令和2年の食品ロス推計値は522万トンです。

数字を聞いても、あまりにも多過ぎてピンとこないかもしれませんね。

例えば

輸入小麦の2016~2020年平均流通量が488万トンです。

その輸入した小麦をまるまる捨てても足りないくらいの「とんでもない量」なんです。


というワケで本日は!

食品ロスを減らせば食糧危機は避けられる!?

というお話しです。



食品ロスを国民1人当たりで換算すると

毎日「お茶碗1杯分」の食べ物が捨てられている。そんな状況なんです。

でも、逆に考えると「ロスを無くせば毎日お茶碗1杯は食べられる」なんです。


だから食品ロスを減らせば食糧難になんかならい、そんなご意見も聞こえてきます。

理屈ではそうなるし、分かるんです。さらに、皆さん一生懸命取り組んでいますしね。


でも、実際にはなかなか減りません。ちょっと、その理由について考えてみましょう。

まず、加工食品が増えれば「食品ロスも増えます」詳しくは過去のブログをごらん下さい。


加工食品の話はコチラからどうぞ!


製造過程、流通過程、消費の段階にも無駄が潜んでいます。
そちらについては「加工食品の話」の方で詳細はご紹介いたします。
今日はもう少し根本的な部分の問題です。

「良い」とか「悪い」の話をしたいのでははありません。
「現状をどう認識するか」と「認識したら、どう行動するか?」の話です。
そして、どう行動したら良いか?については「個人の考え方・生き方」だと思っています。

それは何故かというと・・・
加工食品を作る段階でフードロスが出ます。それを分かっていて加工食品を食べますか?
つまり「フードロスを減らしたい」と言いながら「加工食品を食べる」
この行動が矛盾しているんです。
ロスを減らしたいはずなのに、自分がロスを生み出す手伝いをしている。という事なんです。

まずは「そこに気付く事」そして、そこに気付いて「自分の行動が変えるか?」が重要です。

僕は行動を変えたいです。というか変えてます。というか「もともとそんな人間」です。
社会の仕組みを変えるなら「多くの消費者一人一人の行動」が変わる必要があります。

だから「良い」「悪い」の議論にはしたくないんです。「まずは仕組みを理解する事」
そして「知った人から行動に移す」「そんな人を少しでも増やす」それが大切だと思います。

世の中の仕組みを急に変える事が出来たとしても、必ずどこかに歪みが生まれます。

例えば
「ドレッシング」を「塩」に変える。
たったこれだけで「作る段階で出るムダ」
そして「流通段階の賞味期限問題」などで発生するムダ
さらには、家庭で「廃棄」されるムダが無くなります。

つまり「ドレッシング」をみんなが「塩」に変えるだけで一気に食品ロスを減らせます。

でもね、ドレッシングを作ってるメーカー、そこに資材を納めている会社、問屋さんもスーパーさんも
みんな仕事が無くなって「困るヒト」がたくさん増えてしまいますね。
つまりより大きな問題が発生してしまいます。

だから、ゆっくり変えてゆくしかないんです。少しずつ皆で食品ロスを減らす方向に向けて意識を変えてゆくしかないんです。
そうなると川下から川上へ、だんだん変化してゆく、不幸な人を生まなくて済むんです。

こんな事情もあるので
食品ロスを急激に減らすコトが難しく、それを食糧難を防ぐ材料にするのも難しいんです。

とはいえ年間520万トンの食品が無駄になっているワケですからね、しっかりロス対策にも取り組む必要があると思っています。

食品ロスを減らす話と食糧難に対応する話は「別のコト」として並行して進めてゆきましょう!

次回は食糧難への対策の話に戻ります!
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます!
次回もお楽しみに~