父が亡くなった。
8年前、難病である黄色靭帯骨化症と診断され、少しづつ少しづつ自由を奪われていあった。
2年前から歩行が困難になり施設に入所した。母は毎日父を見舞い、近くに住む兄も妹も週に何度か父の見舞いに行っていた。
出張のついでや帰省の折に私が姿を見せると、嬉しそうに私の仕事や日常について尋ねてきた。ダイエットしてキレイになった姿がまた見たいと、軽口も叩いていた。
私が来ると華が咲いたようだと母に言っていたと聞いた。
幼い時から父とは仲がいいとは言えなかった。
父親の呪い♡
傷ついてもきたし、だいぶ手放せたとはいえ、未だに自分自身に対するネガティブな設定や概念もきっちり持ってる。
でも、小さく小さくなった父の穏やかな顔を見るとあの大きくて、怖くて絶対的な存在だった父を懐かしく感じた。
どんなに怖くても、抑圧されても。
どんなに弱って寝たきりになっても。
父がこの世に生きていてくれるだけで、精神的な支えになってくれていたんだ。
私達がまた地上に生まれる前、きっと父の魂と私の魂は約束を交わしたんだ。
どんなに苦しくても辛くても、そこから光を見つけ、掴んでいく強さを。愛を見出す
深さを私に経験させてくれるんだと。
いま思えば、私がいまココに存在している事。それがあなたが全力で私に与えてくれた愛だった。呪いなんてなかったんだ。
愛しかなかった。
お父さん、私はあなたの娘に生まれて本当に良かった。
貴方が繋いでくれた命を精一杯生きていきます。
お父さん、愛してます。大好き。今まで私を愛してくれて、守ってくれてありがとう✨