福島・郡山でのライブから帰宅しました。
今回は直前がばたばたと忙しく、疲れをためた状態で家を出ざるを得なかったので、
ちょっぴり大変でしたが、何とか持ち直して、郡山着。
この二日間も日本中が寒かったのだろうけれど、
やせっぽちのいしはら、東北の寒風は応えます。
すげ-寒い。
郡山のフォーク喫茶「カポタスト」さんに午後2時頃到着。
着く直前くらいから雪が降り始めました。
雪の質が明らかにウチの方とは違うなぁ。
細かくて軽い雪。いわゆるパウダースノウというやつだろうか。
「カポタスト」さんの中には、薪を燃やす本物の暖炉が。
今度はすげー暖かい。暖炉だと暖かさの質も違います。
土曜は福島フォークソング協会の方々との交流会。
そもそも今回のライブに、なぜ我々が参加できるようになったかというと。
以前に何度かお邪魔している、長野/松本の「松本フォーク村」のぽこさん始め仲間達が
福島フォークソング協会の方達がもともと親交があり、
協会主催の震災支援イベントライブに「松本フォーク村」として参加するのに、
僕ら「相模の風THEめをと」も混ぜていただいたのです。
ありがたいことです。感謝！
今日は第10回目の震災支援チャリティコンサートat郡山ハーモニーステーション。
郡山駅のすぐ近くの、繁華街の中にある施設です。
朝一から出演者全員で準備に入り、手作りな感じで。
みんなでちゃっちゃとやればすぐ準備完了です。
こういう雰囲気、好きなんだよなぁ。
12時に開演したライブは、福島勢、松本勢共に和気藹々と進みます。
一生懸命届けよう、届かせようというのが見えるコンサートで、僕は好きだなぁ。
最後の方に「夢来鳥（むくどり）」という、お母さんと娘さん（10歳くらい）のユニットが出てきて
その親子で一生懸命な感じが、とても素敵でした。
福島フォークソング協会の会長、菊池さんご夫妻のユニット「In The Wind」がトリを務め
さすがの演奏。びしっと締めます。
僕ら「相模の風THEめをと」は2曲演奏。「脱力」と「K.K.」です。
ベースにさがみ湘さんを向かえての演奏でした。（ありがとうございます、湘さん）。
お客様もノリノリで聴いて下さったので良かったです。
カポタストさん、1日目の夜にみんなでご飯を食べに行ったフォーク酒場「６５７５」さん、
昨日今日で出会った音楽仲間達。また少し広がったなぁ。
もちろん人と人のつきあいというのは、一期一会の場合もあるし、
それがきっかけとなって長く深くなっていくモノもあるし。
少なくとも今回も初めて伺う土地で、そのきっかけをもらえた、ということが嬉しいです。
そして。
原発事故の現場から５０ｋｍほどの場所。
放射能が訳分からない状況になっている中、
地元のみんながどんな風に暮らしているのか、気になりました。
当たり前に、普通に暮らしているように見えました。
もちろん心中穏やかではないと思います。
僕もとてもそんなことは訊けなかった。
でも行ってみてよりリアルに、これだけの町をそのまま動かすわけにはいかないよなぁ、と思うし。
でも今日知り合った素敵な歌を歌う人達が、そこに住んでいるだけで、
危険が増大してしまう可能性があるのならば、「早く逃げて」とも思うし。
放射能は目に見えないし、匂わないし、味もない。
この最近の数値で見る限りでは、僕の住んでいる町田よりちょっと多いくらいのものだ。
ネット上の情報、たとえばツィッター等で見ると、相当やばいようになっているようにも見えるし、
でも実際に行ってみると、少なくとも昨日今日出会った人達が、
パニックに陥っているようには見えないし。町は普通に動いていたよ。
忘れたりあきらめたり、ということは絶対にないと思う。
だってその渦中にいる当事者なのだから。
そして僕も物理的な距離こそ離れているけれど、やはり当事者なのだよな、
ということを再確認してきた。
今日歌を聴いて、幾ばくかの話をして、ちょっとは情を通じた人達。
その人達が理不尽な理由で苦しんだりするのはイヤだ。
感情的・心情的な部分でいやだ。
じゃあ、それを感情の部分だけではなくて、具体的にどうすればいいのか？
嗚呼、また難しいところに。
でもこのバカな頭で考えて、出来ることから実行に移すしかないのだろう。
来週日曜は第三回 東北応援行商ライブ 。
直前にまた、考えることが増えたなぁ。
お茶の水カカドゥにて
http://kkdo.web.fc2.com/kakado/Top.html
東京都文京区湯島1-7-16
TEL / 03-3818-2220
2012年2月5日(日)
18時開場 18時半開演
前売り/予約 2000円
当日 2300円
予約特典あります！
出演
いしはらとしひろ 岡本主任
菊池健一(from仙台） 和田京子