77歳は「喜寿」、88歳は「米寿」というのは知っていたが、先日自分が到達した「66歳は同じゾロ目なのに何もないのか?」と調べてみたら、あった。66に引っ掛けた「緑々(ろくろく)」から「緑寿(ろくじゅ)」というらしい。但し、もし満年齢ではなく「数え年の66歳」だとしたら、既に私は昨年の元旦に「緑寿」を迎えていたことになる。
【賀寿(一部)イイハナ・ドットコムより】
「緑寿」は平成に入ってから出来た賀寿(長寿のお祝い)らしいが、そもそも「還暦」以降が本当にお祝いに値する長寿なのか疑問だ。75年前(1947年)なら平均寿命が男性50.06歳、女性53.96歳だから60歳でも長寿だが、今や男性81.64歳、女性87.74歳だから「傘寿(80歳)」でも平均寿命に届いていない(データは厚労省生命表より)。
先日ジャムセッションの休憩時間中に今年70歳になるというベーシストのかたが、数年前にガンに罹った友人の話をしてくれた。何の症状も無いのに腫瘍マーカーの数値が高いので身体中くまなく検査したら「膵臓ガンのレベル4.5で余命3ヵ月」との宣告を受け、「おい、俺あと3ヵ月位らしいんだよ」との電話があったという。
「どうしようか」という友人に「好きなことをしろよ。何かないのか?」と聞いたら「ポルシェには乗りたかった」というので「なら早く買って乗れよ」と背中を押したら購入し「やっぱポルシェはいいな」と1ヵ月ほど乗ってから売り、その後は「治療が身体に辛い」と緩和ケアに切り替えて孫といっぱい遊んで3か月後に亡くなったとの事。
ガンについては以前に記事化した通りで病気は年齢とは直接関係しないが高齢になると疾病リスクや罹患確率は増す。上記のベーシストは友人の件以降は毎年MRIで30分間以上かかる念入りな検診をしているとの事だ。私も以前、部下が胃カメラで変色から食道ガンを早期発見できたと聞き、胸部レントゲン検査を内視鏡検査に切替えた。
【平均寿命と健康寿命(ジョイリハWebより)】
また最近では病気等で自由が利かない状態で長く生きるより健康で自立した生活ができる状態で何歳迄生きられるかという「健康寿命」が大事だとも言われる。長生きのリスク(時間はあるがお金がない)ばかりが強調されると「定年後も身体が動くうちは稼がねば」と考える奇特な人も多いが、果たしてそれが良いのかどうか?
私は「人生で最も大切なのは時間」だと思っている。莫大な資産を有し才能や仲間に恵まれても時間(余命)がなければ何も出来ないからだ。殺人が大罪なのは相手の残り時間(余命)を全て奪うからだと思っている。問題はその「残された大切な時間を何に使うか」だ。仕事でも道楽でもそれが「本当にしたい事」なら良いのだろうが...。
Saigottimo

