逃避行 セットリスト | 音楽でよろこびの風を

音楽でよろこびの風を

世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

土曜日の音楽観光 セットリストです。

唄語りスペシャル 「逃避行」
いしはらとしひろ + Chikako from MONKEYMELON
オープニングSE ジェシ・デイヴィス「ウルル」
1.とりかえしがつかない(新曲)
2.一周遅れの先頭ランナー
3.あなたが望むもの
4.空は空
5.結び目だらけの世界
6.宝箱を壊す
+よろこびのうた(ふたりでの歌)

今回は唄語り初の試みでした。
男女二人での朗読劇。
今までも対話スタイルのものはありましたが
全部一人でやっていたので。

今回はテキストを書いている時から
ちかさんの顔が浮かんでいました。
まだ完成していないにも関わらず、お願いしちゃいました。


でもそこから難航。
別に自慢にもなりませんが、
唄語りのテキストでは最長、完成まで2週間かかりました。

二人でカラオケボックスなどで読み合わせのリハーサル。
二人とも役者ではないけれど
でもそこには甘えない。
もちろん技術的レベルでほんとの役者さんとは、
違うのは分かりきっているけれど、
二人でしか出せない味を出す。


ちかさんがすごいなぁ、と思ったのは読み合わせをするたびに
どんどん変貌していくこと。もちろんいいほうへです。
きっと家でも何回も読んで研究していたのだろうなぁ。

もちろん、そういうことは人前でやる以上、お金を頂いてやる以上
当たり前なのです。
でも、音楽のリハで演奏が育っていくのを見るのとは、
また違う種類の感慨も、確かにありました。

朗読劇 面白いなぁ。
これはこれで追求したいかも。

ステージで最後のちかさんの高笑いを聞いているとき、
なんか、こみ上げるものがありましたよ。
もちろんあのステージがよかったかどうかは
お客様一人一人が感じること、決めること。
僕らは放出したら、それまでです。
でも普段のライブとは全然違うもの、が僕らを覆っていたのは確かです。
それを感じられたのが、何よりも嬉しいことです。

この経験が、ちかさんにも僕にも、
今後の歌の活動に違う色合いを添えることになったら
それは素敵なことですね。


ひとつ前の日記でも書きましたが、
このライブで、唄語りはしばらく封印します。
もっと演奏で、歌で、それ自体に語らせなきゃいけないことが、
まだまだたくさんあるのです。

ポエムを書いたり、物語を作ったりはそれはそれで大変面白いので
きっと別な形で発表すると思います。

そんな想いもあったから、余計ちかさんと一緒にやりたかったのですね。

それから、新曲の「とりかえしがつかない」
あの情けない感が、自分では気に入っています。ふはは。

聴いてくださったお客様、ありがとうございました。
ちかさん、ありがとうございました。


いしはらとしひろ