“天天の敵討ち!!の巻”

 

 第98.33回は、オリジナルストーリー。 前回と特にくっつけなくても良かったんだけど・・・

 一〇二回で終わるために・・・ とっくに102回以上やってるんで豹けど・・・

 

 “世界三大宗教”と言えば、古い順に仏教(約4億人)・キリスト教(約20億人)・イスラム教(約16億人)だそうです。 “五大宗教”になると、ヒンドゥー教(約11億人)・ユダヤ教(約1500万人)が入るんだそうです。

 “インド三大宗教”は・・・ そんな言葉ないみ鯛・・・ 信者数から見ると、ヒンドゥー教(約80%)・イスラム教(約14%)・キリスト教(約2%)と言えるんで豹か? 仏教は約0.7%鹿ないんだそうです。 仏教発祥の国なのに・・・

 “日本三大宗教”は、神道・仏教・儒教、もしくは神道・仏教・キリスト教だそうです。 確蟹、初詣はするし、和尚さん呼んで葬式はするし、クリスマスはケーキ食うなぁ~ でも、儒教が良く分からないっす・・・

 で、“中国三大宗教”は、儒教・仏教・道教だそうです・・・

“儒教”も分からんのに、さらに“道教”って?

 「念仏男が悪役なんだから、儒教や道教モチーフの悪役を考えてみよう!」

・・・と言うのが今回の切っ掛けだったんですが、結局調べても良く分からず・・・

 

 “道教”とは、“この世は幻”とする外来の“仏教”に対して、中華古来の考え方をまとめ“現世利益”を説いた感じの宗教のようです。

 また、支配者の為の“儒教”に対して、民衆の為の“道教”と言う感じで、チョクチョク弾圧される側だったようです。 “黄巾の乱”も“法輪功”も道教の流れを組むものだそうです。

 唐の時代は国教として用いられたそうだけど・・・

 

 Wiki等では、「老子の思想を根本とし、その上に不老長生を求める神仙思想や、札を用いた呪術、亡魂の救済と災厄の除去、仏教の影響を受けて作られた経典・儀礼など、時代の経過とともに様々な要素が積み重なって出来ている宗教」みたいな説明です。
 道教は典型的な多神教であり、老子や関羽や媽祖等の人を神格化することが多いようで、その概念規定は確立していないことから分かり辛いんだと思い鱒。

 “無為自然”という教えに、“陰陽五行説”、“易”などが融合されているようです。

“呼吸”とか“気”と鴨、道教由来の様で“経絡”、“鍼灸”、“気功”、“太極拳”も関係あるらしいです。

 モチーフに事欠かないなぁ~と思いつつ、結局、1985年に公開された香港映画、『霊幻道士』の世界観がそうなんで豹? “道士”って言葉は、仏教の“僧侶”に当たるものの様ですし・・・

 

美来斗利偉・拉麺男

 

 古今拓斗連図(フルコンタクトレンズ)を装着して、“中国四十八ケ所巡”の旅を続ける拉麺男。

 「結局、何も見えないんでしょ?」

「あぁ、何か違うモノが見えるのかと思ったのだが・・・」

 「何も無いのなら取っちゃった方が良いんじゃないですか?」

「あぁ、だが付けた途端見失ってしまった。 目を触っても全く痛くないのだ。」

 「一体化したってこと? 殴られても痛くないのかなぁ?」

「よし、私の目を殴って見ろ。」

 「よ~し、良いんですか~? 本気で行きますよ~」

『ガシッ!!』

 「痛くない・・・」

拉麺男は、シューマイに目を殴らせ、ちゃんと目をガードすることを確認した。

 「これは、目潰しも効かないですね!」

そうこうして歩いていると、次の目的地の高林寺に到着した。

 雑木林に囲まれた小さな寺だ。 そこの寺は、天天と言う少女が最高師範だと言う。

 

天天 (テンテン)

細胞愚考案

 

 高林寺の現責任者。

小さいのに風水を極めている。 霊術も使うことが出来る。

 父の敵討ちをしたいと考えている。

 

 1986年に公開された台湾映画、『幽幻道士』の恬恬(テンテン)からインスパイヤー・・・

 “風水”とは、「気の流れを物の位置で制御する」という思想で、都市・住居・建物・墓等の建設時に位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきたそうです。

 

 天天は最近父親が死んでしまったことを拉麺男に説明する。

突然の死の為、“中国四十八ケ所巡”のお札がどこにあるか聞いていないと言う。

 

天天老師

細胞愚考案?

