労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

たくさんのご意見をいただきたいと思っていますので基本的にいただいたコメントは全て公開しますが、公開をご希望でない方からのご意見や表現に問題があるコメントは公開しないという選択をする余地を残すため、コメントは承認後公開とさせていただいています。トラックバックも承認後の公開となっております。(※「表現に問題があるコメント」とは、特定の個人を攻撃したり名誉を傷つけたりする表現を含むコメントや、特定の集団に対する差別表現などを含むコメントのことです。単に言葉遣いが乱暴であるという程度でしたら、基本的に公開しております。また、個人情報を明らかにしてしまうようなコメントについても、公開を差し控える場合があります)

なお、今のところアメンバー限定記事を書く予定はありませんので、アメンバーの新規登録は受け付けておりません。全ての記事を全ての方に公開していきますので、ご理解のほどをよろしくお願い致します。



2009.1.15追記 コメントのお返事を書いた記事についてはトラックバックできないように設定することにしました。同時に、コメントのお返事を書いた記事の無断転載は固くお断り致します。



2009.3.31追記 非公開コメントの基準に、「本筋から外れたことを持ち出して議論を混乱させるコメント」、「嫌がらせ、からかいと思われる表現を含むコメント」、「警告を受けても改めない人からのコメント」を追加します。そういったコメントに対してはお返事も致しません。(2009.3.14の基準は曖昧だったので変更しました)

2009.3.31現在、「警告を受けても改めない人」としてコメントをしても非公開の扱いになっている人は1名です。


2011.10.20追記  トラブルがあり、一時コメント欄を閉めていましたが、本日から再開しています。なお、コメント非公開扱いの人が1名増え、2名となりました。


2011.12.25追記  非公開コメントの基準に、「人の不幸を楽しむためのコメント」、「人の不幸をあげつらうコメント」、「人の不幸を助長させるコメント」を追加します。


2012.3.19現在、「警告を受けても改めない人」としてコメントをしても非公開と扱う人が1名追加となりました。現在、完全コメント非公開扱いの人は3名です。

「警告を受けても改めない人」の基準として、非公開コメントが通算10個を超した時点で完全コメント非公開扱いとすることとします。


2012.4.15追記  「表現に問題があるコメント」には当然セクハラ表現も含みます。コメントの内容のみならず、投稿者名にセクハラ表現を含むコメントも、本日より非公開と致します。過去にセクハラ表現を含む投稿者名を許容していたことに関しましては、不快感を抱かれた方にお詫び致します。


2012.8.20現在、「警告を受けても改めない人」としてコメントを非公開扱いとする人が1名追加となりました。現在、完全コメント非公開扱いの人は4名です。


2013.10.30現在、「警告を受けても改めない人」としてコメントを非公開扱いとする人が1名追加となりました。現在、完全コメント非公開扱いの人は5名です。


2015.10.29追記 これまで誹謗中傷、セクハラ、商業的宣伝目的のトラックバックの削除についての注意がありましたが、トラックバックは廃止になって久しいのでそれを削除し、同様のコメントを非公開扱いにするということに変更いたします。


ロシア軍によるウクライナ侵攻に抗議し、1日も早く停戦し、ウクライナに平和が戻ることを願います。

また、ロシアによる核兵器使用の脅し、原発への攻撃は、世界を危険にさらす暴挙であり、決して許されるものではないことを訴えます。

 

2022年は、再起の年です。

総選挙での野党共闘の成果と不十分だった点をもう一度確認し、参議院選挙に向けて再出発し、深刻な医療従事者・介護従事者不足に具体的な対策を講じ、不合理な病床削減をストップさせ、憲法改悪を阻止し、差別やハラスメントのない職場をつくるため、行動し、声を上げることを提起します。

 

 

12月2日、「こんなこと誰も教えてくれなかった講座」の第3回をオンライン受講しました。

第3回のテーマは「人と人をつなぐ書き言葉-伝わる文章の書き方」で、講師は岡山県労働者学習協会の長久啓太先生でした。

以下、その概要をまとめます。

 

 

今回のインタレスティングタイムのテーマは、「好きな作家、ライター」でした。私が当たったら、ライターも含むということなので、毎日新聞の東海林智記者をあげようと思っていたのですが、私は当たらなかったものの、最後の人が東海林記者をあげてくださったのでうれしかったです。

