ハマーレ歌津紀行 その2 | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

ハマーレ歌津紀行その2
~~青年・オッサンの主張

歌津という土地の名前を文字通り読み下すと、『歌の浜辺』
歌を響かせるのに、これほどふさわしい土地はないでしょう。

この宮城県南三陸町は皆さんもご存じでしょうが、

東日本大震災の時に津波の被害が大きかった町。

このハマーレ歌津は海が見えるくらいのところに建っていますが、

今のこの場所も数メートルかさ上げした上に建てたそう。
周りも防潮堤や、かさ上げ工事、道路工事などで

まだまだ復興途上な感じです。

僕ら相模の風THEめをと、

東北のあちらこちらで歌をお届けしておりますが、

こうした復興途上の町で歌わせていただくこと、

とてもうれしいです。

被害の大きかった土地が共通して抱えるのは、人口減少。
ただでさえ過疎傾向にあったところが、

大震災やあるいは放射能の影響でその場所に住めなくなって、

避難せざるを得ない。
避難する時に、近場への避難ではなくて、

もっと都会へ移住してしまうことだって多かったわけです。

子供の教育、仕事の有無、生活環境の利便性。

震災を機にそこを離れていく人の理由も事情も様々。
それは本当に仕方のないこと。
僕のように直接被害を受けていない人間が

あれこれ言うようなことではない。

そして。
そんな大きなことが起こっても、

その土地を離れない人もたくさんいる。
その理由だって人の数ほど、山ほどあるでしょうが、

でも、僕が個人的にうれしいなって思うのは

「だって、ふるさとだから」

そう、ふるさとというだけで無条件に大事だ、

と思える人がたくさんいるような町が、僕は好きだ。
ふるさとは遠くにありて思うもの、という言葉もあるけれど、

ふるさとだからこそ、そこに留まり、

そこを大事に、そしてより良くしていく。

復興途上の町をいくつか見て、

そういう種類の愛や気概をびんびんと感じる街、

というのがあるのです。

歌津や志津川もそうなんだな。

そしてそういう町の、たとえば今回のように

復興商店街(ここハマーレ歌津は常設なので、

もはや仮設の復興商店街ではない、本設、だが)で、

町の人たちのために歌わせていただく、というのは 

歌うたいにとってとても幸せなこと。

僕らが出せるだけのエネルギー、全部出すから。
みんなで一緒に分かち合おうよ。
そして明日の糧のほんの一部になれたら。

人口は確かに少ない。
でもここを本気で愛して、

よくしたい人がたくさんいるのも確か。
歌うことで、そこの役に立ちたいよ。
まずは一緒に思いっきり楽しんで。

今までとは違う魅力も模索しながら、

より元気になったらいいなぁ。

 

相模の風THEめをと 次のライブは
6月24日(日) 鶴見NoChaser 
19:00 オープン 
19:15スタート ワンドリンク付き 2.000円
横浜市鶴見区豊岡町3-28-B1F
https://nochaser.jimdo.com/
輿石さん企画です!鶴見駅西口から1分。

西口を出て左へ進み、

線路沿い向かいのTSUTAYAのビルのB1

出演:相模の風THE めをと ひろりんちゃん もんまなつみ