 

 天天の父親。

高林寺の責任者だったが獰狂八卦拳士に殺される。

 超人拳法を通して、仏教と道教の融合を目指していた。

 

 キン骨マンとイワオが優勝したクイズ番組の司会者の顔を流用・・・

 

 この地域は道教の風習が強く、仏教・超人拳法はあまり歓迎されていなかった。

それでも、死んだ天天老師は超人拳法と仏教を普及するため、この地で頑張っていたのだと言う。

 事件の発端は、高林寺の大蒜畑で1,229年に一度採れるかどうかと言われる仙大蒜が収穫されたことだと言う。

 

仙大蒜 (センニンニク)

細胞愚考案

 

 超稀な人面大蒜。

仙人の生まれ変わりと信じられ、食すと仙人の力を使うことが出来ると言われている。

 

 「大蒜を食べるとスタミナがつく」と言われているのは、大蒜に含まれるアリシンがビタミンB1を効率的に吸収させ、糖質のエネルギー代謝を活性化させるからなんだそうです。

 

 その仙大蒜が収穫されたことが伝わると、見物者が寺に多く訪れるようになり、獰狂(どうきょう)の連中も来るようになったらしい。

 獰狂とは、超人拳法を真似て作った武術、“仙人拳法”を編み出した組織である。

丁度、1週間前にその仙大蒜は盗まれ、天天老師には獰狂が使う黒い札が貼られ死んでいたと言う。

 天天は父の敵討ちを取って欲しいと拉麺男に懇願する。

頼まれた拉麺男は、天天の案内の元、獰狂の本拠地へと向かう。

 拉麺男達を出迎えたのは、8人の拳士だった。

妖術まじりの拳法が拉麺男を襲う!

 

獰狂八卦拳士 乾 (ケン)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 脚力が優れ、空中戦が得意。

 

 “乾”は、天・健・馬・首・父・君などを象徴する。

方位としては南(北西)を示す。 先天(後天)

 

獰狂八卦拳士 兌 (ダ)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 策士で口が達者。

 

 “兌”は、沢・少女・説(よろこぶ)・羊・口・西などを象徴する。

方位としては東南(西)を示す。

 

獰狂八卦拳士 離 (リ)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 否を操る妖術が得意。

 

 “離”は、火・光・稲妻・麗・雉・目・心臓・乳房・喜び·華やかさ・中女・別離対立・紛争・外見・赤(紫)色などを象徴する。

 方位としては東(南)を示す。

 

獰狂八卦拳士 震 (シン)

細胞愚が勝手に命名

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 雷を操る妖術が得意。

 

 “震”は、雷鳴・龍・足・長男・若い男性などを象徴する。

方位としては北東(東)を示す。

 

獰狂八卦拳士 巽 (ソン)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 風を操る妖術が得意。

 

 “巽”は、風(木)・入・鶏・股・長女・縁談・長いもの一切・血管・毛髪・小腸・大腸・気管支・伏入・呼吸器などを象徴する。

 方位としては南西(南東)を示す。

 

獰狂八卦拳士 (カン)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 水を操る妖術が得意。

 

 “坎”は、水・陥・豕・耳・秘密・姦計・色情・専門性・交渉・冷静・重病・中男などを象徴する。

 方位としては西(北)を示す。

 

獰狂八卦拳士 艮 (ゴン)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 腕力が優れ、関節技が得意。

 

 “艮”は、山・止・狗・手・少男・鼻・胃・左足・相続・関節・骨格・節度などを象徴する。

 方位としては北西(北東)を示す。

 

獰狂八卦拳士 坤 (コン)

細胞愚考案

 

 獰狂八卦拳士の1人。 悪行老師の命令通り動く忠実な拳士。

老師が確立した“仙人拳法”を完璧に習得している。

 地面を操る妖術が得意。

 

 “坤”は、地・順・牛・腹・母・祖母・婦徳・胃・右肩・腹・補佐役・鈍重・大衆・迷いなどを象徴する。

 方位としては北(南西)を示す。

 

 獰狂八卦拳士

 
 “八卦(はっけ、はっか)”は、古代から伝わる易における8つの基本図像。
いつもの手抜きデザイン・・・
 
 拉麺男は、倒した獰教八卦拳士のマスクの裏から札を発見する。
天天老師の顔に貼られていた札と色が逆だった。
 

陰陽の札 (いんようのふだ)

細胞愚考案?