まず、運動や活動にとっての言葉の重要性が語られました。

言葉は私たちの活動の軸であり、関係構築に言葉は重要だと指摘しました。伝えあいの質は関係の質を規定し、目的や目標を共有するためにも言葉は必要だと述べました。

現場で起こっている事実、一人ひとりの状況や考え、運動の結果などを届けるのも言葉であり、これらはマスメディアは伝えない情報だと指摘しました。

本多勝一氏は『日本語の作文技術』の中で、「ルポ=ライターが行くまでもなく、そこにいる人こそ最も深く事実をしっているのですから、その人々がペンを持てば一番いい。そのためには、ほんのちょっとした技術を知っていればいいのです」と書いているそうです。

逆に、私たちが発信しなければ知られることはないのだと指摘しました。

次に、書き言葉の意味と役割について述べました。

書き言葉の効用は、第一に、いつまでも残ることだと述べました。

「私」と「私たち」の経験・思考・知識・技術・文化の蓄積を記録するのが言葉であり、文明の発展も書き言葉ができてからだと指摘しました。

齋藤孝氏の『原稿用紙10枚を書く力』では、「書き言葉はその定着力にその特徴がある。体験は、そのままにして放っておけば、流れ去ってしまう。それを言葉にすることによって、後で読み返せる形にして、そのときの心の状態をつかみとることができるようにするのだ。

 話される言葉がその瞬間に消えていくのに対して、書かれた言葉は定着し、時間を超えて残る。それが書き言葉の威力である。文字の永遠性を活用して、不安定なものをその都度確定していき、経験の意味を残すところに、書くことの基本的機能があるのだ」と書かれているそうです。

つまり、やったことを書いておくと残り、蓄積になると指摘しました。また、書くことでその意味を問い直すことができると指摘しました。

第二に、共有できることだと述べました。

文字が刻まれることによって、言葉が自分の身体から離れ、客観性を持つと指摘しました。そして、多くの仲間や、不特定多数の人に読んでもらえることになります。また、正確に伝えることができると指摘しました。

第三に、考えが深まることだと述べました。

「書く」ことが自分自身の成長速度を上げると指摘しました。書いた瞬間から、書いたことと自分の対話が始まるのであり、書くことは考えることとイコールだと述べました。書くことで考えが生理され、考えの展開を促すことになります。自分の理解や学びを再発見することもできます。

特に手書き、ノートやメモ帳に書くことは、手を使い、ペンと紙を使うこと、身体の姿勢など、すべてが脳を活性化させる身体活動となると指摘しました。

フランチェスカ・ビアゼットンは『美しい痕跡~手書きへの讃歌』の中で、「私が書くとき、私はあなたに書く」、「手紙、絵葉書、誕生日カードを受け取ったときの、あの驚きの感覚をまだ覚えているだろうか」と書き、手書きによるものは唯一無二であり、それが最も伝わる表現だと指摘しているそうです。

 

次に、人に伝える文章を書く「心構え」が語られました。

根本は、「伝えたい」という思いであり、この思いの強さが「工夫」、「模索」、「挑戦」、「失敗」、「反省」、「学び」を生み出すと指摘しました。

そして、読者像をつねにイメージするそうです。

内田樹氏は『街場の文体論』の中で、「書くとき、目の前に読者がいないときも、僕たちは仮想の読者を想定して書いています。どんな場合でも、僕たちは想像上の読者に向けて語りかけている。(中略)…自分のなかにいろいろなタイプの読者像を持っていること。それが『読みやすい文章』を書くというときの1つの条件じゃないかと思うんです。(中略)僕はこの読者像の多様性と言うことが、文章を書く上でものすごく大切なことじゃないかと思うんです」を書いているそうです。

また、相手はあなたの文章を読みたいとは思っていないと指摘しました。

有名作家の文章なら、読者が読みたくてそれを手にし、少々難解でも読者が努力して最後まで読もうとしてくれます。しかし、私たちの文章はそうではなく、「送り手」と「受け手」には距離と温度差があると指摘しました。だからこそ、技術を磨く必要があるのです。

