石ヶ森久恵のブログ -117ページ目

石ヶ森久恵のブログ

脳全体を活用する。どのような場面、職場においても基礎力となる「ポータブル・スキル」として!

キャッツは劇団四季の登竜門と言われており、どの役者さんもキャッツで何かの役をやっています。

道具も多い、早変りも多い、舞台は観客席と1メートルも離れていない、劇場全体を走り回ると言う、かなりインタラクティブ性の高いミュージカル。

それなりにアクシデントなどもあったりします。


グリドルボーンが舞台から転げ落ちたとか、最後のネーミングオブキャッツでいきなり音声が切れて、猫たちがアカペラで最後まで歌ったとか、小ねたは枚挙にいとまなし(笑)


一方で痛ましい事故もありました。

日本一のミストフェリーズ役者、羽扶持章弘さん。舞台稽古中、ミスト登場シーンで5メートル以上の高さから落下、全身打撲で役者生命自体危ぶまれました。

そのどん底から血のにじむようなリハビリの努力を続けて、ついにミストフェリーズで復活をとげ、いまや最も多くの回数ミストフェリーズを演じている役者となっています。


そしてメモリーを聞くたびに思い出す人、志村幸美さん。

劇団四季の一時代を築いた美しいアルトの女優さんは、品川キャッツで3日間だけグリザベラを演じました。その時既に肺がんで闘病生活を送りながらの舞台。最後まで命を輝かせ、ジェリクルとして選ばれて天上に上った志村さんはこれが最後の舞台となったのです。

ロングランキャスト版のCDは志村さんのグリザベラ。CDを聞くたびに涙が出る美しい声を聞かせてくれます。


こんな裏話もちょっこりおつまみになりますでしょうか(笑)

個性的な猫たちのご紹介、いかがだったでしょうか?

これから初見の方は「ふ~ん」程度にご覧頂いて、劇場で実際の猫たちにお会いになってください。

既にご覧になられた方は猫たちをちょっと思い出してみてください。きっとまた猫たちを唯一の名前で呼べるようになりますよv


キャッツには色々裏話もあります。なにせ日本上陸してから既に22年。エピソードも多く残っています。


初演は1983年、新宿ビル街に最初のキャッツシアターが仮設のテント劇場としてお目見えしました。

1年分のチケットもあっという間に売れてしまいましたが、それ以上のロングランは「仮設建築物は1年以内」と言う建築基準法に阻まれ、「We shall Return」と言う言葉を最後に一旦閉幕。場所を移して4ヵ月後に再開しました。


それも1年の期限付き。その後キャッツは大阪、名古屋、福岡、北海道と移動していきます。

福岡では台風で休演、札幌では雪で休演などもありましたが、猫たちは休みなく日本全国を飛び回ってきました。


1995年の品川リターンは実に10年ぶりの東京キャッツ。それでも港区のバックアップにより、日本では前人未到の2年と言う長期ロングランを実現しました(今はライオンキングの5年が最長)。

今回の五反田は一体いつまでやるのでしょう?とても楽しみです。


シアターの中はジェリクルキャッツたちの世界。人間の町のごみための風景が猫の視点で再現されています。でっかいスニーカーやグリコの赤い箱、コカコーラのつぶれた空き缶など。

スポンサーグッズやキャッツが一面に掲載されている古新聞を探すのも一興。


そしていくつかの謎のシートが。

ラムタム拉致席とか、グリドルボーンこちょこちょ席とか、いつ行っても誰も座っていない魔の席があるとか。

そういうコアな楽しみもぜひ見つけてくださいv

続けて猫たちをご紹介しましょう。てかネタ晴らししてる気もしなくもない…(^^;


2幕が開け、オールドデュトロノミーが皆に語り聞かせます。つかの間に消える幸せではなく、永遠に続く幸せを望むなら心に深く求めよ、そして思い出を辿って蘇り、新しく生まれ変わった命こそ、本当の幸せの姿である、と。


ふと一同が目をやると、そこに古ぼけた毛並みの酒に焼けた役者猫が。昔はよかった、今の役者は不真面目で芸も技もない、俺の時代は段違いだった、と酔ってくだまくアスパラガス。でも本当に凄い役者だったのでしょう?とかわいいジェリーロラムにおだてられ、酔っ払いの役者猫の目に光が戻ります。

「見せようか?炎の名演技を…」


舞台は一転、ガスの往年の大舞台。あたり役は七つの海を股にかける海賊猫、グロールタイガー様。誰もが震え上がる大盗賊です。シャム猫軍団を向こうに回して大あばれ!

けれど白くて豪華な毛並みのグリドルボーンの登場に鼻の下を伸ばしてめろめろにvその背後には宿敵シャム猫軍団が刻一刻と迫っていた…。


そんな大役も今は昔。今日も昔を懐かしみながら、ガスは思い出酒に浸っています。


さて続いて登場は鉄道猫スキンブルシャンクス。彼がいないと列車が出発できないと言われるほど優秀な車掌のスキンブルがいる旅はさぞかし楽しく面白いものでしょう。

皆スキンブルとともに旅を楽しみ、そして手を振って別れ…。


その時とんでもない事件が!

激しいガラスの割れる音、気をとられているうちにオールドデュトロノミーがいきなり現れた影に浚われてしまったのです。あわてる猫達、必死で探しても彼らの慕う長老猫は見つからず。

「世紀の盗賊猫、マキャビティの仕業だ…!」


ジェリクルを宣言するデュトロノミーが消えてしまって途方にくれる猫たち。

長老猫オールドデュトロノミーを失って打ちひしがれる一堂にマンカストラップが提案します。

ミストフェリーズに頼もう、偉大なマジック猫に!」

最高のマジシャン、どこからでも何でも出してくれる偉大なけれど小さくて可愛い黒い毛並みの猫。名前の通りすべてを煙にまく、まるでメフィストフェレスのような技ありのスーパースター。

皆の呼ぶ声に小さく華麗なマジシャンが登場します。

 

果たして彼はオールドデュトロノミーを探せたのか?そして選ばれる唯一のジェリクルは誰か?

続きはぜひ劇場でどうぞv