この記事は備忘とこちらの記事に書いたように、もし今後受ける方の参考になれば…と思い書いたものです。

 

 

試験を受けた感想の箇所には、何が出題されたかも記載しているので、2018年の試験に何が出たかをまだ知りたくない方は、その部分は読み飛ばしてくださいアセアセ

 
 
【税務実務】
 
星勉強法
 
 
もともと租税法は得意でした。
 
 
論文の本試験では偏差値60くらいだったと思います。
 
 
答練でも模試でも確実にそれくらい取れる科目で、租税の勉強自体も好きでした。
 
 
今回の修了考査のポイントは税務だったのでは、と思います。
 
 
租税法が得意で、さらに今は仕事で法人税などの申告書も作成してるので、私にとってこの科目は有利な科目でした。
 
 
確実にアドバンテージにしたかったのと、これからも仕事に直結することもあり、実は修了考査の勉強で一番最初に手をつけました。
 
 
が、監査法人勤務の方も最初に手をつけたほうがよいのではないかと思います。
 
 
ダントツで分量が多く、今回の場合は特に税務での足切りの方が多かったのでは?と予想されます。
 
 
勉強法はとにかく端からテキストを読み、例題を解きました。
 
 
それを繰り返しただけです。
 
 
 
 
講義は取ってないので、全てテキストだけでやっています。
 
 
法人税に関しては、論文の時の租税法と範囲が被っているところも多く、改正論点には注意が必要ですが、租税法をきちんとやっていた方なら思い出す作業かなと思います。
 
 
ただ連結納税や組織再編に関しては、実務でやっていない限り初めましての論点。
 
 
さらに出題頻度もそこそこ高いので、個人的にはある程度ポイントを押さえておいた方が良いかなとは思います。
 
 
とはいえ租税法の法人税の範囲をかなり忘れている方は、そちらを優先した方が良いかと思います。
 
 
連結納税や組織再編の難しい問題は部分点は取れても完璧にできる人はかなり少ないはずです。
 
 
普通の法人税の範囲が一番確実に点を取れるところだと思うので、どうしても税務が苦手だったり間に合わないのであれば、法人税の一般的な論点をとにかく押さえることかなと思いました。
 
 
組織再編以外には国際税務と地方税もありましたが、私はこの2つは全くやりませんでした。
 
 
理由は試験に受かる勉強という意味ではコスパが悪いからです。
 
 
どちらも出題頻度は連結納税などよりも低く、内容も簡単ではなく専門性が高いので、点数を取れるほどの完成度にするのは厳しいと感じました。
 
 
ただ地方税については今仕事でもやっているので、内容によっては解答できると思っていました。
 
 
国際税務に関しては一切やったことがないので、試験として出たら捨てるつもりでした。
 
 
税務は範囲がかなり広いので、全てを身につけるとなると、かなり早い段階からコツコツと勉強する必要があると思います。
 
 
全部やることがベストですが、私には時間的に厳しかったので取捨選択をしました。
 
 
また消費税についても普段仕事でやっているので、そこに多少試験で必要な知識を新たに覚えましたが、組織再編とかは捨てました。
 
 
論文式の時もですが、消費税は課税標準を間違えたり、課税売上割合を間違えたりするだけで、連鎖的に間違えてしまう可能性があります。
 
 
みんなが答えられるところは出来ないと困りますが、細かい論点までやったところで、こちらもコスパが良くないと判断しました。
 
 
所得税に関しては私は租税法の中でもっとも苦手意識があったので、テキストでしっかりと勉強しました。
 
 
が、修了考査の所得税はあまり計算が出ていません。
 
 
今回もあまり計算は出なかったので、過去の傾向から踏まえると、所得税もあまりやらないという判断をする方もいるかなと思います。
 
 
とはいえ過去の出題傾向は必ず同じとは限りません。
 
 
次回からは所得税の計算ががっつり出る可能性もあるので、個人的には次受ける方はある程度はやっておいたほうが良いのでは?と思います。(もちろん法人が優先ですが)
 
 
今回私が受けた2018年に関しては所得税の計算はほぼでなかったので、ここをやっていたかどうかで差がつくことはなかったかなと思います。
 
 
さらに修了考査で新たに出てくるのが相続税や贈与税。
 
 
 
 
私は普段全くやっていないので、初めましての分野です。
 
 
ここは完全に捨てる方と勉強する方と分かれるところかなと思います。
 
 
実は私の場合は旦那が相続税ができるので、良く分からなくても身近に聞ける人がいるということもあり、相続税だけはやりました。
 
 
相続税の基礎部分や体系くらいは知っていても損はない気がしたので…。
 
 
ただ贈与税は半分くらいでやめました。
 
 
財産評価をしっかりやってしまうと講義も見ていないし(講義なしで申し込んでいるので…)難しくてハマるだろうなと思ったのと、きっとこの範囲が出てもみんなができないだろうと思いました。
 