相手の胸に届く言葉を、上西充子教授は「灯火の言葉」と名付けています。

上西先生の『呪いの言葉の解き方』の中で、「私が『灯火の言葉』という表現でイメージするのは、心のなかに静かに燃える灯(ひ)だ。体をあたため、気力を起こさせ、しっかりと立とうとする自分を支える灯。『呪いの言葉』を投げつけてくる人がいる一方で、そんな『灯火の言葉』を届けてくれる人もいる」と書いています。

「灯火の言葉」は、自分を肯定してくれる言葉、自分を励ましてくれる言葉であり、自分を思い、自分に向けて書いてくれた言葉は胸に届きやすいと指摘しました。

上西先生は、「丁寧に相手に向き合うこと、丁寧に相手を認めること、そして相手を認めていることを素直に言葉にすることが、相手に『灯火の言葉』として届くのだ」と書いています。

 

続いて、伝わる文章の基本技術が語られました。参考文献として、赤羽博之氏の『伝わる文章の書き方』があげられました。

第一に、「短く書く」ことがあげられました。

なぜ「短く書く」ことが大事なのかというと、読み手への負担にならないようにするため、リズムよく読んでもらうため、長文だと内容が伝わりにくくなるためだそうです。

つねに「最小の無字数で書く」ことを目指すとよいそうです。

例として、「日本は戦後、基本的人権を尊重する日本国憲法の下で、75年を超えて平和を築き上げてきました」という44字の文章を、「戦後75年。基本的人権を尊重する憲法のもと、日本は平和を築きあげてきました」という37字の文章に直したものが示されました。

また、「天気は快晴、今日はいよいよ学習会当日だ」という文章を、「快晴。いよいよ学習会当日だ」と直した例があげられました。

ある労働組合の学習会の案内文書も例にあげられましたが、最大で1文が281字もある文章で、読まれない文章の代表例と指摘しました。

書き出しのキレをアップさせるというポイントも示されました。書き出しの一文を短くし、結論から書くとキレがアップするそうです。

例として、「講師の話がとてもおもしろく、ふだん考えもしない視点がいくつも得られ、その後の参加者との交流もはずみ、本当に来てよかったと思った」という文章を、「本当に来てよかった。講師の話もおもしろく、ふだん考えない視点がいくつも得られた。その後の参加者との交流もはずんだ」と修正したものが示されました。

第二に、「同じ言葉は省く」ことがあげられました。

同じ言葉が1つの文の中で重なったら、無条件でどちらか一方の削除を考えるとよいそうです。段落の中での重複もできるだけ避け、同じ意味の言葉の重複も省くとよいそうです。例えば、「読んだ読者」、「もう一度再発見」、「目指す目標」、「まだ未定」などです。

漢字、ひらがな、カタカナの連続にも注意するとよいそうです。漢字の連続は5文字までにするなどです。例えば、「年々実現困難な状況」は、「年々実現が困難な状況」に修正する例が示されました。

漢字とひらがなの割合は3対7が読みやすい配分で、ひらがな、カタカナも極端に続くと読みにくいそうです。

第三に、「言葉を丁寧に選ぶ」ことがあげられました。

文体を統一する、話しことばは使わない、回りくどい表現をさけるなどがポイントだそうです。

文体は、「だ・である調」と「です・ます調」を書く内容や対象によって使い分けるそうです。

「みんな」、「ちゃんと」、「すごく」は話しことばで、それぞれ「みな」、「きちんと」、「とても」に直すべきだそうです。「子どもっぽい表現」に注意すべきだそうです。

二重否定の言葉は回りくどくなるので避けるべきだそうです。

回りくどい文の主犯格として、「という」、「について」、「方向で」、「に関して」の4つがあげられました。文章は簡潔が第一であり、「ベストを尽くすということが」は「ベストを尽くすことが」、「その問題については」は「その問題は」に直すそうです。

選択肢は多い方がいいので、たくさん言葉を知ることが大切であり、特に書き言葉にふれるとよいそうです。文章のうまい人の表現をまねてみるのもよいそうです。

第四に、「より具体的に書く」ことがあげられました。

読み手に追体験してもらうことが目的であり、より具体的に書くことが相手の心を動かすと指摘しました。例として、2021年2月23日の毎日新聞社会面、いのちのとりで裁判の判決についての記事があげられました。決まり文句も使われていましたが、現場の雰囲気や当事者の感情が伝わる表現となっていました。

