これは何でしょう

東京ではなかなかここまでクラシカルなエレベーターはお目にかかれないけど、ストックホルムの、多分100年は経っているマンションでは、昔のエレベーターが現役で活躍していました
日本では、デパートのような商業施設では同じようなエレベーターを見たことがあるけど、個人で使う建物の中ではお目にかかれないと思います。古いものを大事にするヨーロッパの文化、素晴らしいな
ニューヨークも百年のマンションはザラにあったけれど、ストックホルムの街のマンションもみな年季が入っていそうです。


重厚なドアを開けると、金属製のアコーディオンカーテンのような折りたたみ式のもう1つのドアがあります。開閉にはこの二枚のドアを開けたり閉めたり、なので、東京のスピーディな生活スタイルには全くそぐわない代物でしょう
外国のエレベーターには、閉めるためのボタンがないくらいなので、どれだけ日本の人達は時間に追われて生きていることか、私もその1人だし、と溜息が出てしまいます。この間も、東京のエスカレーター、左側に立って、急ぐ人達に右を空ける、ではなく、両列ともあくせくと走り下りていました。時間に心に、余裕がなくなってしまっている感じ。。。


日本では機械のパーツが5年以上経つともう手に入らなかったりするけれど、何十年も機械を動かせるようにパーツを作り続けて、いつでも修理出来るようになっているのは羨ましいそしてエレベーターの横にはヒーターが設置されていて、マンションの建物に入りさえすれば、エレベーターホールも暖房で暖められ、快適な室温が保たれていて
建物は5階建てで、ステキな回り階段もありました。プラントが飾られ、古さを感じないスタイリッシュなデザイン。
以前サンディエゴの瀟洒なホテル(Hotel Del Coronado)でランチをしようと、友人に連れていってもらったことがありますが、そのホテルにも手動式の昔のままのエレベーターがあり、現役で動いていました。マリリン・モンローの映画撮影時に舞台となったとかで有名なホテルでしたが、100年以上動いているエレベーターは映画の一場面を見ているような気分にさせてくれました。19世紀後半に既にこのような先進的技術で人々の生活を便利にしていたなんて、その時代の日本と比べたら何という進歩 ヨーロッパで産業革命が始まり、アメリカにも機械・工学技術を持って移民して来た人達の貢献は大きいですね~
因みにHotel Del Coronado のURL、添付です
https://hoteldel.com/about/photo-videos/hotel-del-coronado/
ドイツでは、ピアノ
もオーバーホールしながら何世代も使い続けると聞いたことがあります。日本のように湿気がないので、木も痛まないという環境もそのようなことを可能にしているのかもしれませんが、新しい物好きな日本人だったら買い替えちゃいそうですよね。娘ちゃんはスウェーデン
から戻ってきましたが、あちらにいた時、生活雑貨や衣類の中古 secondhand を売るお店が人気があり、質の良い物もたくさんあったそうです。物を大切にするエコ文化、さすがだなあと思いました。使い捨ての文化からシフトしていかないとね。。。


