清々しい朝の香りに俺は目を覚ました
「んっ…。」
起き上がると同時にズキっと頭が痛む。あまり気分も良くはない。
重い足を動かそうをした時、ガチャと扉が開いた
「零?どうした?いつもなら起きてきてる時間だけど来ないからお兄ちゃん心配したよ。」
「すまない…」
口を動かすことさえキツイ。そう感じたが何事もないように俺は振る舞う
が、晴は全てを見透かす
「お前…具合悪いの?顔色も悪いし」
「大丈夫だ。問題ない」
「問題なくねーだろ!ほら!」
そう言って晴は俺の額に手を当てる
ひんやりとした優しい手がとても気持ちが良く俺は晴に抱きつく
「熱いな…今日は寝とけ。学校には連絡しとくから。」
その瞬間足が地面から離れるのが分かった
そしてゆっくりとベッドへ寝転がらせられた
「ごめんな。零。本当は今日ずっと一緒にいてやりたいがカフェの方が開けれなくて…」
「俺は大丈夫だ。仕事に専念しろ。」
そうは言ったが内心すごく寂しかった。だがこの感情に気づくのはもう少しあとで。この時はなんとも言えない感情にモヤモヤしていた。
「なんかあった時は蒔麻を呼べ。あいつ今日家に居るはずだから」
「分かった」
誰かいることに、俺一人じゃないことに安心か何か分からないがホッとしたのは分かった
それに蒔麻だ。頼りになる。
「じゃ…キツくなったら蒔麻を呼ぶんだぞ?蒔麻にもちょくちょく見に来てやれと言っとくから。」
「あぁ。すまない。迷惑かけて」
「迷惑なんかじゃねーよ。んじゃ行ってくる」
晴は頬にキスをしておやすみ。と言ってカフェの仕事に向かった
「…寝るか。」
頭もズキズキと痛み歩くことも困難だろうと考えた俺は晴の言う通り素直に寝ることにした
* * *
目を覚ました時、時計の針は12:45を指していた。
「…っ」
起き上がった時に激しい痛みが走った。これは寝すぎての痛みか、風邪での痛みどちらなんだろう…
「お、起きたんか、おはよう零」
すると隣から同じクラスの黒崎十全が座っていた。
「十全…?何故ここに。学校は」
「学校は抜けてきたわ。それよか大丈夫か?」
「あぁ。朝に比べたらだいぶ…」
そこ時ふっと気力が飛んでいき十全に倒れかける
「そうとうキツイんちゃう?横になっとき」
十全の訛りは嫌いじゃない。
「それより、よく俺の部屋が分かったな。」
「あぁ、それならメガネの兄ちゃんが教えてくれたで」
メガネ…ああ、蒔麻か。
「蒔麻だ」
「あの兄ちゃん蒔麻っちゅーんか。」
「学校…戻らなくていいのか?」
「ああ。別にええよ。」
十全は呑気に笑いながらサボりを実行するつもりらしい
「早く学校戻れ。それに感染ったら大変だ」
「零が言うならしゃーないな。そんじゃ戻るわ。早よ元気なって学校戻ってきぃや」
「ああ。」
お大事に。そう言って十全は学校へ戻った…と、思う。
何もすることがない。勉強するにもそこまで頭がまだ回らない。ボーっと座っていると蒔麻がやって来た
「零。ごめん。ちょっとバイトが入っちゃって。」
「ああ。分かった。」
「それとご飯。食べたい時に食べるといいよ。」
そう言って蒔麻は机にご飯を置いた
「すまない。ありがとう」
「いいよ。それより大丈夫?」
蒔麻にも心配はさせたくない。俺は平気を装い答える
「今は大丈夫だ。」
「うん。あまり無理はしたらいけないよ」
「分かった」
晴が戻ってくるまで何をしようか考えようとしてると、
「よー零。」
「夏生さん」
晴の従兄弟である夏生。見た目は晴にそっくりだが中身は全然違う。
「蒔麻、看病の続きは俺がするからいーよ」
「ありがとうございます」
「お前良く理性保てるな。」
「なにが」
「本当は話すこともキツイんじゃねーの?」
こういう所は晴に似ていると時々思う。
顔も性格も違う。だけどなぜか安心感が出てきて無性に噛み付きたく…抱きつきたくなる。
「それにあんま気持ち溜め込むの良くないぜ」
「なにが」
夏生はそう言って首元に顔を埋める
ふわっと優しい香りが俺を包み込む。その時何故か晴の匂いがした。この瞬間夏生は夏生じゃなくて本当は晴じゃないのか?そう考えてしまったのだ。
そう思ってしまったらもう歯止めがきかなくなった
「晴…。」
キスしたい…。晴の全てを俺の物にしたい。
「ちょっ、零?!」
「ん、…はっ、ちょっ、まじダメだって、零!」
こいつは晴だ。ヘタレで弟が大好きで…
「ったく。もう何も聞こえてないってか?」
「晴…?」
「そーだよ晴だ。」
すると服をめくりズボンを脱がそうとする。
違う。晴じゃない。その時やっと我に帰った。
「どうする?続きする?」
「すまない。歯止めがきかなくなってて…すまない」
「謝んなくていーよ。それより…」
夏生は俺を壁へ追いやり両手を夏生は片手で押さえ固定する。抵抗するにも熱のせいか力が出ない。
「やめろ…!」
「ここまで来といて止めるとかないだろ」
やめろ、晴…。晴…!
全力で抵抗しても敵わないことに怒りや悲しみが溢れ次々と無数の涙がこぼれ落ちる
「泣くこたねーだろ」
俺の涙を拭って嫌がる俺に夏生は好きをした
なんでこうなったのか、全て自分が起こした事だと知ってはいるが…
「何してんの?」
いつもより声が低く怒りオーラをまとった晴がそこに立っていた
②に続く(๑•̀ㅂ•́)و✧