いや~参りました
詳細は省きますが、正月早々からやっちまいまして・・・
2023年のスタートとしてはあまりよろしくないです
今年は不安だなぁ
それはさておき、昨年の12月に観た映画3本のレビューです
まず1本目
RRR
きっかけはよく見るYouTubeチャンネル、都市ボーイズ・チャンネルで
岸本さんが絶賛していたから
その回がこちら
日本でも大きな話題を集め、ロングランヒットとなった「バーフバリ」シリーズの
S・S・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、
2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント
タイトルの「RRR」(読み:アール・アール・アール)は、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」
「Revolt(反乱)」の頭文字に由来<映画.comより抜粋>
とはいえインド映画なので観るかどうか迷いました
この作品もご多分に漏れず、劇中に歌ありダンスあり&休憩なし3時間の上映時間
自分はミュージカル映画があまり好きではなく
観たら観たで、それなりに楽しめるとは思うんですけど
どうも物語中に歌いだす、踊り出すというシチュエーションに違和感を感じてしまうんです
ですが意を決して観てきましたよ
物語は・・・
1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、
大義のため英国政府の警察となったラーマ。
それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、
互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。<映画.comより>
めちゃくちゃ面白かった
マジで最高でした
映画の日に観てきた訳ですが、その日に相応しい作品でした
今まで食わず嫌いのインド映画でしたが、こんなにもスゴイ作品とは思いませんでした
エンタメ濃度が高く、観ていて終始ニヤニヤ
楽しかったです
劇中に始まるダンスや歌うシーンも物語の流れからスッと入っていけましたし・・・
(インド独特のリズムかステップなのか・・・風変わりな感じがしつつもが激しくて圧巻のダンス)
アクションシーンも凄かった
ワイヤーアクション、CG、人海戦術的なシーンやスタント等々
観ていて思わず笑っちゃうんですよね
ギャグとかではないんですけど
主人公2人
左:ビーム 右:ラーマ
駆け回る主人公2人
笑えるほどの無双ぶり
決めてますね~
とにかく怒涛のエンタメ・ムービーでした
ハリウッド大作の洗練さはないものの、この泥臭い感じが面白い映画を創るという
情熱というかパワーを感じてしまうんです
観終えた時に「ドラゴンロード」から「プロジェクトA」を観た時に
ジャッキー・チェンって、香港映画アクションってマジでスゲーー・・・と思ったような
似た感覚に陥りました
インド映画、もといS・S・ラージャマウリ監督、恐るべしです
とにかく最高でした
休憩なしの上映時間179分は長いけれど、鑑賞中ではその長さは全く気にならなかったです
そんな訳で評価は95点
とにかく観てほしい
映画ファンであるなら尚更
変な先入観を捨てて、多くの人にこの映画オブ映画な作品を体感して頂きたい
人気を受けてまだ上映している所もある様子
やはり大きなスクリーンで極上のエンターテイメントを味わってほしいものです
マジ、最高ッ
2本目はこちら
MEN 同じ顔の男たち
これは何かの映画の予告で知ったのかな
1人の俳優が劇中に出てくる男性をほぼ全員演じるというちょっと変わったテイスト
そして、何やらホラーっぽい雰囲気
ほぼ予備知識なく観に行きました
物語は・・・
夫の死を目撃してしまったハーパーは、心の傷を癒すためイギリスの田舎町へやって来る。
彼女は豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリーと出会うが、
街へ出かけると少年や牧師、警官に至るまで出会う男すべてがジェフリーと全く同じ顔だった。
さらに廃トンネルから謎の影がついてきたり、
木から大量の林檎が落下したり、夫の死がフラッシュバックするなど不穏な出来事が続発。
ハーパーを襲う得体の知れない恐怖は、徐々にその正体を現し始める。<映画.comより>
一風変わった作品でした
純粋なホラーではなく、ホラーテイストな感じといったところ
自分は同じ役者が出てくる男性を演じるという事に着目しすぎてしまった
そのこと自体はあまり意味があるようでなかったりもします
それに執着してしまうとこの作品を上手く捉えられないかもしれません
左にいるのがジェフリー役のロリー・キニア
彼が何役もする訳ですな
物語は進行していくと過去のフラッシュバックも交えつつ・・・
ある意味、怒涛のラストに繋がっていきます
観終えた感想として自分は『???』でした
それは先ほど書きましたが、一役者が出てくる男性陣を演ずるという事に固執しすぎたため
それにとらわれ過ぎずに観ればよかったのにね
