さて、総報恩講スケジュールですが・・・今年も坊守が組んでくれています
ご門徒もいろいろとご多用の時期にもかかわらず「ウチはいつでも大丈夫です」と寛容なお申し出が多く有り難いことです
釋俊彰