自分自身の分身ともいえる言葉を書くべきであり、誰でも書ける内容は相手に届かず、自分にしか書けないことを大事にすべきだと指摘しました。

井上ひさし氏は『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』の中で、「作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くというだけなんですね。いい文章とは何か、さんざん考えましたら、結局は自分にしか書けないことを、どんな人でも読めるように書く、これに尽きるんですね。だからこそ、書いたものが面白いというのは、その人にしか起こっていない、その人しか考えないこと、その人にしか思いつかないことが、とても読みやすい文章で書いてある。だから、それがみんなの心を動かすわけです」と書いているそうです。

第五に、「リズムと流れを考える」ことがあげられました。

句読点は、文章のリズムや流れをつかさどる”名脇役”だと指摘しました。最後に読み返して、リズムや流れに違和感があれば、区争点の位置を再考するとよいそうです。句読点は多過ぎても読みづらいそうです。

改行、段落を意識することも必要だそうです。1段落は150字程度までとするとよいそうです。

本多勝一氏は『日本語の作文技術』の中で、「段落は、ここで思想がひとつ提示されたことを意味している」、「改行は必然性をもったものであり、勝手に変更が許されぬ点、マルやテンと少しも変わらない」と書いているそうです。

改行には意味があるのであり、読みやすさの面でも重要だと指摘しました。

第六に、「書いた文章を読み返す」ことがあげられました。

伝わる文章は「推敲」から生まれるのであり、丁寧に読み返し、改良を加えるとよいそうです。

客観視の方法として、書いたものをプリントアウトするとよいそうです。それによって「書き手」から「読み手」へと視点が切り替わるそうです。

音読することは、特に文章の流れやリズムのよさを判断するのに有効だそうです。

時間を置いてから読むことは、心身を一度クールダウンし、第三者視点を呼び覚ますのによいそうです。

第三者に読んでもらうことも重要だそうです。大量のダメだしは、あなたへの愛、期待の表れだと述べました。

さいごに、書くこともトレーニングあるのみであり、まず書く習慣づけをすることを呼びかけました。

 

以上で報告を終わります。

 

ロシア軍によるウクライナ侵攻に抗議し、1日も早く停戦し、ウクライナに平和が戻ることを願います。

また、ロシアによる核兵器使用の脅し、原発への攻撃は、世界を危険にさらす暴挙であり、決して許されるものではないことを訴えます。

 

2022年は、再起の年です。

総選挙での野党共闘の成果と不十分だった点をもう一度確認し、参議院選挙に向けて再出発し、深刻な医療従事者・介護従事者不足に具体的な対策を講じ、不合理な病床削減をストップさせ、憲法改悪を阻止し、差別やハラスメントのない職場をつくるため、行動し、声を上げることを提起します。

 

 

毎月恒例、今月の行動予定です。

 

12月2日は、岡山学習協のこんなか講座第3回をオンライン受講します。

 

12月7日は、当組合の四役会議を開催します。

 

12月13日は、オール埼玉総行動の学習決起集会に参加します。

 

12月14日は、当組合の中央執行委員会を開催します。年末一時金交渉の振り返りを行ないます。

 

12月16日は、当組合と理事会とで中央経営協議会を行ないます。

 

12月18日は、岡山学習協のこんなか講座第4回をオンライン受講します。

 

こんな感じで今月の頑張ります。

ロシア軍によるウクライナ侵攻に抗議し、1日も早く停戦し、ウクライナに平和が戻ることを願います。

また、ロシアによる核兵器使用の脅し、原発への攻撃は、世界を危険にさらす暴挙であり、決して許されるものではないことを訴えます。

 

2022年は、再起の年です。

総選挙での野党共闘の成果と不十分だった点をもう一度確認し、参議院選挙に向けて再出発し、深刻な医療従事者・介護従事者不足に具体的な対策を講じ、不合理な病床削減をストップさせ、憲法改悪を阻止し、差別やハラスメントのない職場をつくるため、行動し、声を上げることを提起します。

 

 

11月23日、はたらく女性の埼玉集会にオンライン参加しました。

以下、その概要をまとめます。

 

