キャッツは劇団四季の登竜門と言われており、どの役者さんもキャッツで何かの役をやっています。
道具も多い、早変りも多い、舞台は観客席と1メートルも離れていない、劇場全体を走り回ると言う、かなりインタラクティブ性の高いミュージカル。
それなりにアクシデントなどもあったりします。
グリドルボーンが舞台から転げ落ちたとか、最後のネーミングオブキャッツでいきなり音声が切れて、猫たちがアカペラで最後まで歌ったとか、小ねたは枚挙にいとまなし(笑)
一方で痛ましい事故もありました。
日本一のミストフェリーズ役者、羽扶持章弘さん。舞台稽古中、ミスト登場シーンで5メートル以上の高さから落下、全身打撲で役者生命自体危ぶまれました。
そのどん底から血のにじむようなリハビリの努力を続けて、ついにミストフェリーズで復活をとげ、いまや最も多くの回数ミストフェリーズを演じている役者となっています。
そしてメモリーを聞くたびに思い出す人、志村幸美さん。
劇団四季の一時代を築いた美しいアルトの女優さんは、品川キャッツで3日間だけグリザベラを演じました。その時既に肺がんで闘病生活を送りながらの舞台。最後まで命を輝かせ、ジェリクルとして選ばれて天上に上った志村さんはこれが最後の舞台となったのです。
ロングランキャスト版のCDは志村さんのグリザベラ。CDを聞くたびに涙が出る美しい声を聞かせてくれます。
こんな裏話もちょっこりおつまみになりますでしょうか(笑)