ペットボトル削減を目指して、水飲み場を増設? | chopinのブログ

chopinのブログ

ブログの説明を入力します。

現在、地球上では1分間(!)に百万本のペットボトル飲料が販売されているそうです。イギリスの1日のペットボトル飲料の販売数は3,500万本。  Financial Times(2018June16/17)の Spout of town と題した記事に、ペットボトル(英語ではplastic bottle) がごみの山となっている問題、その解決策として街に水飲み場をビックリマークという記事がありました。
 
{53F1D155-2688-40DC-A057-22BC8AF91155} 

 

ヨーロッパでは古代ローマの時代から公共の水飲み場水しぶきがあって、なんとその中には現存し、そして今も機能しているものがあるそうです。人間が水を飲んでいるそばで、下に設えてある桶に溜まる水を動物馬が飲む、という一石二鳥の用途もあったそう。ライオンやネプチューン(海の神)の頭、或いは太陽の顔の口から水が噴き出すなど、芸術性を持ったものは、必ずしも飲み水を調達するという実用的な目的を適えてはいないものも。

 

現代ヨーロッパではイギリスが先駆的に19世紀後半、ロンドン市内に800か所の水飲み場を設けたそうで、その後ニューヨークやパリなどの大都市にも波及していったようです。公共の水飲み場は、都会的・民主主義・エレガントさなどのシンボルだったようです。

 

記事の写真はローマ、モロッコ、韓国、パリ、イギリスなどの水飲み場の様子を伝えていますが、1枚の写真はアメリカのノースキャロライナ州で1950年にエリオット アーウィットによって撮られたもので、何とも切ないものです。

{D1C0336F-01AF-4699-BF4A-F088167C92E3}

 

Segregated Water Fountains という題名が付いていますが、WHITE(白人)、 COLORED(有色人種)と区別された水飲み場の様子です。この頃は当たり前の光景で、日本人も COLORED にカテゴライズされたりされなかったり、だったそうですが、今から70年程前の話で、あれから如何に黒人を始め有色人種達の闘い、犠牲、努力があって今があるか、ということだろうと思います。

{3684AF71-A234-4D8F-9025-656C767879CC}

 

Public Water Fountains (公共の水飲み場)の歴史をとても興味深く辿れる記事でしたが、イギリスでは水飲み場をもっと増やして、ペットボトルの購入を控え、ゴミを削減しましょう、という政策を少しずつ進めて、水飲み場が増設されているようです。

 

ペットボトルが風化・劣化して粉々になったマイクロチップは、海に流れ、海を、そして海の生物を汚染し続けていますが、Food chain (食物連鎖) で何れ人間にも被害が及んでくることでしょう。スウェーデン北方のある都市でも、ペットボトルの販売を規制し始めていますが、我が国は今のところ、何処吹く風口笛 といったところでしょうかえーん。。。便利さの裏側にはこれから長年かけて人類が払わなければならない犠牲があるので、日本でも水飲み場普及運動は必須なはずなんですが。。。後世の子供達に負の遺産を残したくない照れ !! と思います。