猫を飼うために必要なもの7つ | 犬猫情報 「猫ときどき犬」

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人もペットも野生動物も生き生きと暮らせる社会を目指して、犬猫の適正飼養をメインに情報発信しています。

新潟県動物愛護推進員(佐渡地区)の近藤陽子です。

 

<毛布を蹴り出して寝る愛猫アトラスとそっと寄り添うLei>

 

 

今回は私が考える、

猫を飼うために必要なもの7つ

を紹介します。



① 猫トイレ

 

猫のトイレは飼い主さんがよく使用する部屋、またはその部屋のすぐ近くに置くようにします。近藤家では、ダイニング出てすぐの土間と、ベッドルーム出てすぐの廊下に設置しています。

 

トイレは猫にとって、飼い主さんと自分が安心して暮らせる場所と認識する「においのマーカー」となるため、飼い主さんと猫のにおいが混ざるような場所に設置することをオススメします。

 

トイレに使用する砂ですが、多いと猫が踏ん張る時にバランスが取りにくくなるため、浅めに敷くようにし、こまめに掃除します。

 

多頭飼いの場合、ドーム型のトイレは地位の弱い猫にとって袋小路となり、安心して用を足せない場合があります。粗相の要因にもなるので、様子を見てドームを外し、他の猫が来ても逃げ道が確保されるような場所に設置するとよいでしょう。

 

 

② エサ・水入れ


 

猫のひげは非常に敏感で、音(空気の振動)や湿度も分かると言われています。そのため、エサ入れや水入れには、ひげが当たらない浅い入れ物を使用するようにします。また、こまめに洗い、いつも清潔に保ちます。

 

 

③ キャットタワー・キャットウォーク

<市販のキャットタワー>

 

<DIYキャットウォーク>

 

猫は平面だけではなく、高さを必要とする生きものです。飼い主さんがよく使う場所にキャットタワーやキャットウォークを設置して、猫が外を眺めたり、大好きな飼い主さんをのんびり見下ろせる場所を確保しましょう。飼い主さんと自分のにおいがする高くて居心地の良い場所があることで、猫に自分が生活する空間を所有しているという自信と安心感を与えることができます。こうした空間を所有している自信が、ストレスの軽減につながります。

 

④ 爪研ぎ

<私がよく使うデスクすぐ横の出窓>

 

<ボロボロになったら、中身を交換します。小袋にはマタタビの粉が入っています。>

 

近藤家の猫は全員爪切りされていますが、爪研ぎは私がよく使用する部屋を中心に、各所に設置してあります。ハンターとして爪を鋭利に保ちたい欲求を満たし、また、爪研ぎによって猫がにおいを付けることで、キャットタワー同様、自分が生活する空間を所有しているという自信を付けることにつながります。

 

近藤家では、研ぎ心地のよい爪研ぎを何カ所も設置することで、畳や柱、カーテンなどでの爪研ぎを予防しています。

 

 

⑤ おもちゃ

特に子猫や若い猫、飼い主が留守がちな家で飼われている猫は、エネルギーが有り余っています。狩りの疑似体験ができるおもちゃを使った遊びを、食事の前やおやつの前に行うといいでしょう。猫は、獲物を追跡して捕るのではなく、待ち伏せして瞬発力を使って捕るので、15~20分程度の短い遊びを1日に何度か行うようにします。

 

近藤家では、留守番の時間が長いので、猫のストレスにならない程度に多頭飼い(犬1匹、猫3匹)をしています。

 

「退屈」は、猫がイタズラする要因になるので、余ったエネルギーが発散されるよう、しっかり一緒に遊びます。

 

こうした遊びを通して「飼い主=楽しい・幸せ」と飼い主への良い印象の強化につながるので、猫をならす上でもおもちゃを使った遊びは効果的です。

 

※誤飲に注意しましょう。

 

 

⑥ 外が見える窓辺

外の空気を感じたり、鳥の鳴き声を聞いたり、ひなたぼっこできる窓辺は、猫の癒しの空間です。脱走対策を万全にして、猫たちが楽しめる外が見える窓辺を確保しましょう。

 

近藤家の脱走防止対策 → こちら

 

 

⑦ 絶対に諦めない覚悟

猫たちの命は、すべて飼い主さんにかかっています。猫を幸せにするのも不幸にするのも飼い主さん次第。猫を幸せにすることを絶対に諦めない覚悟が必要です。最初から飼わないことも尊い決断だと思います。猫を飼う時は、猫を幸せにすることを絶対に諦めない覚悟を決めてください。

 

猫を飼うために必要なものを7つピックアップしてみました。参考になれば幸いですニコニコラブラブ