まず、文化企画としてギター演奏が行なわれました。「コーヒールンバ」などが演奏されました。

主催者あいさつは、上田実行委員長が行ないました。この集会は18団体の実行委員会形式で行なわれており、4月から準備し、宣伝行動も行なってきたと述べました。実参加とオンライン参加合わせて、約150人が参加しているとのことでした。コロナ禍は第8波となり、新薬が承認されたが、まだウィズコロナが続くと指摘しました。実行委員会はコロナ禍と物価高についてのアンケートを行なっており、結果を行政に知らせ、対策を求めるので協力をと呼びかけました。ウクライナ戦争、北朝鮮のミサイル発射、日本政府の軍事費2倍化で生活へも影響がある恐れがあると指摘しました。50回目となる桶川母親大会では、映画「たがために憲法はある」を上映したそうです。本日の講演は白神優理子弁護士であり、4人の団体報告が行なわれると述べました。学習し、明日のエネルギーにしていきましょうと呼びかけました。

 

続いて、記念講演が行なわれました。講師は白神優理子弁護士で、テーマは「生き生きはたらき暮らすために ~憲法をいかし、ジェンダー平等社会の実現を~」でした。

白神さんは八王子法律事務所の弁護士で、埼玉県へは改憲問題の学習会に呼ばれることが多く、ジェンダー問題の講演で呼ばれるのは初めてだそうです。神奈川県出身で、米軍基地に囲まれた環境で育ち、平和問題に関心を持つようになったそうです。全国高校生平和ゼミナールに入り、戦争体験を聴いたり憲法を学んだりして、弁護士になりたいと思うようになったそうです。横田基地問題、被爆者認定訴訟、過労死訴訟などに取り組んできて、2年前には八王子市長選に立候補したそうです。残念ながら結果は2位でしたが、八王子市長に女性候補が出るのは初めてだったそうです。

日本はジェンダー平等に立ち遅れている国であり、まずはその実態について話し、そして、第2部ではその原因について、第3部では憲法をいかしてジェンダー平等を実現する展望について話すと述べました。

日本女性の活躍順位は、世界的に女性の順位が低く、2009年に101位だったのが2021年には116位に下がってしまったそうです。

一人親家庭に貧困率はOECDで最低で、シングルマザーは全ての世代において貧困率が高いそうです。これは、女性の賃金が低いためだと指摘しました。

NHKの特集で、2年半もネットカフェで暮らす女性と娘2人が取り上げられたそうです。彼女たちは食事は1日1食で、ネットカフェのフリードリンクで空腹を紛らわせているそうです。

生涯賃金で比較すると、日本の女性は男性よりも1億円少ないそうです。女性の賃金は男性の77.5%であり、非正規を含むと年間240万円の差があるそうです。これがジェンダー・ギャップ指数の低さの最大の要因であり、女性差別の原因の一つでもあると指摘しました。

コロナ禍で、女性の自殺は935人増加したそうです。

公務職場、政治分野の女性比率も主要国で最も低く、意思決定の場に女性が少ないということです。

性暴力問題では、2019年の岡崎判決では父親が娘を長年レイプし続けていたのに無罪となり、女性の意思を全く考慮しない事実認定が行なわれたそうです。具体的には、逃げようとしていた女性の努力を、決定的な支配状態ではなかったと認定したそうです。

2019年久留米判決では、酔った女性をレイプしたのに無罪となったそうです。サークルの普段の状況から、男性が女性が同意していると勘違いしても仕方がないと判断したそうです。

刑法が家父長時代にできたものであることに原因があり、女性の貞操は父や夫の権利とされてきた背景があるそうです。

刑法には「保護法益」があり、例えば窃盗罪については人の財産権が「保護法益」となるそうです。強姦罪の場合は、今は女性の自己決定権が「保護法益」となっていますが、かつては「貞操」、父や夫の権利が「保護法益」だったそうです。

しかし、こうした判決に抗議するフラワーデモが広がり、逆転有罪判決が出され、刑法改定の運動も始まっています。

政治界にも変化がありました。森元首相の「組織委員会にはわきまえている女性が多い」発言は、意思決定の場に女性を増やすことについての発言であり、明らかに女性差別で、会議における異論を排除する反民主主義的な考え方であり、家父長制時代の感覚が根深くあると指摘しました。この発言に対し、「#わきまえない女」アクションが全国に広がり、森氏は辞任に追い込まれました。女性の権利、ジェンダー平等を求める声が広がってきています。

