それでは、今夜はまた医療用設備に戻ります。
自動車と行ったり来たりややこしくてすみませんね。。
ナースコール設備は、ベッドサイドやトイレに呼出用のボタンのようなモノがありこれを「子機」と呼びます。「子機」があるということは当然「親機」もあるわけです。
ナースコール「親機」はあまり馴染みがないと思いますので、下の写真を見てください。
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よくドラマなどでこうした親機がチラッと出ていることもありますが、一般的にはあまり見かけることはないですね。
この「親機」にも「セーフティデザイン」と呼ぶべき様々な仕掛けと工夫があります。
紹介をしていきますね。
少々写真が小さくて恐縮ですが、呼出元であるベッドやトイレなどの情報が写真の3に表示されます。たとえば、「ナースコール 305-2」というようなLCD表示がされるのです。これは305号室の2番ベッドからナースコール呼出があるという意味です。
そうすると看護師さんは、受話器をとり「すぐ行きますね~」と応答してそのまま病室のベッドへ駆けつけるわけです。
このLCD表示には例えば「トイレ 306」というように呼出元の回線により表示名が異なります。この場合は306号室のトイレ個室内で患者さんが呼んでいる意味ですね。
さらにこの呼出種別毎に優先順位が付けられ、またLCD表示色が異なることで瞬時に内容がわかるようになっています。
看護師さんの業務効率UPと共に、安全性に十分配慮されたデザインが施されているのです。
明日も「セーフティデザイン」の実例を解説していきたいと思います。
つづく。