ようやく新型コロナのワクチン接種が始まった。特効薬が出現しない限り、今の世界的なパンデミックを収束させるには百年前のスペイン風邪の様に人口の大多数が感染して「集団免疫」を獲得するしか方法が無さそうである。人々は感染しないように気を付けながらワクチン接種で抗体を得るように努める事になる。
不思議なのは、ワクチンの確保数ばかりに関心が集まっていて、確保したワクチンをいつまでに接種し終えるかについては誰も聴かないし言わないことである。政府は「まず全国100か所で4万人の医療従事者に先行接種」を開始するというが、ではいつ頃までに全国民(1億2千万人)に接種が終了する計画なのだろうか。
【ワクチン担当大臣の記者会見(首相官邸Webサイトより)】
単純計算してみた。接種にかかる時間は1人2分間として1時間に30人、1人の医師が1日8時間実働して240人だから千人の医師が終日フル稼働して1日24万人。それを無休で続けても全国民(1億2千万人)完了には500日(1年5ヶ月)、つまり今年3月から上記ペースで接種し続けても来年2022年の7月までかかる。
しかも従来の季節性インフルエンザだってワクチン接種をしても感染することがあるから、今回ワクチン接種をしても感染しない保証はない。となると結局、現在と同じく皆がマスクをして者間距離をとり換気をして3密を避ける必要があり、全国民がワクチン接種を終えても以前の生活には戻れないということになる。
一方で、抗体の持続力が低いため新型コロナウィルスではスペイン風邪の様な「集団免疫は出来ない」との見解もある。そうなるとワクチン接種後も、定期的なワクチン接種や渡航制限等の社会的規制も無くせない。つまり世界的なパンデミックは収束せず、この状況が常態(ニューノーマル)となりそうだ。
そしてワクチンもそうだがウイルスを退治するのは結局、本人の身体の中の防御システム(免疫力)頼みということだ。これは今回のウイルスに限ったことではなく、風邪だって免疫力や自然治癒力で治る。世にある感冒薬(風邪薬)は諸症状の緩和(対処療法)と(風邪と直接関係ない)雑菌等を殺して免疫力を助けるだけだ。
実は死因のNo1であるガンも同じだということが近年の研究で分かって来た。ガンは「不治の病」ではなくなったが今や2人に1人が罹患する。人間は全細胞(数十兆個)が数ヶ月で入れ替わるが、細胞をコピーする際のミスで生まれるのがガン細胞で、実は誰でも毎日5千個程度のガン細胞が体内で作られているという(*1)。
【累積罹患リスク・累積死亡リスク(がん情報サービスwebから)】
そのガン細胞は、免疫システムによって毎日1つ残らずキレイに殲滅させられているからガンは発症しない(*1)。しかし、免疫力が低下すると殲滅し切れずに残ったガン細胞が増殖して一定量に達すると発症に至るというのだ。だからガン発症の原因は、何らかの理由で「免疫力が低下したこと」に他ならない。
免疫力低下の要因は睡眠不足や栄養の偏り、運動不足など多々あれど、最も多いのは(過)ストレスであり、これが「ガンはストレス病」と言われる所以である。ストレス対処法については以前述べたが、ガンに限らず遺伝性のものを除けば多くの「病気は(過)ストレスによる免疫力低下が主要因」ということになろう。
私の母親は51歳で若くしてガンで逝った。九州から単身上京し女手ひとつで複数の会社を興して私と妹を育てた彼女のストレスはいかばかりか想像も出来ない。40年以上前、親をガンで亡くした私はガン保険に加入出来なかったが、後に医学の発展でガンは遺伝病でないと分かったからか、私もガン保険に加入できた。
現在、新型コロナウイルスは世界で罹患1億人超、死者240万人超という怖い感染症であり、その感染対策は今後もずーっと続ける覚悟が必要だ。と同時に、その対策自体が精神的な(過)ストレスになると、コロナに感染せずともガンをはじめ他の病に罹る恐れがあるので我々はこの点にも要注意である!
Saigottimo

