2006年10月22日、その日は私は金融がらみの試験最後の日だった。
終わった後に、夜友人の誕生日とハロウィンを早めにやることになっていた。
試験が終わった開放感と睡眠不足でテンション低めのまま、
友人宅へ向かうと、見事に変装やおめかしした友人・知人達でごった返ししている。
ろくに食事もとらずお酒を飲んでいたので、じゃあクラブへ繰り出そうという事になったころには
おなかがペコペコで麺でも食べたかった。
先に出て行った友人に適当に片付けてから行くから、そしたら麺をたべに行こうと約束するが、結構片付けに時間が掛かった。
クラブへついたころには、皆楽しく踊っており、空腹のまま私も踊り始める。
Balck Eyed Peas が大ブレークしている頃で、わたしの友人はDJに口うるさく曲を指定していた。
空腹を我慢しながらジントニックかなんか飲みながら踊っていると、誰かの足にごつんと躓く。
“Sorry"
反応は無い。
まあクラブなんか皆大酔っ払いだから別に気にしなかった。
しばらくしてまたそいつの足に躓いた。
“あれ、まだこの人寝てる”
この足の主はさっきから壁にくっついているベンチみたいな椅子に座って足を投げ出している男だ。
多分1時間は寝てるはず。
まあでもクラブに酔っ払いはつきもの。
そして今度はウォッカライムかなんかに変えてしばらく踊っていたらまたゴツン
“まだ 寝てる”
これはまずい、多分これはOD系
一回モンコックで口から泡を吹いて倒れてしまった人を見てからドラッグ系には敏感だ。
バーに行って、水をもらってくる。
“これでも飲んでな”みたいな感じで渡した。
まだ気になって2杯目をもらいに行く。
インド人のイケ面の友達は
“なんでそんな事するんだ”
と意味がわからない風。
べつに砂漠で水に困っているわけでもあるまいし、
そこに行って水が出るんだから持ってきてやっても別に良いだろう。
2杯目をもってくるとそこにやつはいなかった。
帰ったかとほっとして振り返るとそこにやつが立っていた。
もっとどうしようも無いやつかと想像していたが、頭にバンダナをパシッと締めて、結構格好いい。
“名前なんていうの?”
私は自分の名前を名乗ると、ドオオオオオオオオオオっと説教をはじめた。
すると彼はゆっくりと注射針の後が残る腕をわたしに見せた。