 
ということで相続は完璧まではいきませんが、ある程度全体像は理解して、贈与税は半分くらいやっておきました。
 
 
とにかくこの科目のポイントは法人税だと思います。
 
 
法人税は必ず全員勉強してくるはずなので、法人税がどれだけできるかは合否を分ける1つになると思います。
 
 
答練ですが私は時間がなかったのでやっていません。
 
 
ちょっと見たのですが結構難しくて、これならテキストの内容を完璧に把握しておくほうが良いかなと思ったので…。
 
 
テキストをやり切ってしまった方や問題を解きながら覚えたい方には答練は良いと思いますが、2018年のTACの税務の答練はなかなか難易度が高めかと思います。
 
 
過去問は答練より難易度が低いとは思いました。
 
 
 
過去問も出題形式を把握するために事前にチェックするのは良いと思いました。
 
 
論文のときとは少し形式も変わっていたりするので、先にゴールを見ておいて勉強する箇所の取捨選択や解答形式を知っておくのは大切だなと感じました。
 
 
私は過去問を見るのがちょっと遅かったので、先に見ておけばもう少し要領よく勉強できたかなーなんて思いました。
 
 
 
星試験を受けて
 
 
試験問題を見て、まず最初に「これはラッキー!」と思いました。笑
 
 
今までは法人税はA社、消費税はB社と違う会社について問われることがほとんどだったかと思います。
 
 
が、今回は1社で法人税と消費税を問われています。
 
 
もはや普段仕事でやっていることと同じことをすればよい!という状態で、税務でアドバンテージを取りたかった私はガッツポーズ状態でした。
 
 
最初に税込か税抜か確認しようと思ったのも、実務をやっていたおかげだと思いました。
 
 
とはいえ問題自体は引っかけも多くて、なかなか難易度は高めだと感じました。
 
 
法人税はもちろん簡単な箇所もたくさんあるので、そこをどれだけ取りこぼさないかは重要だったと思います。
 
 
そして消費税は税込と税抜を間違えたらアウトですし、細かい論点もあったので、課税売上が合っていたらアドバンテージになり、それ以降は出来ている人はかなり少ないのではないかと思います。
 
 
ただ会社の事業内容を適切に理解していれば、一括か個別対応かは計算を間違えても答えられる可能性は高いですし、
ちょこちょこ点数を拾える問題はあるので、どれだけ丁寧に内容を理解しながら勉強していたかで点数が変わりそうだなと思いました。
 
 
法人税の後半の事業税(しかも外形標準笑)については、やったことがあってもこんな細かいところまで答えられないーというのが率直な感想でした。
 
 
分かるところは解答しましたが、私はみんなが出来るところではないと思っています。
 
 
やはりそれまでの法人税の解答をどれだけ間違いなくできたか、がポイントではないかと感じました。
 
 
後半の問題は自己株の取得や連結納税と、好きな人はほとんどいないだろう論点でした。
 
 
完全に勉強をしないで行くと白紙になってしまうと思うので、多少でも勉強していたかどうかで点数に差がついてしまったのかなと思います。
 
 
連結納税や組織再編までは白紙にはならないレベルで勉強しておくのは大事だと実感しました。
 
 
最後は所得税と相続税でしたが、こちらができたかで足切りの有無が変わるというほどではないかなと思いました。
 
 
やっておけば結構書けたのでアドバンテージにはなったかなと思っています。
 
 
あと試験中にお手洗いに行く方がものすごく多かったです。笑
 
 
多分難しいからだな、と思っていました。
 
 
私は全問解きにいったので、お手洗いに行く時間はないというくらいでした。
 
 
法人税は資料が多いので、資料の把握にも時間がかかりましたし…
 
 
お手洗いに行く方が多いのをみて、みんな難しいと感じているはずなので、これは逆にチャンスだから頑張るぞ!とやる気になりました。笑
 
 
 
星終わりに
 
 
今回の試験に限っては、税務を実務でしっかりやっていたことは相当役に立ちました。
 
 
逆にもし実務で税務をやっていなかったら、10月からのんびり勉強したのでは間に合っていなかったな、と思っています。
 
 
資料の量、出題箇所共に、結構重かったなーという感想です。
 
 
税務に自信がない方は早め早めに勉強を開始されるのをオススメします。
 
 
そして上記したように最初に過去問とかでゴールを知っておいたほうがベターだと思います。
 
 
監査法人の3年目で税金を見ている人がどれくらいいるのか分かりませんが、申告書をしっかり見れる人ってそれほど多くないのではないかと思います。
 
 
申告書を作った経験がある方なら、解答用紙の形式問わず答える内容がすぐわかるかもしれませんが、申告書をあまり見たことがない方はまず解答方式を先に見ておいたほうが勉強しやすいのかなとは感じました。
 
 
どの科目でも試験は答えられれば良いので、過去問などでゴールを知ってから勉強するのも時短で勉強する1つの方法かと思います。
 
 
特に税務の場合はテキストの構成が、1つ1つの論点の計算を積み重ねる感じになっていて、最終的にそれらがどこに繋がるのかが少し分かりにくい気がしていました。
(私の理解不足なだけかもしれないですが…)
 
 
点数が開示されないので結局どれくらい出来ていたのか、みんながどれくらい出来ていたのかは未知数のままです。
 
 
ただ今回の全科目の中で一番難しかったのは税務だったというのはおそらく間違いないと思うので、次回受けられる方はぜひしっかり対策されることをオススメします。