2012/09/26 「浜○かふぇ」開催 | 浄土宗災害復興福島事務所のブログ

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今回の浜〇かふぇは、「楢葉町 上荒川応急仮設住宅 第2集会所」にて13:00~16:00に開催されました。



ここの開催場所は、原則的に毎月第4週目にカフェを開催させていただいているということです。


世帯数も240世帯と規模の大きい仮設住宅で、上荒川第1・第2・第3と三つに分けられ、それぞれに集会所が設置されています。

浜○かふぇの開催場所の中でも一番大きな場所です。



今回は、オープン時間の少し前に、ご年配の女性がお一人で訪れてくださいまして、「自分はひとり暮らししているから、集会所に来て、浜〇かふぇの若い皆さんの顔と、他の住民の方の顔を見に来るのを楽しみにしているんだ。」とありがたい言葉をいただきました。


その他にも、長い人生経験の中で代々伝えられてきた慣習やしきたりについて教えてくださいました(^^)


また、「政府のお偉いさんにも自分たちと同じ生活を経験してほしい」とおっしゃっていました。震災後の大変な経験を考えれば、もっともなご意見だと思います。



13:30を過ぎると、お昼休みを終えた方が続々と来場され、14:00頃には集会所はほぼ満席となり、とても賑やかで笑顔や笑い声の絶えない空間でした。


来場される方はほぼ毎回同じ顔ぶれであるようですが、ときどきお会いしたことの無い方も訪れてくださいます。また、他の場所にある仮設住宅からご友人を連れてきてくださる方もおります。ありがたいことです。


浄土宗災害復興福島事務所のブログ-20120926上荒川②



15:00を過ぎると、徐々に帰り足となりましたが、学校や幼稚園から帰宅した子供たちとお母さん方が来場されました。


子供たちは、いつも浜○スタッフと触れ合い一緒に遊んで行きますが、浜○スタッフからは「中にはいつもよりもスキンシップを求める傾向のあるお子さんがいた。」との意見もありました。

長引く避難生活の中で、親御さんも疲れて精神的にお子さんとのスキンシップの時間を上手く取れていないのかもしれません。


浜○かふぇが無いときでも、子供たちは帰宅すると集会所や仮設住宅の周辺にて集まって遊んでいますが、大勢の大人と遊ぶ機会は少ないのかもしれません。


浜〇スタッフと遊ぶことで、少なからずストレス解消となっているといえるでしょう。




浄土宗災害復興福島事務所のブログ-20120926上荒川①

今回は、特別メニューは「杏仁フルーツ」ということで、全国から寄せられたフルーツ缶詰と浜○スタッフ特製の杏仁豆腐のコラボとなりました。

寒天、練乳・砂糖、牛乳、アマレット、アーモンドエッセンスを材料に前日から仕込まれた杏仁豆腐は、非常に好評で、「どうやって作ったの?」、「レシピ、教えてちょうだい」との声もあり、ご年配の女性を中心に興味を引いている様子でした。


実際にレシピメモを浜○スタッフからもらっている女性もいました(^^)


「全国から寄せられたフルーツ缶詰があるおかげで、こういうメニューも作れてありがたい」と浜○スタッフもおっしゃっておりました。

本当にご支援ありがとうございます。




浄土宗災害復興福島事務所のブログ-20120926上荒川③


こちらは、今年8月から9月にかけて、仮設住宅に取り付けられた物置です。


設置前は、玄関脇などにおかれていた冬タイヤや使わない暖房器具や扇風機といったものをしまう場所がない状態でした。

物置の設置により、室内の広さの確保や通路の整頓に役立っているようです。


また、ここの仮設住宅では、給湯器に追い炊きが追加される工事が10月までに完了する予定となっているそうです。






楢葉町役場の方から、現在、浜○かふぇのようなボランティア団体がいくつか入っていますが、これからはただ炊き出しをして提供するだけ、無料で物資を配布するだけ、といった活動に関しては受け入れない方向となってきています、とのことでした。


福島に限ったことではないですが、被災地においては「もらい慣れ」してしまうことで復興に向けた足取りが鈍ってしまうことや以前の生活に戻れなくなるといったことが危惧されています。


浜○かふぇでは、ただお菓子や飲み物を提供するだけの団体にならないよう、今後の在り方を探っておられるようです。





最後になりましたが、「浜〇かふぇ」は昨年の9月28日に始まり、ほぼ毎週1回の開催ですので、この日で「1周年(!)」を迎えました。


本当にたくさんの方々に支えられ、たくさんのご支援をいただき、1年という時間、活動させていただきました。


最終目標といたしましては、「浜〇かふぇ」といった活動の必要がないような、震災前の状況に近い生活に戻れることですが、まだまだ活動の必要があると思います。


どうぞ、これからも「ふくしま」の活動にご協力、ご支援を賜ります様、お願い申し上げます




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