女性性について考える『快楽(けらく)―更年期からの性を生きる』 | 目に見えない世界・身体と魂とエネルギーフィールド

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Sage&Spiritのふじいひろこです。

 

ブログを更新していない1年弱の間、色んな本を読んでいました。

 

当初、卒論の題材を「更年期症状」にしようと思っていたので、

女性性について書かれている本を色々と読んでいたのですが、

 

更年期症状って、突き詰めるほどに

 

『単なるホルモンのアンバランスによる症状ではない

 

ような気がしています。

 

私は39歳の時に子宮と右卵巣を全摘しているので、更年期の症状は比較的早めに

出てきました。

実体験からすると、更年期の症状ってもちろん肉体的なものもあるのですが、

そこに付随する感情的なもので体感がかなり変わってくる・・・という感じ。

 

その感情の深いところを突き詰めていくと

 

「自分の中にある女性というアイデンティティとどう向き合うか」

 

ってところでしょうか。

 

 

***

 

 

では、さっそく

今回読んだ本の中でも印象的だったものを・・・

 

 

更年期の症状だけでなく更年期世代の性についてもインタビュー形式で書かれていて

医師や一般人の女性などの実体験が赤裸々に綴られています。

この本が出版されたのは20年ほど前。

当時「婦人公論」で連載されていたとのこと。

とても大きな反響があったというのも納得です。

私は一般の女性達の更年期症状の話と、ホルモン充填療法の話が読みたかった

ので購入したのですが、想像していたよりもずっと

 

「女性が女性として生きること」

 

という大きな問題と更年期に現れる体調不良がリンクしているように感じられて

なりませんでした。

 

この本の中で多く取り上げられている

性的な悩みなどは、友人間でも相談しにくいものだし

特に日本という国では、女性がそういった話題を口にすること自体を

忌み嫌う傾向にあると感じます。

 

若い子達が、年上女性を「BBA」と揶揄することも、

 

「女性 = 母」

 

というイメージが拭えないからなのかも知れません。

そして、母であるからには、女であることを認めない

と言われているような気がしてなりません。
 

日本における

 

「女性として生きる」

 

ことが様々な形で足枷となって多くの女性のエネルギーフィールドに

影響を及ぼしているのではないか・・・

 

そんな気持ちにさせられた一冊でした。

 

著者の性格を反映してか

内容自体は非常に明るい感じで書かれているので、読んで落ち込んでしまう

ようなことは全くありませんのでご心配なく。

寧ろ、女性同士の赤裸々なお喋りみたいな感じもあり

年齢を重ねて生きる事も、なかなか楽しいかもね・・・

なんて思わせてくれる一冊でした。

 

興味のある方はぜひ。

 

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