観終えた後にネットで考察系のものをググっていくつか閲覧
はは~ん、なるほどね・・・と合点もしました
ちょっとネタバレあり
それに自分の意見を付け加えるのなら
この作品は主人公ハーパーの罪の意識というか何というか
自分は悪くないという事も含めて
それまで拒絶していたものを理解し受け止め許容していく物語なのかなと思いました
そして、ハーパーの夫以外の男性陣を1人の役者が演じるというのは
男尊女卑の保守的な考えを持つ人々のアイコンとしての事
もしかしたらハーパー自身も当たり障りがないように同調していたのかも
だからこそ夫に対して別れを切り出したんじゃないのかな
掘り下げるにはもう1度観てみないとかもしれません
おそらく引用しているであろう事柄やパズルのピースのようなセリフやシーンなんかがあって
考察しながら解釈していく楽しみがある作品なんだと思います
評価は75点
作品の意図する事を理解するには初見ではどうかな
難しいのかなぁ
それと、この不穏な空気感を出す演出というかロケーションも含めてですが
そういうものは見事でしたね
ギョッとするシーンもあったし
それらをひっくるめて、なかなか考察しがいのある作品なんじゃないかな
同監督の別の作品も見てみたくなりました
禁断の狂夢へようこそ
アバター ウェイ・オブ・ウォーター
ジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、
全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編
前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる<映画.comより>
この作品も上映時間は192分の長尺
悩んだ挙句にどうせならとIMAX 3Dで観てきました
物語は・・・
神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、
ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。
再び人類がパンドラに現れるまでは・・・。
神聖な森を追われた一家は、“海の部族”の元へ身を寄せる。
だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた・・・<公式サイトより>
まずはジェームズ・キャメロン監督が創り出した驚異の映像はきれいで目を見張りました
前作でもスゲーなと思いましたが、13年の月日はさらに進化し圧倒的
なんだろう
CGだけど実写以上の実写感と言ったらいいのか
妙なクリア感がある映像なんですよ
特に昼間の地上の映像とか
これを体感するだけでも元手は取れると思います
こちらは新キャラ、海の部族の2人
海に魅せられたジェームズ・キャメロンらしく水中での映像はまた見事
192分の上映時間は観ていたらあっという間でした
ただね
自分的にちょっと引っかかる部分がありました
ジェイク役のサム・ワーシントン、最近ではすっかり見なくなりましたが・・・
なんやかんやがありまして・・・
落ち着くところに収まった・・・そんな話でしょうか
先ほども書きましたが、物語としては3時間の長さが気にならないほど
なので美しい映像にエンタメ要素ふんだんの面白さ
さすがはジェームズ・キャメロン
見事な手腕です
あと、彼の作品に出てくるメカのデザインがカッコイイんですよ
今回も人的パワードスーツな感じのものやカニ・タイプの潜水艇など
いちいちカッコイイ
デザイナーは一緒なのかな
作品ごとに別だとしたら、ジェームズ・キャメロンが口うるさく指示出しているんでしょうね
そして、自分が引っかかったある部分
それは捕鯨問題を示唆するシーン、シークエンスがあるんですよ
セリフであからさまな批判とかはないんですけど
明らかに捕鯨反対って態度
これにちょっと自分では反発感が
クジラを捕食する文化がある日本人としては
そこはそういう文化なんだからある程度は認めて欲しいですね
かつての欧米では鯨油目的の為に乱獲していた時期もあり
それを今更、おたくらが控えたからって何をえらそうにと思わずにはいられません
日本やエスキモーなんかは獲ったクジラ一匹に対し、肉から油から使える所は無駄なく使って
鯨油目的以外は捨てていたどっかの国々とは違いますよ
そういう一側面からだけの価値観で押し付けるのはいかがなものかと思いますがね
海に魅せられたジェームズ・キャメロンとしては避けては通れなかったのかも知れないけど
自分的にはゲンナリしてしまいました
そんな部分もあり、物語的には楽しめた作品ですが
評価は80・・・う~む、85点としておきますか
やっぱり3時間の長尺を感じさせないって面白いからこそなんでね
映像美も含めてそこはお見事だと思います
驚異の映像を体感せよ
以上、12月に観た3本の映画のレビューでした
極力ネタバレせずに書いてみましたがいかがでしたでしょう
昨年はなんか映画の当たり年だったのかも
結構、面白い作品ばかり観れたような気がする
時期外れの紅葉の写真
次回のブログは滝レポの予定です
では