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latir様
日本の雇用問題についてコメントありがとうございました。
働くことについての教育がほとんど行なわれていない日本の教育課程のことを考えると、新卒で雇用して1から仕事を教えるという日本の雇用システムは必要だったという面もあると思います。ですが、ご指摘のように余りにも新卒が偏重され、中途採用においても正社員経験があることが必須とされ、最初の入り口の時点でうまくいかないと一生そのまま這い上がれないという仕組みになってしまっていることに問題があると思います。
昨夜のNHKの討論番組でもいろいろと議論になっていましたが、今の日本は本当に極一部の人しか安心して生きられない社会になっていて、何とか変えなければならないということでは認識が一致しています。それでも意見がまとまらないのは、労働者間の痛みの分け合いで解決しようとする圧力が強く、程度の差こそあれ今現在でも決して楽な生活をしている訳ではない多くの労働者の反発を招いているからではないかと思います。そうではなくて、もやいの湯浅さんがおっしゃっていたことですが、誰もが生活できるような仕組みをつくるために、教育や住居の問題も含めて、社会全体をどうしていくかを考えていかなければならないと思います。
例えば、公的な職業訓練が充実し、安定した職を得ることにつながるような制度がつくられれば、新卒時に正社員になれなかった人に対しても道が開けることになります。その間の生活費を保証する制度も必要です。
非正規労働者の問題を、単に「恵まれすぎている正社員との格差」という形で見るのではなく、今の社会の多くの問題点と合わせて考えて、より人が安心して生活できる社会の形成のために大きく全体の仕組みを変えていくきっかけにできればいいと思います。
これからもご意見よろしくお願いします。