差定 | 奏楽山西光寺BLOG

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浄土真宗本願寺派西光寺(奈良県香芝市関屋)は、早期から檀家制を廃止し、現在は門徒会で護持されています
環境問題へのささやかな取り組みとして超小型モビリティを導入
グランドピアノを常設し地域交流を意識した音楽イベントなども企画発信中

コンサートなんかに出かけると無料か有料かは別にして、お客様向けにプログラムやパンフレットが配られたり販売されたりしていますが、

それに対して出演者側にはセットリストなるものが存在します。

曲目だけが書かれてあるもの、事細かな書き込みのあるもの様々ですが、暗転する舞台なんかではシンプルなものが用いられます。



お寺の法要や儀式において、このセットリストにあたるものが差定(さじょう)ではないかと思うわけですが、前記事の教堂@報恩講の差定を掲載しちゃいます。


鐘(行事鐘)が打ち鳴らされた時点で、法要がスタートしています。
差定

なんと!僕の得意な平仮名がほとんどございません(苦笑)


でも、私も含めて僧職にある方が視たらだいたいの流れが判ります。

大きな法要の前には必ず、こういった差定をもとに事細かな説明があります。



加えて述べますと、本来は配役の氏名や役割分担なども記入されたものが差定、

近年(本願寺派では)この差定次第がごちゃまぜになってしまっているのですが、もともとはハッキリと区別されていたもの。

何故なら、差定は諸役を差し定めるという意味であり、という漢字自体にも役目・官職という意味が存在します。


ですので、上に掲載した書面はどちらかというと次第にあてはまるのかも知れません。


次第はとくにですが、仏教の法要や儀式に限らず、社会の節目の儀式やイベントで流れを明らかにするために示されますよね?






*オマケですが、司会の方が撮ってFBにあげられた画像を、許可を得て転載させていただきます。

私の後ろ姿・・・判りますでしょうか?笑


奈良教堂


↓これは昨年の永代経法要のとき↓
奈良教堂

転載快諾ありがとうございましたm(__)m


釈 俊彰ニコニコ