俺は春子に引き取られるまで孤児院にいた。

孤児院にいた頃なんていつもは思い出さないがある先生との会話によって昔のことを思い出そうとする自分がいる。

俺は親に捨てられたらしい。それは俺が嫌いだったから。要らなかったから。とも考えられるが当初は何でこんなところにいるのか不思議でたまらなかった。知らない大人が何度も何度も「名前」「年齢」その他諸々次々と聞いてくる姿はまるで俺を観察して気味がってるみたいでとても怖かった。特に笑った顔が。なにも可笑しな事はしてないのに何故笑うのか。「近づくな」「触るな」そう態度で表すと彼らは「大丈夫だよ」「安心して」そう言って手を伸ばす。何をされるか分からないその手は怖くてたまらなかった。逃げ出すことしか出来ない俺はとても軟弱で臆病な奴だと何度も思い知らされた。同じ孤児院にいたやつらも俺のことを見ては「気味が悪い」「なんで笑わないの?」「面白くないね」次々と刃の台詞が飛び合う。

笑うことはそんなにいい事なのか?あいつらみたいに人を蔑んで楽しんでるような顔が笑顔と言うのなら俺は笑わない。笑わなくていい。俺はどんどん孤独になって行った仲良くしてくれたやつも、ちらほらいたが結局最後は俺を裏切った。その時、春子とクオークにレプトンと出会った。俺は何故か2匹にやたら気に入られた、もちろん俺もクオークとレプトンを気に入った。春子は俺に「家に連れていく。」「ここからこの家がお前の家だ。」と言い放った。初めての風呂場は恐怖でしかなかった。刃で肌を触られた時、咄嗟に俺は殺されるのか?そう思った瞬間背筋がぶるっと震え、怖い。そんな感覚が走り、抵抗したかったが、抵抗したら間違いなく死ぬ。そんな雰囲気が漂っていたため大人しく従うしかなかった。それから俺は風呂場には立ち入らないようにした。

そんな時、瞳の中で花が咲いたような綺麗な目をした、春子にとてもよく似た青年がやってきた。

今思えば一目惚れと言うものだろう。そこから俺の未来は変わった。晴と言う青年は俺が何度も何度も噛み付いて、殴って、暴言を吐いても諦めず。そして俺の苦手な笑顔を向けて甘い優しい声で俺の名前を呼ぶ。俺がいけないことをして1度怒ってもすぐまた笑って「今度からはダメだぞ」と言って頭をなでる。この行為になんの意味があるのか。何故笑うのか。なんでずっと俺に構うのか。今までは怖かった行為が晴だけには何故かその行為の意味を知りたくなった。

それから時が経ち俺は海棠家に正式に引き取られた。今では晴に双子の兄。そして俺の4兄弟だ。まだまだ晴の知らない部分がある。だけど、ただ一言で言える事はめんどくさくて苦労性な長男だと言う事で

「れーん?」

なんだ?」

「いや、なんかボーっとしてたから。なんか悩み事とか?」

「いや、悩み事は今の所ない。」

「そっか」

そう言って優しく微笑み頭を撫でて俺を子供扱いをするこんな奴を好きだなんて俺もどうかしてるとここ最近気づき始めた。

こんなダメな長男を俺は振り向かせる事は出来るのか

そう考えながら俺は晴の唇にキスを落とした。

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2期まであと3ヶ月ちょい!早く始まれーヾノ。ÒдÓ)ノシ バンバン!!