生命科学の沼に嵌まると、やがて「生命とは一体何か?」という基本中の基本に立ち戻ることになる。すると多くの場合、それは哲学の問題だと躱されてしまう。その分野に浅学の私は、そこで脳が一旦立ち止まってしまうから厄介だ。
そこで手に取ったのが『大人の教養 面白いほどわかる倫理』(村中和之氏)である。
https://note.com/saekiworld/n/n3f2416d3ca0f
生命科学の沼に嵌まると、やがて「生命とは一体何か?」という基本中の基本に立ち戻ることになる。すると多くの場合、それは哲学の問題だと躱されてしまう。その分野に浅学の私は、そこで脳が一旦立ち止まってしまうから厄介だ。
そこで手に取ったのが『大人の教養 面白いほどわかる倫理』(村中和之氏)である。
https://note.com/saekiworld/n/n3f2416d3ca0f
古い羅針盤 2025 第一巻
本書は、2025年の一年間に書かれた思考の記録を、新たな視点で再編集したものである。
老い、身体、不安、お金、社会、国家、共生、宗教、死。
これらは本来、切り分けて考えられるものではない。
生活の中では、常に絡み合いながら現れる。
当初は「生命」「健康」「億り人」といった分かりやすい分類で整理してきたが、
書き進めるうちに、それだけでは収まりきらない
主題がはっきりしてきた。
そこで本書では、
文章そのものを書き換えるのではなく、
読み取るための枠組みを改めて与えるという方法を選んだ。
本書は、答えを与える本ではない。
むしろ、老いの中で人が何を考え、
どこで立ち止まり、
どこへ向かおうとしているのかを辿る記録である。
最初から順に読む必要はない。
関心のある章から拾い読みしてほしい。
これは完成された思想書ではなく、
一人の生活者が世界と折り合いをつけ直していく過程を
そのまま残した一冊である。
第1章
― 身体と老い ―
副題:衰えは、静かに始まっている
まえがき
老いは、ある日突然やって来るものではない。
痛みや病名として現れる前に、
生活の中に、静かに忍び込んでくる。
疲れが抜けにくくなる。
回復に時間がかかる。
以前なら気にも留めなかった不調が、
説明のつかない違和感として残る。
本書は、そうした「名前のつかない変化」を書き留めた記録である。
健康法を勧める本ではない。
医療を否定する本でもない。
老いに抗うための指南書でもない。
むしろ、
身体がこれまでと同じようには応えてくれなくなったとき、
人は何を考え、
何を手放し、
どこで折り合いをつけようとするのか。
その思考の軌跡を、
できるだけ加工せずに残した。
老いは不幸ではない。
だが、準備のないまま迎えると、
人を孤立させる。
この一冊が、
自分の身体を過度に管理するためではなく、
静かに対話するための材料となれば幸いである。
哀しいことだが、役に立つ書籍というものは決して多くない。
しかし、確かに存在する。
それはおそらく、死を目前にし、ある種の諦観を抱きながら書き残されたエッセー集なのかもしれない。
いずれ私も、その境地に至る日が来るのだろうが、今はそこから何かを抽出し、自分の「終活」という終末計画に抜けがないかを確認しておきたい。
いま読んでいるのは
がんになってわかったお金と人生の本質
著者は 山崎元 氏である。
https://note.com/saekiworld/n/nb464069a3e8c
直近の読書対象が生命科学に特化しているがゆえに、やや食傷気味の読者も多いかと思うが、ここが私の生命線でもある。しばしお付き合い願いたい。今回取り上げるのは『生命は変換の環である――生・死・再生のディープケミストリー』ニック・レーン著(斉藤隆央訳)である。
https://note.com/saekiworld/n/n81a092c1fe70
私の大学時代の専門はプロセス制御であった。ところがブラック企業に勤めてからは、研究対象は大きく変わった。ウィスコンシン大学のH.Ray教授が推進した重合反応科学が主な関心分野となったのである。
専門的に言えば、三次元構造をもつ重合反応の挙動を状態方程式で記述し、生成されるポリマーの重合度や分岐度を定量評価し、それを実験で同時に検証していく学問である。
こうした背景を持つ私が、いま「基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第5版」(和田勝氏)を読んでいる。
https://note.com/saekiworld/n/n8404026dd612
なぜ、つながりなのか 健康を整えました。 経済も設計しました。 では最後に残るものは何でしょうか。 人です。 100年生きる時代、 孤立は最大のリスクになります。 長く生きるということは、 関係も再設計が必要になるということです。 このチャンネルでは 健康 習慣 お金 人間関係 100年人生を生きるための人生設計を考えています。 よろしければチャンネル登録をお願いします。
先週の評点:
「大人の教養 面白いほどわかる倫理 Kindle版」(〇):村中和之、「私の身体を生きる」(◎):西 加奈子 (著), 村田 沙耶香 (著), 金原 ひとみ (著)、「騙されるAI 「不可解なパートナー」人工知能との付き合い方」(◎):宮田晋次、「2026年 日本はこうなる Kindle版」(〇):三菱UFJリサーチ&コンサルティング。
「大人・・」は教養本として最適。「私の・・」はやや赤裸な女性自伝誌の様相を秘めたエッセー集とでも言おうか。「不可解な・・」はAIとの向き合い方を伝授してくれる良本。「2026年・・」は実際の時代の方が先取りしている感在りか。
https://note.com/saekiworld/n/nfd060310ad38
この一年、学べば学ぶほど、自らが信じてきた科学の限界を知り、揺れる心をどう処理すべきか悩んでいる。「データが示しても、安心は約束されない。」のだ。折り合いの形として「共生」という言葉を置いてみたが、そのためには心理的な強度を上げなければ、重層的な難問に耐えられない自分がいることも自覚している。
前田圭介氏著『答えのない時代を生きるために、哲学が教えてくれること』を読んでいる。本書は、二人の若い男女の問いに哲学者が応答する対談形式で構成されている。
https://note.com/saekiworld/n/n9058461fa14e