かいちゃん(七海ひろき)が島村ジョーをやるとはいえ、『サイボーグ009』を名前くらいしか知らない私。
でも、かいちゃんが男性の中でしっかりと男性を演じるわけだし、はるこちゃん(音波みのり)と…フタを開けてみればぴーすけ(天華えま)まで共演だし、
そして何より石森プロの…ちょっとスンとしたマニッシュな女性がかいちゃんを起用した理由についてちょっと頬を赤らめて「憂いを帯びた瞳がジョーと同じテヘと話していたのが気になって…まあ、とにかく行くしかないわけでした。

舞台『サイボーグ009』@日本青年館ホール
石森プロ…以前住んでいた家の近所にあったので、看板を見るたびにときめいていたのです。実は。



 

見たのは3回。
まず5月19日(日)17時。
この日は…実は午前中に仕事がありまして、取材先が…かいちゃんの事務所のすぐそばええ!!
取材先の連絡来た時、心臓止まるかと思ったわ鼻血
というわけで…仕事で来ましたと正当な理由があるのをいいことに、事務所周辺をかいちゃんプロデュースバッグを持ってウロウロするというヤバいストーカーみを醸し出してしまいました。日曜日で良かった。
そして取材後に009に向かうというスケジュール。良きグー
入場時には009のカードBをいただき、FC限定の応援上演回ブロマイドをいただき、
観劇後は「009七海ひろき×006酒井敏也×アイザック・ギルモア大高洋夫」のアフタートーク&お見送り付きでした。
お見送りという行為になれず「え?ここで手を振るの?」ってなってたお二人可愛かったわきゃ
トークもね、かいちゃんが司会って時点でかなりふわふわなんですが、酒井さんはそれに輪をかけてふわふわだから…
質問する矢印酒井さんが答える矢印かいちゃんが終わりかな??と探りつつふわふわ矢印えーと…と話し始めるも締められないかいちゃん矢印大高さんがビシッと決めてくれる矢印助かる!
そんな流れでございました。
かいちゃんが勢いをつけても、それを先に説明していなかったようで、酒井さんと大高さんは「?」「そういう感じだったの?」って感じで、かいちゃんがアワアワ。こちらはウフフぐふ

それから5月23日(木)12時。
こちらでは入場時にカードAをいただき、そして観劇後は「009七海ひろき×003音波みのり×001天華えま」のアフタートーク&お見送り付きでした。
星組時代の3人が大好きな私にとって、最高のアフトクバンザイ
こちらは5/19とは逆に、かいちゃんのふわふわと…暴走を100%理解している方々ぐふ
かいちゃんからも安心感が伝わりました。
かいちゃんがいきなり大きな声で盛り上がっても、二人はすぐに対応して一緒に盛り上がってくれるしね指でOK
かいちゃんが締められないことをわかって、きちんとわかりやすく締めてくれるしね。
助かります。(どこ目線??)
お見送りでは、全員可愛すぎて全員見たくて大変だったんですが、
なんと!

全員ときちんと目を合わせて手を振り合うことができました。

きゃー!うれしいきゃドキドキ

そして5月26日(日)12時。千秋楽。カードはB。
観劇後は撮影OKなスペシャルカーテンコール付き
ついさっき見たばかりのフィナーレ部分再び&撮影可能iphone*
撮影しながらも肉眼で見たい!とワチャワチャ。
酒井さんや大高さんは、客席から登場していたみたいですが…私の目の前には0010シキが客席降り。ひえー*ひぃ


そして、何と言っても嬉しいのは、003はるこちゃんが踊る時にそっとエスコートする009かいちゃんハート。
ありがとう!ありがとう!
初見のときには、突然のデュエダンにキュンでしたきゃハート。
かいちゃんとはるこちゃんが、手をつなぎ、背中を合わせ、にこやかに踊る姿…ああ、たまらないきゃハート。
そしてはるこちゃんを見守るかいちゃんの瞳!ああ、好ききゃハート。
なんでも、原作ではこのあと二人はいい感じになるんですって??ありがとうございます!!続編でそんな展開を作ってくれると助かります三つ指ごあいさつ三つ指ごあいさつ三つ指ごあいさつ


そして千秋楽なので、ご挨拶たっぷり!お一人お一人のお言葉あり!でした。
わーい!
BG SOLDIERSの方々もご挨拶してくれたし、
大高さんが「003フランソワーズ役の音波みのりです♪」って可愛い声で挨拶したら、はるこちゃんも「アイザック・ギルモア役の大高洋夫です」って返すしニコ
カーテンコールで0010の二人が無表情でお辞儀するのは0010だからだなーと思いつつ、時々マイナス・リク役の相澤莉多くんがニカッと笑ってくれるのはリクだなぁと思っていましたが、、、
千秋楽のご挨拶時に、もしかしてプラス・シキ役の滝澤諒くんはツンデレなのかな?と思ったりしました。
だって、ずっと表情があまりなくて「…冷たい?」って感じなのに、ハケるときに相澤くんがおんぶしたらメチャクチャ可愛い笑顔になるんだもん。これは…危険*ひぃ


そして千秋楽の嬉しいサプライズは、ぴーすけの登場ね!
ぴーすけがバリバリカッコよく踊ってる!


