ジャカジャーンの快感 | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

【ジャカジャーンの快感】

おとなげない大人が
ギターをかき鳴らす時!

相模の風THEめをとにダンナ
いしはらとしひろです。


ギター弾きにとっての気持ちいい瞬間。

それはジャカジャーン♪とかき鳴らしたパワーコードが、迫力ある音で、いいリズムで決まること!


僕はCDなどを作る時の、録音も自身でやっています。この感じを録音でも生かすのに、ある工夫が!

1   マイクを近づける
録音にはコンデンサーマイクという 感度のいいマイクを使います。
感度が良いので 普通は楽器から少し離して録音します。

ですが、ギリギリまで近づけると、低音が太い感じで録れます。
そのかわり必要以上に近づけているので、録音した音が歪みやすくなります。

2   音が歪む寸前まで録音レベルを上げる

昔はよかった!ではないですが。
デジタル録音になる前は、スタジオでのレコーディングには、アナログテープが使われていました。

アナログテープのいいところは、音圧を上げて録音すると、微妙に歪みつつ、太い音で録音できる というところです。
自然にそうなるというか。
まさにアコースティックギターのジャカジャーンにはぴったり。

現在の録音のほとんどはデジタル録音。
デジタルは歪みに弱いのです。
アナログテープだったら、元の音の良さを残しつつ、軽く歪むという録音ができるのですが、デジタルだとあるポイントを超えると、いきなり激しく歪んでしまう。

なので、歪む一歩手前のギリギリのポイントを探します。
これでも音の太さが相当変わります。

3   真空管のアンプを使う
出た!真空管。
昔の電気製品は、中に入っているのは真空管でした。
それがトランジスタになり、ICになり。
真空管がいまだに活躍しているのは、音楽業界だけです。

なぜか?

真空管独特の、太くてツヤのある良い音が録れるからなのです。

ビートルズのアルバム「アビーロード」はトランジスタのコンソールで録音されているのですが、それ以前のビートルズのアルバムは真空管のコンソール。

音のツヤ感、太さがだいぶ違います。トランジスタをメインで使っている分、アビーロードの方がスッキリした今っぽい音とも言えるのですが。

ワタクシ、真空管の音が大好きなので、マイクの音を増幅するアンプに、真空管入りのものを使ってます。
うーむ いい音。

今はレコーディング用のソフトで、真空管風の音も作れるのですが、僕の感覚では全然違います。

リアル真空管の音は愛おしい!

上の三つがジャカジャーンをかっこよく録音する僕なりのコツ。

もちろん他にも細かなテクニックはたくさんあるのですが、まずはこの三つが肝です。

迫力ある豊かな低音、でも輪郭もはっきりしていて、前に出るアコースティックギターの音を録りたい ここが僕にとっての重要な、こだわりポイントなのです。

それが上手く録れた時の快感!
ジャカジャーンの野蛮さまで感じられたら。

めをとのCDにも、そんな快感の音、たっぷり入っていますので、ぜひ聴いてくださいませ〜。