女性差別の原因は、性別役割分業的な考え方、男性は仕事、女性は家庭などの家父長制時代の考え方にあると指摘しました。男性は上、女性は下、女性は男性が動きやすいように無償で支えるものだという考え方です。衆議院の女性比率は9.7%しかなく、保育士や介護士などの女性の多い職種は低賃金です。女性に役割を押し付けることで、社会保障も削減されてきました。政治の場にいる人たちがそうした意識から抜け出せていないのです。

白神さんの経験でも、20代半ばで独身だと「まだ結婚していないの」と驚かれたり、弁護士としても女性だということで仕事をキャンセルされたりしたこともあったそうです。

選択的夫婦別姓問題では、未だに日本だけが夫婦同氏を強制しているそうです。民法改正は何度も見送りにされており、男性が戸主という家父長制の名残で95.5%が夫の氏にしているそうです。夫婦同姓は「日本の伝統だ」と言う人もいますが、1898年の明治民法でつくられたものであり、伝統ではないと指摘しました。これは、天皇制が大きな理由で、絶対主義的な天皇制を徹底するために、家父長制の仕組みを利用したそうです。家庭から父、夫に逆らわないようにすることを徹底し、それを国に拡大し、「国民は天皇の赤子」という考え方を広めたそうです。ここに夫婦同氏制の根っこがあると指摘しました。

もう天皇制はなくなったのに、なぜ選択的夫婦別姓すら認めないのかというと、背景に統一協会、勝共連合の改憲案があると指摘しました。勝共連合の家族条項は、「このままでは行き過ぎた個人の人権が拡散し、家庭と社会、さらに国が内から崩される」としており、その考え方は自民党改憲案にそのまま盛り込まれているそうです。自民党の改憲草案の家族条項は、社会の基礎的単位を家族とし、家族は互いに助け合わなければならないとしています。自民党は政策協定で、ジェンダー平等や同性婚に反対することを確認しているそうです。

加えて、非正規雇用を増加させてきた富裕層、財界の責任を指摘しました。財界団体が非正規雇用増加の政策を政治家へ要求し、献金しているそうです。元々は非正規雇用は例外でしたが、1999年以降、法改正で非正規が常態化しました。35歳以上の女性は50%が非正規雇用で、正規の平均年収が468万円なのに対し、非正規の平均年収は168万円だそうです。この低賃金では、好きな人ができても告白もできないという声が上がっているそうです。

背景にあるのは、正規労働者の超長時間労働だと指摘しました。家庭と仕事が両立できないため、結婚すると女性は正規で働き続けることができなくなります。日本は主要国で1、2位を争うほど長時間労働の国であり、2018年の調査で日本の年間労働時間1986時間、韓国が1967時間だったそうです。アメリカは1792時間、ドイツは1305時間だそうです。そのため、日本は過労死大国と言われているそうです。

長時間労働は睡眠時間を奪います。日本は男性の1日あたりの睡眠時間が約450分、女性の睡眠時間が約430分だそうです。睡眠時間が短いと人は攻撃的になるという研究結果があるそうで、パワーハラスメントの横行につながっているのではないかと指摘しました。

小学校1年生の過労死遺児が書いた詩「ぼくの夢」には、「仕事のための命じゃなくて、命のための仕事だとぼくは伝えたい」という一節があるそうです。涙なしには読めない詩です。

これらの結果、性別役割分担で女性に家事、育児、介護を押し付けています。つまち、ジェンダー平等は家庭的責任のための社会保障を充実させ長時間労働をなくすことにもつながると指摘しました。

社会保障の大削減は、憲法が定めている国の役割を投げ捨てているということであり、これが女性に育児や介護を押し付けてきたと述べました。こんな政治を変えることが必要です。

憲法に書いてあることを実現すのがジェンダー平等の早道だと指摘しました。明日の自由を守る若手弁護士の会がつくった憲法かるたの13条の札は、「かけがえない存在 わたしらしく生きていく」とあるそうです。憲法13条は「個の尊厳」の条文であり、生命・自由・幸福追求の権利が書かれています。13条は憲法で最も重要な条文であり、それは国の存在意義として規定されているからだと指摘しました。つまり、全ての憲法の条文が13条実現のためにあるということです。