初日から一人で振りおこしをしていたそうです。でも登場は遠慮していたとか。
出てきてくれて、踊ってくれてありがとうバンザイ
それに001イワンくん立ち上がるを抱っこするぴーすけ、なんかママだった!
イワンママ登場かと思ったわ。
特に、ぴーすけがお辞儀して垂れ下がったネックレスがイワンくんのお手々に引っかかってしまい、それを優しい目で取ってあげるぴーすけは、100%ママでした。
イワンくんというより、イワンくんの保護者。
ああ、素敵な光景メロメロ

それから、毎回開演前の注意喚起アナウンスを001のぴーすけが可愛らしくしてくれるのが楽しかったな。
「みんなの脳内に直接話しかけているよ」なんて、あんな…可愛い声で…わぁい
「スマホとかいう機械の電源は切ってね。誰かと連絡を取りたい時には、僕みたいに直接脳内に話しかけることをオススメするよ」って…ああ、なんて可愛いわぁい
まさかぴーすけ…いえ、001が直接脳内に話しかけてくるとは思わなかったニコ


そんな感じで3回観劇。
『サイボーグ009』がどんな物語かは本当に全然知らなかったのですが、
人種・国籍がバラバラな面々が、死にかけたり自暴自棄になったりしたところでブラックゴーストにさらわれて、それぞれ特徴の異なるサイボーグにされていたんですね。
003は全然死にかけても自暴自棄になってもいないので、なんで選ばれたのか謎でしたが…きっとバレリーナとして何かすごいものがあったのでしょう。
003はフランス人だけど、よく映画でロシアの女スパイは子供の頃バレエを踊っているという描写があるので、私の中で「やっぱりバレリーナなんだ」と謎の納得をしてしまいました。

しかもサイボーグにした理由は…戦争をし続けるため!!

衝撃。
戦争でお金を稼ぐ人、そのために戦争を望む人がいることは知っていますが、人間は死ぬからサイボーグを作って戦わせよう、しかも国籍をバラバラにすることで世界中で永遠に戦わせようという発想はさすがにゾッとしましたサーーッッ・・・
確かにサイボークの国籍が偏ったら、一瞬で勝利して終わってしまうものね。
普通は勝つために軍人をサイボークにしようとすると思うんだけど、勝負をつけずに戦わせ続けるのが目的というのは逆に狂ってて恐ろしいわ。
そう言えば『動物のお医者さん』で、人間を守るために動物を戦争に行かせたら、人間は「かわいそう」と言ってすぐに戦争をやめるのではないか的な話があったなぁ。。。

そんな衝撃的な理由で作られた各国のサイボーグが、逆に「兄弟」として手を取り合って協力するという構図もすごいものがありますね。
石ノ森章太郎恐るべしだわ。
(彼らがどんな言語でコミュニケーションを取っているかは、一旦脇に置いておいて…戦わせるのが目的なら、本来コミュニケーションを取れないようにしてあると思うし)

別に戦争したいわけではないけれど、
002、004、005、008、そして009はある程度血の気の多い若者からピックアップされているというブラックゴーストの作為を感じますが、
その他の選択基準はどんなだったのかしら。
001は父親が生まれて間もない息子を改造したとのことだけど、、、グロかお
息子を戦争の道具にするってこと??
最初にそのエピソードを予習した時は一瞬、え?ギルモア博士の息子!?とか思ったけど、出てきた博士は全然別人で…ギルモア博士は009をはじめ何人かの改造には携わったけれど、001は別の博士が手掛けたんですね。
まあ確かに0010も別の人がやっているんでしょうから、それなりに大勢の科学者を集めたプロジェクトなんでしょう。
007は役者だから、そこを買われたのかも。
006は…なんでだろ??
人数がある程度限られているから、特別な何かを持っている人が選ばれているのかなと思うんだけど…もしかしてもっと大勢いるのかな??

