京都2022春 臨川寺 | 三重県の高校教員Nのブログ

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地理歴史・公民科の教諭が、日課のランニングや史跡訪問の様子等をレポート。

 「りんせんじ」と読みます。
 渡月橋、天龍寺のすぐ近くにある、臨済宗天龍寺派の寺院です。

 大型バスが何台も入る土産物店の狭間に立地していますが、公開寺院ではないため、それなりに門前を観光客が通りますが、駒札・案内板の類が立っていないこともあって、足を止める人はいません。ほぼスルーされています。

 1335年、後醍醐天皇の発願で、夢窓疎石を開山として建てられた寺院です。天龍寺を建立した夢窓疎石は隠棲して臨川寺に住み、ここで没しました。

 ↑これだけで、すごい由緒ですが、高校日本史Bの教材には登場しません。ただ、夢窓疎石や天龍寺は、重要用語として複数回、登場します。

 手前味噌ですが・・。
 大学生時代に、テレビのクイズ番組に解答者として出演させて頂いた際に、この寺院の境内でロケをさせて頂いたことがありました。
 1995年3月18日放送のNHK-BS「クイズ歴史紀行」という番組で、足利義満をテーマにした回でした。収録は、同年2月24日にありました。

 臨川寺ロケでは、足利義満の「鹿苑院太上法皇」の位牌を見せてもらったことが、今も強く印象に残っています。ロケに同行していた学者の今谷明氏は、足利義満による皇位簒奪計画を主張していた第一人者でした。

 その後、嵐山には何度か足を運びましたが、臨川寺は私の中でもほぼ忘れた存在になっていました。今回、27年ぶりに門前まで足を運びました。境内には入れませんでしたが。当時、得難い経験をさせて頂いたことに、改めて感謝します。

[写真は、京都市右京区の臨川寺]
(2022.4.22撮影)