2024年11月1日(金)、渋谷・SEABIRD第一金曜(1金)ライブ&セッション。この日インスト(楽器演奏)曲はjazzベーシストSteve Swallow特集で「Muddy in The Bank」「Ponytail」「Sweet Henry」「Ladies in Mercedes」。最後の曲は先月離脱してた御子柴さんが加わっての再演。


【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、本多バンマス(tp&鍵盤ハーモニカ)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(ts)】

先々月はお客様ゼロの完封シャットアウト勝ち(?)で先月は逆にセッション参加者やオーディエンスがわんさか押し寄せる満員大盛況だった。さて今月はどうかと思ったら、バンマスの「バラけて来て下さい」とのアナウンスが功を奏してか丁度良い塩梅ではないかと思う位の客入りだった。(*1)

すると途中から若い女性が一人で入店された。隣に座った中村美津子さんが声掛けしたらしく楽しそうに英語で話しているところを見ると外国人観光客かなと思っていたら、どうやらヴォーカリストでもあるらしい。本多バンマスがすかさず「ではヴォーカルタイムで歌って下さい」と言ってくれた。

2nd.setで早速セッションに突入し上代さん(ds.)が加わって季節モノの「Autumn In New York」を演ってヴォーカルタイムに。まず中村美津子さんが「Almost Like Being In Love」をいつものように達者に歌って場を温めたところでゲストの女性に歌ってもらうことになった。

【ドラムは2nd.setからセッションゲストの上代さん】

彼女はシドニーにお住まいだが香港生まれで、ご両親がクラシック好きでお名前はSymphonyさんと仰るそうだ。最初は「譜面がないので…」と遠慮していたがバンマスが曲目を聞き「Fly Me to The Moon」と分かるや否や流石は1金バンド、すぐに黒本やらiRealやらを駆使して伴奏を始める。

歌い出すと店内に「おおっ」と声が漏れるほど巧いし当たり前だが英語の発音が美しい!3番手の私は1959年にレイ・ピーターソン1970年にプレスリーがヒットさせた「The Wonder of You」。このシャツを着たのはワールドシリーズが早々に終わったので今着るしかないと思ったからだ。


♪The Wonder of You…渋谷・SEABIRD1金ライブ&セッションにて♪

続くマッキーは「I Can't Give You Anything But Love (捧ぐるは愛のみ)」、大津晃子さんは「Ghost of a Chance」とjazzスタンダードが続く。そしてヴォーカルのトリは柳田さんで「A Lover’s Concerto」。原曲はバッハのメヌエットだが、サラ・ヴォーンがこの題名でヒットさせている。

本多バンマスが「最後に1曲、何かリクエストはありませんか?」とSymphonyさんに尋ねると「I Wish You Love」と、なかなか渋いオーダーが入った。バンマスが「歌う?」と促すと少し恥ずかしそうに躊躇しながらも「Okey」と応えて歌ってくれたが、これまた良いじゃないの!

かくして11月のSEABIRD1金ライブ&セッションは幕を閉じたが、この日のお写真などを中村さんから送ったところ、彼女から「とても楽しかった」という感想と謝辞、そしてシドニーのセッションスポット等の情報を送ってくれた。伺う機会はなかなかなさそうだが、また再会したいものである。
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*1:先々月と先月の状況は下記のブログご参照。
10対0完封シャットアウト勝ち! | Saigottimoのブログ
紅白初出場時のペギー葉山の歌 | Saigottimoのブログ

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