藝大美術館で行われている「博士審査展」を見てきました。
この展覧会は、初めて見たのですが、もう10年以上前より毎年開催されているようですね。⇒ http://dr-exhibition.geidai.ac.jp/2019/
よく晴れた土曜日でしたので、上野公園をのんびりと散歩しながら、藝大美術館へと向かいました。。
こちらは、お馴染みの東京都美術館。今日は何をやっているのか、気になりながらも、今回は素通りしました。
東京藝術大学を入ってすぐのところにある藝大美術館です。
地下フロアの展示から拝見しました。博士審査展というのは、大学院の博士課程学位審査の1つとして開催されているようです。実技系の各作品はもちろん、論文の発表会も行われるとのこと。
これは、寄木細工のような非常に精巧な作品でした。全体のフォルムは机のような感じでしたね。
この展覧会は、個々の作品はもとより、展示の仕方、照明と影の落ち方も大変綺麗だと感じました。
こちらは、非常に大きな立体作品で、構造体の部分が最初に目に飛び込んできました。こちら側は、裏面だと思うのですが、構造が綺麗で印象的です。
反対側の表面はこのようになっています。大きな画像が蛍光灯で照らされている感じです。
こちらも非常に大きな作品です。カテゴリーとしては「日本画」のようですが、様々なモチーフをコラージュしたようなもので、不思議な魅力を感じました。
今回、最も心を惹かれた作品の1つ。随分と大きく引き伸ばした写真だなぁー と思っていたら、
油絵でした。。
圧倒的な写実画で、しかも大きいので、とても驚きましたね。特にひねりのない綺麗な風景をそのまま描いてある感じで、「スーっと」心に入ってくるような作品です。
こちらも、印象に残りました。裸の人体が連結しているというか、重なりあっているような作品です。解釈は色々とあるのだと思いますが、印象に残ったことは確かです。
こちらは、無数のキノコ状アクリルを壁面に取り付けた作品。斜め横から見ると透明で、正面に近い角度になると、突然黒色に変化する不思議な表現。作者の方が近くにいなかったため、説明は聞くことができませんでしたが、興味深い作品でした。
色々な大学の卒業制作展や展覧会はなるべく見に行くようにしています。その中でも、今回の内容は、博士課程ということもあり、さすがに別格だと感じました。
学生さんといっても、大学院の後期ということもあり、それほどお若い方でもなく、また留学生の方も多く、通常見るような卒業制作展とは違った雰囲気があったような気がします。
帰りがけには、上野公園、不忍池を、色々と余韻に浸りながら歩きました。
是非、また来年も来てみようと、思っています。
大学関係者の方々、学生のみなさま、良い展覧会をどうもありがとうございました。