人類がこの地球の成功者として君臨するきっかけとなった道具の一つに、「金」がある。時に、この道具が単なる手段ではなく、目指すべき目標として人生を惑わせる結果になるのは、実に皮肉なことでもある。
『金融ジェロントロジー』――清家篤 編著――を読んでいる。
本来、ジェロントロジーは生命科学や社会保障などの視点から論じられるべき分野である。しかし、やはり「お金」の議論なくして、現実的な解決には辿り着けないのだろうか。特に資産管理や運用は、社会制度上、個人に強く紐づいている。そのため、判断力や記憶能力が低下した高齢者は、金融業界にとっても難しい対象となっているのかもしれない。
本文は、1)超長寿社会における社会経済システムの構想、2)認知機能の低下した高齢者の意思決定、3)社会システムの変革で人口減少時代に挑む、4)高齢社会を支えるテクノロジーはどうあるべきか、という構成で、前半が展開されている。
https://note.com/saekiworld/n/nece3f24acdd4
