- 池袋西武のブックセンターリブロは何だか異様にビジネス書コーナーが広いです。東武デパートの旭屋書店、ジュンク堂、芳林堂と池袋はラーメン以上に書店激戦区。中でもリブロと旭屋はテナント本体と同様、ビジネス書でもしのぎを削っています(笑)
で、リブロの面白い所はビジネス書に混じってこんなものがぽつんと置いてあったりすること。農場経営を引退して老人ホームに引っ込もうと言う経営者に代わって、農場の動物達が自分達の農場経営に乗り出そうというもの。土地を狙う悪徳不動産業者の非難中傷を尻目に、古参ブタのビッグオーを中心に、総務係のひつじのお嬢さん、広報担当のトッポい雄鶏、卵生産オートメーション工場の雌鳥たち、労働担当の馬、畑の用心棒のカカシなどなど個性的なメンバー達が慣れない経営の為に走り回ります。
- いかにもアメリカン原文翻訳チックなアメコミっぽい文体といい、もって回った皮肉の利かせ方といい、思わずニガワラな、しかし微笑ましい一冊です。「経営とは?」と言う本を読み漁り、モチベーションアップの施策に頭を悩ませ、マスコミや世間の刹那消費主義的な取材攻勢、株価動向に動揺したりうまく捌いたりと言うビッグオーはブタながら天晴れ、と言うほかはありません。
またキャリアマップを自らの適性の外に描いて、並ならぬ無駄な苦しみを味わう羽目に陥ったカカシのエピソードなど、実に笑いながら身につまされるお話が数々あります。
どうやら米国ビジネス本事情に通じていると思わず鼻白むような皮肉があちこちにこめられていると言う噂ですが、誰か解説してください(笑)

- 著者: Kenneth A. Tucker, Vandana Allman, 小川 敏子
- タイトル: アニマルズ・インク