世間ではよく「ささやかな幸せ」等と言う。でも私は“そもそも幸福というのはささやかなものではないか”と思っていたところ、養老孟司氏(*1)だったか「人間の脳は、例えば『明日の朝ごはんが楽しみ』くらいの“小さな幸せ”に幸福感を感じるものなんですよ」と仰っていて、とても共感した事がある。
現役のサラリーマンだった頃は、朝はいつも時間との闘いで、朝食もトーストと紅茶とか、駅前の立食いそば屋などでササっと済ませていたものだが、退職し“サンデー毎日”(*2)の生活になってからは、有難いことにゆっくりと時間をかけて自分のペースで朝食を摂ることができるようになった。
身体の事を考えると和食の方が良いのだろうが私は洋食が好きだ。ただパンは大好きなだけに食べ過ぎてしまうし高価なのでグラノーラ50gをバナナ半本とハチミツと牛乳とシナモンと自家製ヨーグルト70gと食べる。そして当初は目玉焼きを焼いていたが卵1個でオムレツを焼くようになった。

“西洋料理は卵料理に始まり卵料理に極まる”と言われるくらいオムレツ作りは難しく奥深い。そのオムレツには粒マスタードとケチャップをかけ、さらに青さ海苔を乗せて食べる。そして豆を挽いてハンドドリップしたレギュラーコーヒーをブラックで1杯。この朝食が毎日食べても飽きないのだ。
そして夜遅くに何となく小腹が空いてきた時にはこう思う事にしている。「これからぐっすり寝て、起きると、あの朝食が食べられる」こうイメージすると、大抵の場合は夜食の誘惑を我慢できる。逆に誘惑に負けて夜遅く何か食べてしまうと、折角の朝食が美味しく食べられないのである。
朝食を抜いたりコーヒーだけで済ませるのは好ましくなく、特に高齢者は毎食タンパク質を摂取した方が良いとも聞く。あと、健康のための栄養バランスという点で、これは矢作直樹氏(*3)の本だったと思うが、毎日(3食合わせて)次の10種類のうち7種類摂取を目標にすると良いそうだ。
それは①肉、②魚、③卵、④牛乳、⑤野菜、⑥果物、⑦海草、⑧イモ、⑨大豆、⑩油脂、の10種類。私の朝食は既に③④⑥⑦⑩と5種類含まれているので残り2食で2種類摂取すれば目標達成。旅館の和朝食だとさらに②焼き鮭や⑨納豆も入っているので既に一日分の目標を達成しているから凄い。
私はランチは大抵スパゲッティを作るのでソースに①②⑤⑧⑨のどれか2種類を入れて作れば目標達成。もし1種類だけだった場合でも夕食時のご飯は必ず納豆(と海苔)で食べるので目標の7種類は必ず達成できるし、時には10種類全てを制覇する日もある。ああ、明日も朝食が楽しみだ。
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*1:養老孟司(ようろう・たけし)は1937年生まれの医学博士、医学者で東京大学名誉教授。ベストセラーとなった「バカの壁」(2003年)等の著者としても知られる。
*2:本件については下記のブログご参照。
・サンデー毎日は教育と教養か?
*3:矢作直樹(やはぎ・なおき)は1956年生まれの医学博士、元・東京大学付属病院救命救急センター長、東京大学名誉教授。「人は死なない」(2011年)等の著者としても有名。
Saigottimo