目覚めてすぐ001の導きで逃げ出した009。
登場した時、かいちゃんの背中にワイヤーが見えたので飛ぶのか!とは思ってみていたけれど、まさかあんなに一気に飛んで一気に降りてくるとは思わなかったわ。
すぐに内臓がきゅー犬?ってなっちゃう私には「ひー!こんなスピードで降りたら身が縮んじゃう!」と思うけど、かいちゃんはバンジーもしちゃう人だから全然平気というか…これすら楽しいんだろうなぁ。
他の飛ぶ面々もなかなかにギュンギュンで…海中で動く008なんて上とともに両脇にもワイヤーあって引っ張られてて、なんかもうすごかったな。

そして、ヘリに空爆される009かいちゃん…思わずカフェブレイクでやったシチュエーションをあてがわれてのお芝居を思い出してしまったわ。

で、その前にロボット兵に襲われる009。
このロボット兵はめちゃくちゃカッコ良かった!
電飾の衣装にライトセーバーのような武器、そして電飾のハンドルがないタイプのセグウェイ。
まさに滑るように動くのでとっても無機質。人の言葉が絶対通じない感じが出てて
「今ってこんな演出もあるんだぁぁ」と…なんか感心してしまいました。

実は1回目に見た時は、舞台演出とアクロバットへの感心が一番に来てしまったかも。
3階建てのステージの一番上に立つ0010はカッコ良かったし、
かいちゃんの蹴りで2階部分から落ちる敵にも、初見のときはビックリして声が出そうになってしまったわ顔文字
LEDを使って、スクリーンのように出した照明をエネルギーのバリアのように見せたり、
殺陣の時に敵がカメラを持っていて、それが舞台上のスクリーンに映し出されたり。
かいちゃんは客席でバトルをしたので、私は1階席だけでの観劇だったから生で見たけど、2階席の方には映像が見れていいなと思うし…
かいちゃんがカメラに向かってパンチをする振りもあったので、正直映像も見てみたかったな。
スカールが一番下で手振りをする姿がスクリーンに映ってたのも、最初は「録画かな?」と思ったけど、よく見たらちゃんと小さなカメラがスカールの目の前に置いてあって、リアルタイムで映し出されていたりして。
舞台上の立ち回りでも、敵の方がカメラ片手に下から煽るようなアングルで撮影していて、舞台見たいし、後ろのスクリーン見たいしで、本当にもう目が足りなくなってしまいました。

映像といえば、007が変身する映像も…最初はただ動物の映像を出してるだけに見えたけど、よく見たら腕を蛇にする時に007が出した手の位置とか、人から動物に、動物から人に変身する時の出ハケのタイミングがピッタリすぎて感動でした。
彼が歌い踊りながら小動物に変身して踊る場面は、よくよく見たらいくつか違う動物が登場していてこれまたビックリ。
ウサギやペンギンやハリネズミや鹿…だったかな?毎回2種類、日替わりで登場してて…全部可愛かったなはーと

アクロバットについてはハイロー戦国を見たときにも思ったけど、やっぱりリアル男子の動きってすごいわ。
あの筋肉とバネ、どうなっているんでしょうね。
002ジェット・リンクが飛び回る姿もすごいけど、BG SOLDIERSの方々のブレイクダンスもすごかった!
頭でくるくる回っているときは拍手喝采したかったよー!(誰もしないから、手元でちょっとパチパチしてたパチパチ
すごくガタイが良くて…太ましくも見える人でも軽やかで柔らかいし。あら、ビックリ。
4人が丸くなって連なった上を、ジャンプして飛び越えて駆け抜けていく一瞬なんて、本当にちょっと「ひゃ顔文字」って声出ちゃったと思うし…すごいと思う片隅で、これ…失敗して踏んじゃったら大変!と思って、ちょっと怖いまでありました苦笑
ハイローにも怖い時あったなぁ。。。

それから、009が加速装置を使ってマッハ5で動く場面。
周りがゆっくりになって…という演出があったんですが、
この演出はあるあるなので、一人ものすごく速く動いてなんぼなんですが、
正直…かいちゃんの動きはそこまでスピーディーではないので…あまり迫力が…これ…マッハ5かな?と不安になったんですよね。
かいちゃんは一緒になってゆっくりめに動かなくても…とか思ったんですよね。
でも、
0010とのバトル(と言っても009は防御しかしないけど)では映像を使って、シュバー!っと動く009の残像と、そこから実際に場所が動いて…というのを交互に出したので
「ああ!なるほど!これは速い!」と感じました。
そして…何よりも009のスピードを表現してくれたのは、

009のカゲの方キラハート
下手で戦っていた009が瞬時にセンターでバトル…そしてまた下手へ…なんて時、
どなたかが凄いスピードで戦っていて「ああ、やっぱり男性のスピードって真似できないわ」と…感動しました。
しかもあれだけ動き回っているのに、うつむいたり後ろ向いたりで、見事にお顔は見えない!
金髪めだったし、体格からいってBG SOLDIERSの神⾕亮太さんかなと推測しているんですが、実際どなただったのかしら?
パンフやSNSでも明かされていなかったと思うのですが、ものすごく功労賞をあげたいですキラハート凄かったーパチパチパチパチパチパチ


