オーディオドラマ「地球の胸で眠るキミへ」に出演した。今作品はシャルル役でお馴染み(*1)の図書委員こんざぶろうさんの書き下ろし脚本である。舞台は北海道、道西部の岩内町に実在する木田金次郎美術館が登場する。そして制作・音楽は石貫慎太郎さんだからKoto☆Hanaクオリティである。

「地球の胸で眠るキミへ」【約14分間】クリック!
■スタッフ
原作・脚本:図書委員こんざぶろう
制作・音楽:石貫慎太郎 
エンディング・テーマ:「一緒に朝を待ちましょう」
 作詞・歌:Cozue
 ピアノ:マンボ稲松
 作曲:石貫慎太郎
■キャスト

(喜美):図書委員こんざぶろう
(莉緒):南春奈
(教師):山木梨花
(有島武郎):能登洋宇

(作家):中田真由美
(老紳士):Saigottimo (開始から5分半頃に登場)


道内洋画壇を代表する木田金次郎は、かの有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデルとなった画家であり、2019年前期の朝ドラ「なつぞら」で吉沢亮が演じた天陽君のモデルとも言われる人物である。天陽君は農業だったが木田金次郎は有島武郎に絵を見せた後は漁業に従事していたという。


【木田金次郎とその作品 ~木田金次郎美術館のWebより】

同じ道産子にしてハーバード大に学んだ明治・大正の文豪、有島武郎をして名作小説を書かせた木田の“絵画の力”は凄まじいものだったに違いない。しかし文学にしても絵画にしても天才は天才を知るのであり、作品そのものよりも木田の人物とその生き様が文豪の胸を打ったのではなかろうか。(*2)

私自身は木田美術館にも行っておらず「生まれ出づる悩み」も読んでないので何とも言えないが、このドラマに登場する喜美ちゃんも莉緒ちゃんも老紳士が語る様に「地球の胸に抱かれて」「まだ生まれていない」のだから、有島武郎の小説や木田金次郎の絵画に触れて必ず“何か“を感じる事だろう。

私の役名である「老紳士」といえば、麻のスーツに蝶ネクタイをし樫の杖をついて革靴で闊歩しそうなお洒落なイメージだが、私が演るとどう聴いても、よれたランニングシャツにダボダボのズボンを紐で縛って雪駄で徘徊している爺ぃにしか聴こえず、誠に申し訳ない限りである。トホホホホ
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*1:シャルルが活躍するドラマは下記ご参照。
リアル爺ぃが老人を演じたら? | Saigottimoのブログ
*2:本件については図書委員こんざぶろうさんの下記Youtubeをご参照。
【名言紹介】有島武郎『生まれ出づる悩み』より~

Saigottimo