これは、戦争の時代と180度逆の考えです。戦争の時代は、天皇が最高の価値でしたが、戦争の痛恨の反省により、個人が最高の価値とする憲法に変わったのです。

13条実現の手段として、9条は戦争を二度としないとしています。そして、アジアの人々への約束でもあります。25条は生存権を定めており、お金の心配なく生きられる権利です。生存権はアメリカにはない権利であり、アメリカは盲腸の手術だけで300~400万円かかり、救急車を呼ぶだけで10~20万円かかるそうです。24条は両性の本質的平等を定めており、27、28条は働くこと、組合とつくることは権利だとしています。組合をつくることは、職場の中から女性差別をなくすことにもつながります。

「憲法は誰が守るもの?」という質問の選択肢に、「①首相 ②国会議員 ③国務大臣 ④公務員 ⑤天皇 ⑥国民」という選択肢を示すと、いろいろな選択肢が選ばれますが、答えは⑥以外は全部です。憲法が縛っているのは権力者であり、その仕組みを立憲主義といいます。

その例外が緊急事態条項であり、日本は戦争の反省からあえてつくらなかったそうです。

白神さんは高校生の頃、憲法は私を縛るものという誤解をしていたそうですが、戦争経験者が憲法こそが私たちを守るもの、希望だと表現しているのを聞いて、憲法を学んでみたら校則の反対だとわかったそうです。長い時間をかけて人類が勝ち取ってきたものを凝縮したのが憲法であり、歴史は前へ進むと実感したそうです。

ジェンダー平等のためにも憲法を使うことが重要です。フィンランドでは、国から母親全員にベビー服や布団、絵本などのセットが届き、17歳までの子ども全員に月1万3000円が支給され、すべての教育段階が無償であり、ひとつの学級は24人以下の少人数で、大学生などには月数万円の返済不要の奨学金が支給され、労働者の残業時間はほとんどなく、18歳までの医療費は無償で、医師も当直以外は8時間労働だそうです。

フィンランドの国家予算は約11兆円なのに対し、日本の国家予算は約172万円で、日本企業の内部留保金は484兆円あるそうです。

しかし、今の日本は憲法に逆行し、さらに改憲を狙っていると指摘しました。改憲が実現して家族条項が入ってしまえば、社会保障は大削減され、女性に役割が押し付けられることになります。しかも、9条改憲で戦争できる国になれば、私たちの生活、命が壊される恐れがあります。

決して改憲を許してはならず、憲法が実現すれば社会がどう変わるのかを伝え、市民と野党の共闘でそれを実現させましょうと呼びかけました。

 

次に、質疑応答が行なわれました。

弁護士のジェンダー平等は実現しているのかという問いに対しては、若手弁護士は変えていこうとしているが、弁護団をつくると女性に会見の司会や記者の相手などが任され、ステイトメントを語るのは男性だと答えました。セクハラ発言やマウンティングもあるそうです。責任ある立場は男性が多く、変えていこうとしているところだと述べました。

比例代表を男女同数にできないかという問いに対しては、小選挙区では多くの有権者の声が反映されず、議席と投票の比率が全く違うので、比例代表制を中心にするのと合わせて、女性の候補者が少ないことも問題で、パワハラやクオータ制などを実現する必要があると答えました。そのためには、カルト集団と癒着している与党を変えなくてはならないと指摘しました。統一協会だけでなく、日本会議も女性差別をしており、一刻も早く責任をとってもらうべきだと述べました。改憲されれば内閣による独裁国家になってしまい、ますます女性が犠牲となります。あまりにもひどい改憲草案なので今は4項目を出していますが、ホームページには残っており、改憲をあきらめてはいないそうです。

年金が下げられ、大変な思いをしているが、年金者組合に入る人は少ない。どうすれば憲法では私たちが主役だということを伝えられるかという問いに対しては、世論調査ではほとんどの国民が憲法を実現することを目指しており、9条を7割の国民が評価し、今の政治に優先的に求める政策は第一位が物価対策、第二位が社会保障充実であり、これは憲法に書かれていることだと述べました。日常の会話やSNS、職場では組合で、それは憲法実現することだと伝えようと呼びかけました。根本的にはみなさん憲法を実現することを願っているので、それを伝えるべきだと述べました。そして、99%の国民のための政治の実現をやっていきたいと述べました。

 