そんな感じで圧倒されることが多かった舞台でしたが、内容もとても考えさせられるもので。
戦争のために作られたという件もそうですが、
私の心にとても深く刺さったのは、はるこちゃん演じる003のセリフ。
「戦いたくない、戦いの道具になりたくないから逃げてきたのに、いつまで戦わないといけないの?」
本当にそれビシッ!
戦いたくないために、戦わせようとする者と戦う。

でもそもそも戦いたくない。

戦わないと戦わせられる。
このジレンマの吐露は強烈なものがありました。
見ているこちらも、その虚しさに力が抜けて、頭がグルグルしてしまったわ。
特に彼女は別に血の気の多い人ではないし、本当にツラいと思う。
ソナーのような役割をもらったのがせめてもの救いかも。


そして0010の二人。
009ジョーが少年院にいた頃。外でも少年院でもいじめられ、のけものにされていたハーフで身寄りのないジョーを受け入れ、仲良くしてくれた「光」のような存在の双子が、
恐らくジョーと近い、少年院脱走か、その直後逃げているタイミングか何かで捕らえられて、そして二人セットのサイボーグという「闇」に。
双子ということ以外の記憶、ジョーのことや、二人で海の見える丘でレストランを開きたいという夢も失って、でも戦う中で少しずつ過去の記憶に苦しみ始めて、最後はプラスとマイナスの電極を持つ二人が触れ合った衝撃でお互いの目が見えなくなり、死にかけながら記憶を取り戻して…抱き合いながら亡くなる0010たち。
二人のお墓は、海の見える丘に建てられたのでした…って!
0010が主役じゃん!!
衣装のデザインもカッコいいし、人生追っかけちゃってるし、
やんちゃながらも明るく夢見ていた過去から、我を失った闇の時間、そして記憶や愛情を取り戻して二人抱き合っての最期。
完全に主役!!
冷たい顔で舞台最上段に並び立つ姿も、笑顔でキャッキャする姿も、どれも良かったし、ものすごーく切なかった。
こんなふうにならないように、ゼロゼロナンバーサイボーグは戦わないといけないんだね。
戦いたくないのに。。。
二人のお墓が海辺に並んでいるのを見た時は、胸がキューッとなりました。
優しいね、ジョー。

しかしねぇ。
核戦争になっても生き残り、戦い続けるサイボーグを作るって…
『バイオハザード』のアンブレラ社を見て感じてたことと同じことを思ったんですが、
そんな荒廃した、まともな人間がほとんどいない地球で、この人たちは何をしたいんでしょうね。
お金を稼ぐために戦争を続けさせると言ってますが、荒れた地球でお金を稼いでどうするんでしょうね。そもそもお金なんて概念が…それはさすがに人間が少しでもいれば残るか…でも、まともな使い道がないというか、、、本当に衣食住に使って終わりですよね。
なんなんでしょうね。



石森プロの方が言うように、かいちゃんの優しさと憂いを秘めた眼差しはジョーにピッタリ。
さらにそこに、キッと強い眼差しもね指でOK
戦う時の眼差し、003を見守る眼差し、0010への眼差し…どれも素敵でした嬉し泣き
それに、ちょっとビックリしたのは、かいちゃんとはるこちゃんのお衣装の着こなしね。
なんでこの二人だけ、衣装に変な横ジワとか入らないの?
スッとキレイなままなの、なんで??
こんなところにも、タカラジェンヌの職人技キラキラを見た思いでした。

それにしても、いつもながらかいちゃんは男性の中に入っても…0010のお二人の身長がかいちゃんと変わらないこともあって、違和感なく男性だったんですが、でもちょっと背伸びた??
多少踵を上げているとしても、はるこちゃんやぴーすけとこんなに身長差あったっけ?とビックリしました。
ますます男前になっちゃって!!

009公演中にあったファンミーティングは、先にチケットを取ってしまったKバレエとぶつかって行けなかったのが残念ですが…
まあそっちはそっちで…女性が踊るアドルフという『カルミナ・ブラーナ』も凄かったし、何より客席で男役様キラハートにお会いできたので…いいとしましょう!
次はアンドレかいちゃん。
これまた楽しみぃぃ!!

※なお…
日本青年館…外苑前といえば、私にとっては神宮球場ヤクルトのある街。


というわけで、009のガチャは今回は遠慮したのですが、スワローズショップでつば九郎つば九郎のガチャは回しました。


だって300円で100%つばちゃんつば九郎が出るんだものハート
青年館ホテルの入口にもつばちゃんつば九郎がいたし、これはこれで癒やされましたぁぁハート達(複数ハート)