世の中の不正がだんだん暴かれる傾向にあるのは、日本だけでなく、世界的になのでしょう。
"奥歯にものは挟まずに"さんが書いていらしたのですが、カナダで長きに渡って起こっていた痛ましい事件に対して、やっと最近バチカンの法王が認め謝罪したそうです。"奥歯に~”さんのブログ記事はこちらです→ アホみたいだけど理想があるワタシ | 奥歯にものは挟まずに (ameblo.jp)
私も在米中、教会絡みのこのような事件はニュースで見ていました。因みに子供の頃からアメリカに住んだ人に、このような事件を何回くらい耳にしたか聞いてみたら、TVニュースで4、5回くらいは聞いていたとのこと。このような事件を題材にした映画もあるしね、ということで、一般の人達にとって決してあり得ないと却下する事件ではなく、残念ながら「そのような闇があるのだろうな」という感じなんだと思います。この動画(TBS NEWS DIGより)でその全容が理解できます。↓
<動画の文字起こし>
ローマ教皇フランシスコがカナダの先住民に対し過去の大規模虐待について謝罪しました。“歴史の闇”と言われる虐待の実態を取材しました。
ここは、子どもたちへの虐待が横行した「学校」でした。カナダ東部の寄宿学校があった建物です。
カナダの先住民バドさんは8歳の時、自宅から100キロ以上離れたこの場所にいました。アイスクリームをくれると2人組の男から声をかけられ、弟と車に乗せられました。
寄宿学校の元生徒 バド・ホワイトアイさん(78)
「しばらくして、私たちは誘拐されたのだと気づいたのです」
カナダでは1870年代から1990年代にかけ、15万人もの先住民の子どもたちが親元から強制的に引き離され、カトリック教会が主に運営する139の寄宿学校に送られました。教育を通じ「白人」と同化させようという狙いでしたが。
寄宿学校の元生徒 バド・ホワイトアイさん
「そこは教育の場ではなく農作業の場所でした。そして殴られました。罰は教育のためではなく、ただ私たちを壊すことが目的でした」
神父らからの連日の暴行。最近まで誰にも明かせなかったという元生徒も口を開きました。
寄宿学校の元生徒 元生徒ダイアン・ヒルさん
「(学校の職員に)殴られ、叩かれました。職員は『泣くな、泣くな、泣くな』と」
子どもたちは名前でなく番号で呼ばれ、先住民の固有の言葉を使うことはかたく禁じられました。
寄宿学校の元生徒 バド・ホワイトアイさん
「私たちの言葉を奪われました。最も悲しいことでした」
元生徒のバドさんは、さらに過酷な経験を明かしました。9歳の時のことです。
寄宿学校の元生徒 バド・ホワイトアイさん
「この場所で彼は私をつかみ、壁に押しつけたのです。彼は私の服を全部脱がせました。靴も何もかも脱がされて…そして彼は私を弄んだのです」
「ひどく殴られていました。女の子だけでなく、多くの男の子もレイプされていました」
当時、校舎の壁のレンガには暴行を受けた少女が「ヘルプ・ミー」助けて、と文字を掘っていたといいます。食事や衛生状態も劣悪で、脱走しようとする人もいたという寄宿学校。現地当局は、4000人から6000人の子どもの行方が、まだ分かっていないとしています。
「こちらの寄宿学校の跡地でも、多くの子どもの遺体が埋められていないか、レーダーによる調査が行われています」
東京ドーム50個分の敷地で行われているという調査。去年以降、複数の寄宿学校の跡地周辺では、1000人を超す遺体が発見されていて、こうした行方不明者の一部とみられています。
「元生徒たちの話を聞くと、間違いなくこのあたりに遺体があるようです」
25日、カナダ西部の寄宿学校跡地を訪れた教皇フランシスコ。今回の訪問を懺悔の巡礼としています。
「心より深くお詫びします」
教皇は先住民の代表者らに対し、寄宿学校による同化政策は「取り返しのつかない過ち」だったと謝罪しました。
文化・伝統を奪い、多くの子どもを死に至らしめた虐待。
「彼らは私たちの言語、勇気、そして立ち上がる意志全てを奪ったのです。銃を撃つことなく全てをやったのです」
「許すことはできない」当事者は、そう語っています。