続いて、4団体からの報告が行なわれました。

埼玉県医労連の参加者は、コロナ禍での医療現場の状況を看護師の立場から報告しました。2020年8月からコロナ専用病棟の看護長をしており、国のあいまいな対応にいら立つこともあるそうです。現在は第8波であり、院内クラスターが発生し、大変な状況は今も変わらないそうです。何が正解かわからない状況で、今まで当たり前にしていたことができないそうです。コロナ病棟では亡くなった人へのエンゼルケア、ご家族へのグリーフケアができず、一般病棟でも面会ができないそうです。コロナ陽性の方が亡くなると納体袋へ入れられ、顔が見られるのはビニール越しだそうです。

昨年6月、80歳代の女性が入院し、持病があり、残念ながらお亡くなりになったそうです。その方はアジサイがお好きで、折り紙でアジサイをつくって病室に飾ったそうです。お亡くなりになったのはアジサイの咲く時期で、納体袋にアジサイの花を入れて写真を撮り、ご家族へ送ったそうです。患者の人権を尊重し、その人らしく最期まで過ごすことは、コロナ禍であっても忘れてはならないと述べました。

農民連の参加者は、日本の農業は肥料や燃料の高騰で大変だと述べました。エサが値上がりしているのに販売価格は上げられず、野菜は値崩れしているものもあるそうです。お米はミニマムアクセス米が高額なのに、日本米は安いそうです。本当に過剰なのはミニマムアクセス米であり、購入価格と販売価格の差は税金負担となっているそうです。ミニマムアクセス米はやめさせるべきだと指摘しました。

埼商連の参加者は、物価高騰、コロナ禍で中小企業の負担が増す中、インボイス導入の動きが進んでいると述べました。インボイスのやり取りでしか仕入れ消費税を認めないとすると、納税業者でないとインボイスを出せないので免税業者は取り引きから排除されてしまいます。道は3つあり、消費税納税業者になるか、消費税分をまけるか、仕事が来なくなるかです。どれも廃業の危機だと指摘しました。業者は助け合ってきたが、インボイスで弱いものが苦しくなり、1000万人近くに免税業者の死活問題になると指摘しました。

トヨタら輸出大企業は、2021年度に1.7兆円の戻し税を受けており、これらをなくすだけでインボイスは必要なくなるそうです。増税分は価格に反映され、景気は悪くなります。消費税自体が間違っており、生きていくのに最低限必要なものに税金をかけないのが原則のはずだと指摘しました。11%の企業が免税業者として取り引きしているそうです。野党がインボイス廃止法案を提案しており、民商は岸田首相にハガキを送る運動を行なっているそうです。絶対にインボイスは中止すべきであり、所得税法56条廃止を求める署名にも協力をと呼びかけました。

埼教組の参加者は、一番問題になっているのは教員がいないことだと述べました。採用試験の倍率が2倍を切っており、産休の代替もいない状況だそうです。どうしてかというと、教員がブラックだから、臨時採用よりも他の職種へ行ってしまうからだそうです。朝7時に出勤し、8時、9時まで働いても仕事が終わらないそうです。元々埼玉県は臨時職員が多いので、産休者が出ても替わる人がおらず、専門教科の先生が担任になったり、教務の先生が代理になったり、いくつかの学校を掛け持ちしたりしているそうです。「代わりは自分で探してください」と言われた先生もいるそうです。やっと変化が起こり、「見なし加配」が行なわれることになったそうです。それは、産休予定者がいる場合、4月に1人加配するという制度だそうです。しかし、2、3学期に妊娠が判明した場合は代替がつきません。少人数学級を実現すべきであり、教育に人とお金をかけてほしい、頑張っている教員を支えてほしいと述べました。

 

最後に、閉会あいさつを高田副実行委員長が行ないました。

今回の参加者は、会場とZoom参加を合わせて150人以上だったそうです。白神弁護士は、ジェンダー平等を実現するには憲法をいかすことだと講演しました。ある講演で、田中優子さんは、多様性を尊重するとはみんなが幸せになることだと述べたそうです。今まで我慢していた女性たちが声を上げ始めています。男性も苦しんでおり、11月19日は国際男性デーで、ジェンダー平等社会にふさわしい男性像というものが語られたそうです。「~をやめよう」というものが多かったそうですが、一緒に社会を変えようとする男性も増えていると指摘しました。ここで学んだことを周りの人にも話して、一緒に社会を変えていきましょうと呼びかけました。

 

以上で報告を終わります。