 

 白い“陽の札”を死者に貼ると生者の如く動けるようになる。

黒い“陰の札”を生者に貼ると死者の世界に誘う。

 

 獰狂八卦拳士は、顔の“陽の札”が取れないようにマスクを被っていた・・・ ってことで、獰狂八卦拳士は、ゾンビ拳士・・・

 
 「黒い札を貼られると死んでしまうのか!?」
獰狂八卦拳士との戦いの中、極度の集中で脳裏に天天老師殺害の様子が浮かぶ・・・
 「逆にこの白い札を天天老師に貼ったら生き返るのか? シューマイ札を回収するんだ!」
 「ハイ! お師匠さん!!」
「お父さんが生き返るのね!」
 拉麺男は残りの獰狂八卦拳士を倒す。
「獰狂八卦拳士を倒すことが出来るとは流石だな!! 超人拳法と仙人拳法どちらが上か勝負だ!!」
 枕を持った拳士が出てくる。 仙大蒜を食べたらしく、手強い・・・
いかに鍛えられた拉麺男でも黒い“陰の札”を貼られてしまうと一瞬で死んでしまうのだ。
 

魔鞍野 荘士 (マクラノ ソウシ)

細胞愚考案

 

 悪行老師の弟子。

猫族であり、妻である猫美を倒されたことから拉麺男に復讐心を持っている。

 呪術の効いた枕を武器にする。

 

 “日本三大随筆”の一つでありながら、世界初の随筆文学である“枕草子”の洒落のつもりでしたが、全く関係が無いデザイン・・・

 

 拉麺男が魔鞍野 荘士と戦っていると、お金で出来た剣で襲って来る拳士がいた。

 

禁愚 墨士 (キング ボクシ)

細胞愚考案

 

 悪行老師の弟子。

獰狂八卦拳士のリーダー。

 何故かボクシングを得意としている。

 

 本当は、墨子は道教って訳でないみ鯛です。

“平和主義・博愛主義”を唱えて儒教を批判した人物の様です。

 黒人説もあったことから、有名な牧師の洒落でデザインしようとし鱈、顔がドンの方になってしまったっす・・・

 “死の拳闘士!!の巻”の様なボクサーを召喚しても良い鴨・・・

 

 2人に苦戦していると、ついに仙人拳法のボスが現れた。

 

悪行老師 (アコウロウシ)

細胞愚考案

 

 獰狂の開祖。 超人拳法をパクって“仙人拳法”を考案する。

元超人拳法の修行者で、頂上拳までマスターした強者。

 仙大蒜でパワーアップしている。

太極図を発生させる無敵の盾、“陰陽八卦盾”を持っている。

 呂牛(ろうし)という名のゾンビ牛を従えている。

 

 “赤穂浪士”の洒落・・・ ただそれだけ

でも・・・ “悪”の音読みは“オ”であって、“ア”と読まないよって言うツッコミは痛いです。

 牛もトランスフォームしても良い鴨?

 

獰家三仙者 (ドウケサンセンジャ)

 

 闘いの模様は各自想像してくだ犀・・・

獰狂の一派をなんとか倒した拉麺男達は、白い札を持って高林寺に戻ろうとした。

 すると、いきなり忍者の様な者が現れ、白い札を持った天天を連れ去ってしまうのだった。

 

 続く・・・

 
 
 
 あなたにとって“キョンシー”と言えば『霊幻道士』、『幽幻道士』?
クローン拳士の時に間に合っていれば、ゾンビ拳士なんかにならなかったで豹・・・
 唐の時代は、道教が国の宗教として徴用された時代だそうです。
その時代に“不老不死の薬”として“金丹”と呼ばれる薬が流行ったようです。 “金丹”とは“水銀”の化合物だったので、不老不死どころか寿命を縮めてしまった皇帝が7代もいたそうです・・・
 
 
 この記事は、2023年10月19日頃にアップしたものです・・・